朝鮮労働党第7回大会でおこなった党中央委員会の活動報告

2016年5月6日、7日
金 正 恩

 同志のみなさん!

 朝鮮労働党第6回大会が開かれたときから今日にいたる期間は、わが党の長い歴史においてこのうえなくきびしい闘争の時期であり、偉大な転換がもたらされた栄えある勝利の年代でした。

 総括期間、朝鮮労働党は比類なくきびしい環境のなかで革命発展の各段階に主体的な路線と政策をうちだし、わが人民に依拠して革命と建設を力強く前進させることによって、社会主義偉業の遂行において輝かしい勝利をおさめ、祖国繁栄の新時代をひらきました。

 歴史上、どの党と人民も歩んだことのない困難にして険しい革命の道を踏みわける過程で、わが党は自己の思想と偉業の正当性と不敗性について深く確信するようになり、党にしたがって永遠にチュチェの道へすすもうとするわが人民の覚悟と意志はいっそう強まりました。

 今日、すべての党員と人民は、不屈の精神力と英雄的な闘争によって誇るべき偉勲をたててきた忘れがたい追憶と、胸にあふれる勝利者の自負心を抱いて第七回党大会を意義深く迎えています。

 朝鮮労働党第7回大会は、全社会の金日成金正日主義化の旗じるしを高くかかげて、わが党をさらに強化し、社会主義強国の建設とチュチェ革命の最後の勝利を早めるうえで歴史の分水嶺となるでしょう。

1.チュチェ思想、先軍政治の偉大な勝利

 同志のみなさん!

 総括期間、朝鮮労働党はチュチェ思想の旗じるし、先軍革命路線をかかげ、チュチェ革命偉業の遂行へとすべての党員と人民を立ち上がらせました。

 チュチェ思想は、世界的な大政治風波と重なる困難のなかで朝鮮革命をチュチェの道に導いてきた百戦百勝の旗じるしであり、先軍政治は、わが党と人民が難局を打開して歴史の奇跡を生みだせるようにした勝利の宝剣でした。

 朝鮮労働党のチュチェ思想と先軍政治、党にかぎりなく忠実なわが軍隊と人民の献身的闘争によって社会主義建設で誇るべき勝利がもたらされ、チュチェ革命偉業の完成のための万代の礎がきずかれました。

(1)社会主義偉業の勝利的前進のためのたたかい

 同志のみなさん!

 社会主義偉業は、人民大衆の自主的要求と理想を実現するための聖なる偉業であり、帝国主義をはじめあらゆる反革命勢力との熾烈な闘争のなかで前進する革命偉業です。

 総括期間、朝鮮労働党は、前代未聞のきびしい試練と難関のなかで社会主義偉業を前進させるためのたたかいをくりひろげました。

 朝鮮労働党第6回大会は、全社会のチュチェ思想化の旗じるしのもとに社会生活のすべての分野をチュチェ思想の要求通りに改造変革して、朝鮮革命の政治軍事的、経済的威力を強め、社会主義偉業を勝利にむけて前進させるうえで歴史的な里程標となりました。

 わが党は、第六回党大会が示した全社会のチュチェ思想化綱領にしたがって全党と全軍をチュチェ思想化し、社会の全構成員を革命化、労働者階級化、インテリ化するための事業を積極的に推進して社会主義偉業の主体をうちかためました。

 わが党は、人民経済の主体化、現代化、科学化を戦略的路線として堅持し、その実現のためのたたかいへと人民を立ち上がらせて、社会主義経済建設の10大展望目標の遂行において大きな前進をとげました。

 「80年代速度」創造運動の炎を燃え上がらせて第六回党大会決定貫徹のためのたたかいでおさめた輝かしい勝利と成果は、社会主義の優越性を高く発揮させ、社会主義の完全な勝利を早期に実現するための強固な土台となりました。

 全社会のチュチェ思想化の旗じるしのもとに社会主義の完全な勝利をもたらすためのわが党と人民のたたかいは、20世紀の末に世界的な反社会主義、反革命の逆風のなかで重大な挑戦に直面しました。

 国際舞台で帝国主義者と社会主義の背信者の策動によって多くの国で社会主義がつぎつぎと崩壊するという悲劇的な事態が起こり、これを契機に帝国主義者の反社会主義攻勢は社会主義のとりでであるわが国に集中するようになりました。

 帝国主義者は、政治と軍事、経済と思想文化のすべての方面でわれわれの社会主義を圧殺するための策動を悪辣におこないました。

 朝鮮労働党はこうしたきびしい情勢に対処して、帝国主義者の反革命的攻勢を革命的攻勢によって粉砕するという断固たる意志をもって社会主義偉業を固守し、前進させるための果敢な闘争を展開しました。

