〈群馬〉

民衆第一主義に学び地域や職場のなかにはいる



7月30日、群馬県教育会館において、金日成金正日主義研究群馬連絡会主催の定例研究会が開かれ、連絡会共同代表の宮川邦雄氏が、今年の5月28日におこなわれた在日本朝鮮人総聯合会第25回全体大会の参加者に金正恩総書記が送った書簡に学ぶと題して、つぎのように講演しました。

在日朝鮮人と手をとり合って

子どもの頃、前橋市城東町に住んでいて、周りには朝鮮人の方も多く住み、家族ぐるみの付き合いもあり、子どもどうし一緒に遊んでいました。

成人になって地域の労働組合に関わる仕事をするようになってからも、総聯の人たちとはずっと付き合いがあり、交流してきました。互いに信頼関係を築き、運動を通じて交流しあうことが大切です。朝鮮学校を支援する運動や高校無償化の問題、自治体の交付金の増額など、日朝友好連帯群馬県民会議の事務局長として取り組んでいます。また、日本やアジアの平和の問題として、朝鮮の自主的平和統一を支持する日本委員会の代表委員も務めています。

金正恩総書記の書簡は総聯の活動にたいする指針を与えていますが、私たちと同じ日本に住んでいるという共通点もあるので学ぶことは多いと思います。

チュチェ思想にもとづき海外同胞運動を主体的に展開

朝鮮が日本の植民地下にあった1919年、三・一独立運動が朝鮮全土で繰り広げられました。金日成主席は、正しい指導の下でたたかわれなかったため民族独立への朝鮮人の熱意が生かされず、大きな犠牲を払うことになったと総括し、チュチェ思想にもとづき朝鮮人民の力で国を取り戻すたたかいをくりひろげていきました。

1945年、朝鮮解放後、日本に住む朝鮮人はすぐに「朝鮮人連盟」(朝連)を結成し、在日朝鮮人の生活や権利を守るたたかいをはじめました。1950年から53年、米帝国主義の侵略により、朝鮮戦争が勃発し、同じ民族が争う悲劇もありました。

1955年、金日成主席によって、在日朝鮮人は独立した主権国家があるのだから、祖国をもった海外公民として活動すべきであるという主体的な路線が提示され、在日本朝鮮人総聯合会として再編されました。

同胞大衆第一主義を貫く

金正恩総書記は、金日成主席と金正日総書記の海外同胞運動思想と指導に忠実に従った総聯の活動家と在日同胞は、英知をもって異国の地であらゆる艱難辛苦に耐え抜き、全体大会を契機に愛国・愛族の大きな山をひとつずつ越えてきたと活動家をはじめとする在日朝鮮同胞に謝意を表し励ましました。

金正恩総書記は、総聯活動家は同胞大衆をもっとも大切な有力な存在とみなし、天のごとく敬い、つねに同胞たちのなかに深く入って彼らの力を信じ、同胞たちの幸せな生活と安泰のために心魂を傾ける誠実かつ勤勉な忠僕になるように指摘しています。

書簡は、海外同胞を愛情深く励まし、チュチェ思想を基軸にして、総聯の活動をどのようにおこなっていくのかという今後の課題や活動方法についても細かく提起しています。

私たちも民衆第一主義に学び、日本の実情にそって、職場や地域のなかに入り、誰もが主人らしく登場できるように活動していくことが大切であると思います。