福島 訪朝報告会
 日朝国交正常化を民間の交流から

 9月24日、郡山市の郡山教組会館において「2016訪朝報告会」が福島訪朝者の会の主催で開催され、郡山市を中心に、郡山市議会議員である八重樫小代子氏、飯塚裕一氏、福島県教職員組合委員長の角田政志氏をはじめ福島県下の各界人士が参加しました。報告会にはまた、チュチェ思想国際研究所事務局長の尾上健一氏など東京からも参加がありました。

 福島訪朝者の会は、2004年に朝鮮民主主義人民共和国に最初の代表団を送ってから12年ぶりに、今年8月29日から9月3日まで、会長の住谷圭造氏を団長とする第2次代表団を朝鮮に送りました。

人が大切にされ何の心配もなく生きられる社会

 最初に、住谷氏が訪朝団編成の経緯と訪朝の概要について報告しました。

 つづいて福島朝鮮初中級学校校長の金政洙氏が来賓の挨拶をおこない、朝鮮半島をとりまく情勢がきびしいにもかかわらず、訪朝されたことに敬意を表します、と述べました。

 つぎに、今回、副団長として初めて訪朝した社民党福島総支部幹事長の鈴木正弘氏が報告をおこないました。

 鈴木氏は報告のなかで、朝鮮は医療や教育が無料で税金がなく人間がもっとも大切にされる国である、人が幸せになるために社会があることを実感したと感想を述べました。

 鈴木氏はまた、子どもは国の宝であり、社会の宝であるということを朝鮮の人々が強調し、そのような国づくりをしていると述べました。

 鈴木氏は最後に、一日も早い朝鮮との国交正常化を実現しなければならない、そのためには、民間の交流をおこなっていくことが重要である、福島でのさまざまな日朝友好団体の活動が発展するように微力ながら尽力したいと決意を述べました。

訪朝の成果を福島での日朝友好運動にいかす

 代表団のメンバー一人ひとりが報告をおこない、つぎのような意見や感想が報告されました。

 「百聞は一見に如かずとよく言われますが、ほんとに自分の目で見ることが大切だと思いました。いかに日本のマスコミがあやまった報道をしているか実感し、そのことを帰国してから息子と話しました。一日も早い朝鮮半島の統一を望みます」

 「今回板門店に行きましたが、直前に米韓合同軍事演習がおこなわれていたために緊張した雰囲気でした。朝鮮に行ってみて、朝鮮と米国のどちらが挑発しているのかわかります。朝鮮は一貫して自主と平和を求めています」

 最後に住谷氏が、今後も福島から新たな人が訪朝する機会をつくりたい、今回の訪朝の成果をふまえて、福島での日朝友好運動の輪を広げていきたいと決意を表明しました。

 訪朝報告がおこなわれたあと、チュチェ思想国際研究所事務局長の尾上健一氏より映像を使って今年七月にメキシコで開催されたラテンアメリカ地域のチュチェ思想セミナーの報告などがおこなわれました。

 訪朝報告会のあと、懇親会がもたれ、参加者は和気あいあいとした雰囲気のなかで、福島における日朝友好運動の展望について語りあいました。