 わが党は、革命的な思想攻勢によって帝国主義者の攻撃と非難から社会主義思想と理念を固守し、われわれの政治思想陣地をうちかためました。

 わが党は、社会主義の挫折と反社会主義思想潮流の逆風のなかで、社会主義は人民大衆の自主的理想であり正義であり、その勝利は必然的であることを科学的、理論的に論証することによって、人民に社会主義にたいする信念を抱かせ、社会主義の「終焉」について唱える帝国主義者と反動勢力に甚大な打撃を与えました。

 われわれは党員と勤労者にたいする政治思想教育の度をさらに強めて、全人民が社会主義は守れば勝利であり、放棄すれば死であるというかたい信念をもち、朝鮮式社会主義を輝かせるためのたたかいに立ち上がるようにしました。

 わが党は、変化した国際的環境と社会主義建設の歴史的教訓に鑑み、政治思想陣地を全面的に強化するとともに、社会主義建設と社会生活のすべての分野で社会主義の本態を固守し、朝鮮式社会主義の優越性を高く発揮させました。

 チュチェの社会主義偉業の正当性とその勝利にたいするかたい信念、かわることなく党にしたがうわが人民への確固たる信頼にもとづいて、わが党はチュチェ思想の旗じるし、社会主義の旗じるしをひきつづき高くかかげ、社会主義偉業を力強く前進させました。

 激変する情勢のなかで、われわれの社会主義偉業がチュチェの軌道にそって勝利の前進をとげ、祖国統一の明るい展望がひらかれていた時期に、わが党と人民は天のごとく信じ、慕っていた金日成同志を思いがけなく失うという青天の霹靂のような民族最大の痛恨事にみまわれました。

 金日成同志の逝去は、わが党と人民の最大の悲しみであり、喪失であり、朝鮮革命にとって最大の試練でした。

 民族最大の痛恨事の後、われわれを圧殺しようとする帝国主義者とその追随勢力の政治的軍事的圧力と戦争挑発策動、経済封鎖は極に達し、そのうえひどい自然災害まで重なり、経済建設と人民生活は筆舌につくしがたい試練と難関を経ることになりました。

 わが祖国の安全と社会主義の運命は危機にひんし、朝鮮人民は歴史に類を見ない「苦難の行軍」、強行軍をおこなわなければなりませんでした。

 世界が朝鮮の運命について憂慮し、帝国主義反動勢力がおろかにもわれわれの「路線転換」や「体制崩壊」について喧伝していた時期に、金正日同志は、革命の道がいかに険しくとも金日成同志がきり拓いたチュチェ革命偉業をかわることなく固守し、あくまで継承し完成するという鉄の意志を断固宣言し、革命と建設をひとえに金日成同志の志通りに、金日成式に賢明に導きました。

 朝鮮労働党は、金正日同志の指導のもとに金日成同志の偉業を継承して、朝鮮革命の百戦百勝の進路である先軍革命路線を堅持し、先軍政治を全面的に実施しました。

 先軍政治は、銃剣重視、軍事優先の原則にたって軍事をすべての事業に優先させ、人民軍を中核、主力部隊として革命の主体を強化し、それに依拠して社会主義偉業を勝利にむけて前進させていく金正日式社会主義基本政治方式です。

 先軍政治には、革命の銃剣のうえに国と民族の尊厳も、革命の勝利もあるという先軍革命の原理が具現されており、革命はもっぱら自分の力を強め、自分の力でおこなわなければならないという自力自強の精神とわが党の揺るぎない反帝自主の立場、革命的原則が集大成されています。

 先軍は朝鮮革命の栄えある伝統であり、先軍政治は、チュチェの旗じるしのもとに銃剣によってきり拓かれ、前進してきた朝鮮革命の歴史と経験にもとづいています。

 チュチェ思想を根源として先軍政治方式が創造され、全社会をチュチェ思想化するための闘争過程でうちかためられた政治思想的、軍事的力があったがゆえに、先軍の威力が高く発揮され、チュチェ革命の新時代、先軍時代がひらかれたのです。

 金正日同志は、党の偉業に忠実なわが軍隊と人民を絶対的に信頼して先軍の道を歩みつづけ、チュチェの社会主義偉業を勝利に導きました。

 わが党は、先軍革命の主力部隊である人民軍を全面的に強化しながら国防を主とする国家機構システムを確立し、すべての分野を先軍の原則と要求にそくして改造し整備しました。

 わが党は、軍事重視、軍事優先の原則にたって国防工業の発展に第一の力を注ぎました。

 金正日同志は、敵の反共和国孤立圧殺策動が極に達し、全国が困苦欠乏に耐えなければならなかったきびしい時期に、どんな代価を払っても国防力を強化しなければならないという鉄の意志をもって、われわれの国防工業を強力な自衛的国防工業としてよりいっそう強化発展させました。

 先軍政治によってきずかれた主体的国防工業は、帝国主義者の侵略策動を粉砕して祖国の安全と社会主義のとりでをしっかり守ることができる保証となりました。

 朝鮮労働党は、先軍政治の全行程で反帝自主の立場と社会主義の原則を堅持しました。

 反帝自主の立場と社会主義の原則は、革命的党が社会主義偉業の遂行において堅持すべき根本的立場、根本原則であり、これは革命と反革命、社会主義と日和見主義を判別する試金石です。

 反帝自主の立場、社会主義の原則を固守することが、「苦難の行軍」の時期のように、わが党と人民に自主的人民として尊厳を守って生きるか、ふたたび帝国主義の奴隷になるかという、生死をわかつ問題として鋭く提起されたときはかつてありませんでした。

 わが党は、情勢がきびしいほど先軍の旗じるしを高くかかげ、銃剣の威力に依拠して反帝自主の立場と社会主義の原則を堅持することによって、確信をもって朝鮮革命を勝利に導きました。

 わが党は、敵が刀をぬけば長剣をふりかざし、銃をむければ大砲を突きつける超強硬対応によって帝国主義者の横暴な圧力と挑戦を断固制圧、粉砕するとともに、われわれの周辺から吹いてくる薄汚いブルジョア自由化の風や「改革」「開放」の風も先軍の銃剣の気概によって吹き飛ばし、われわれが選択した社会主義の道にそってまっすぐにすすみました。

 冷戦の終結後、少なからぬ国がアメリカの軍事的圧力と専横におじけづいて原則を曲げ、妥協と屈従の道をすすんでいたとき、いささかも動揺することなく反帝自主の立場と社会主義の原則を堅持してきた朝鮮労働党の闘争経験は、帝国主義との力の対決の時代である今日、反帝自主、社会主義の原則は言葉や文章ではなく、ただ強力な銃剣によってのみ守られることを示しています。

 朝鮮労働党は、無敵必勝の銃剣の威力によって祖国と人民の運命を守り、社会主義を守護し前進させるためのたたかいを勝利へと導きました。

 わが党は、強力な軍事力に依拠して、帝国主義者とその追随勢力のエスカレートする軍事的圧力と侵略策動をことごとく徹底的に粉砕しました。

 帝国主義反動勢力は、われわれの前進を阻み、朝鮮式社会主義を圧殺するため、国際的な制裁と封鎖策動を追求するとともに、わが国を核先制攻撃の対象と定めて侵略策動に狂奔しましたが、先軍の威力によって鉄のとりでをなしているわが共和国にあえて手出しができませんでした。

 わが党は、国の自主権と人民の運命を侵し、われわれの制度を圧殺しようとする、露骨化する敵の軍事的恐喝と侵略策動に断固たちむかい、全党、全軍、全人民を正義の祖国防衛戦、社会主義防衛戦に総決起させました。

 党のまわりに一心団結してこぞって立ち上がった人民軍将兵と人民の英雄的闘争によって、われわれは長期間にわたる熾烈な反帝反米対決戦で連戦連勝し、「苦難の行軍」、強行軍を成功裏に終えるとともに、祖国の安全と自主権、社会主義を誇り高く守りぬきました。

 帝国主義者のたえまない戦争挑発策動を粉砕し、人民を戦争の惨禍から救うことによって、わが党は祖国と人民の運命の守護者としての使命と任務をりっぱに果たしました。

 いま、世界各地が戦争の惨禍に見舞われ、多くの国の人民が生きる道を求めてさまよっていますが、わが国ではこの数十年間一度も戦争の砲声が響いたことがなく、朝鮮人民は裕福に暮らすことはできなくても、戦争を体験することなく平和で安定した生活を享受してきました。

 これはほかならぬ先軍政治のおかげであり、まさにここにわが党の最大の功績があるのです。

 わが党は、社会主義を守るためのきびしい闘争のなかでも勝利への確信をもって祖国繁栄の将来を見通し、社会主義強国建設の高い目標をうちだし、粘り強くたたかって社会主義偉業を新たな段階へと前進させました。

 社会主義強国の建設は金日成同志の志であり、朝鮮人民の理想であり念願でした。

 わが党は先軍時代の要求にそくして、国防工業を優先的に発展させながら同時に軽工業と農業を発展させるという新たな経済建設路線をうちだし、社会主義強国建設のための総進軍へとすべての軍隊と人民を立ち上がらせました。

 人民軍を先軍革命の主力部隊、人民の幸福の創造者としておしたて、人民軍で発揮された革命的軍人精神を全社会が見習うようにしたわが党の先軍指導によって、革命的軍人精神を具現した江界精神が生まれ、城鋼(城津製鋼連合企業所)ののろしが燃え上がり、社会主義建設のすべての部門で奇跡と偉勲がつぎつぎと生まれました。

 先軍革命指導によって社会主義強国建設に一大転換をもたらすことによって、わが党は銃剣をにぎりしめればいかなる逆境にあっても世界的な強国をうちたてることができるという真理を実証し、民族の自主的発展と社会主義偉業遂行の新たな高い段階をひらきました。

 朝鮮労働党の指導のもとに、わが軍隊と人民がアメリカを頭目とする帝国主義連合勢力に単独でたちむかって社会主義を守り、社会主義偉業を勝利にむけて前進させてきたことは歴史の奇跡であり、これはチュチェ思想、先軍政治の勝利です。

 同志のみなさん!

 チュチェ革命偉業の遂行において歴史的転換がもたらされ、先軍政治がきり拓いた勝利の道にそって朝鮮式社会主義が力強く前進していた時期に、わが党と人民は思いがけなく金正日同志を失うという民族最大の痛恨事に再度みまわれました。

 金正日同志を失った血の涙の丘で、金正日同志の戦士、教え子であるすべての党員と人民軍将兵と人民は悲しみを力と勇気にかえ、党中央のまわりにかたく団結して、金正日同志の生前の構想と念願を実現するためのたたかいに決然と立ち上がりました。

 朝鮮労働党は金正日同志の思想と志を体して、社会主義偉業の遂行において新たな画期的局面をきり拓くためのたたかいを組織、指導しました。

 歴史的な第4回党代表者会を契機に、わが党は金日成同志と金正日同志をわが党と革命の永遠なる領袖として仰ぎ、金日成金正日主義を永遠なる指導思想として高くかかげてすすむという革命的信念と意志を表明するとともに、党員と人民を領袖の遺訓貫徹戦へと立ち上がらせました。

 われわれは、チュチェ革命偉業継承の重大な歴史的転換期の要求にそくして革命の指導的力量である党を組織的、思想的にさらに強化し、権勢と官僚主義、不正腐敗を根絶するための全党的なたたかいを強力にくりひろげる一方、党内に鉄の綱紀と規律を確立することによって党の戦闘力と威力を全面的に高めました。

 朝鮮労働党は、新たな情勢と革命発展の要求にそくして経済建設と核武力建設を並進させるという戦略的路線をうちだし、それを貫徹するために積極的にたたかいました。

 わが党の新たな並進路線は、激変する情勢に対処するための一時的な対応策ではなく、朝鮮革命の最高の利益からして恒久的に堅持していくべき戦略的路線であり、核武力を中枢とする国防力を鉄壁のごとくうちかためながら経済建設にいっそう拍車をかけて、繁栄する社会主義強国を一日も早く建設するためのもっとも正当かつ革命的な路線です。

 党の戦略的路線を貫徹するためのわが軍隊と人民の力強い闘争によって、反帝反米対決を総決算し、われわれの偉業の最後の勝利を早めることのできる強力な保証がもたらされました。

 朝鮮労働党は、金日成同志と金正日同志の構想と念願通りに富強な人民の楽園を建設するための人民あげての総進軍運動を組織展開して祖国繁栄の新時代をひらきました。

 われわれは、党組織と政権機関が人民の利益と便宜を最優先、絶対視する原則を堅持し、世界でもっともりっぱな朝鮮人民に社会主義の最高の幸福をもたらすために奮励努力するようにしました。

 党の指導にしたがってわが軍隊と人民は領袖の遺訓貫徹戦、党政策擁護戦を果敢にくりひろげ、社会主義建設で新しい「朝鮮速度」を創造し、10年を1年に縮めて疾走する万里馬時代をひらきました。

 今日、祖国の地に展開されている驚異的な現実は、すべての党員と人民に、金日成同志と金正日同志があれほど望んでいた社会主義強国をわれわれの力でかならずうちたてることができ、チュチェ革命偉業の最後の勝利の日が遠くないという強い信念を与えています。

 チュチェの社会主義偉業は科学であり、金日成同志と金正日同志が堅持してきた自主的な革命路線と革命方式をかわることなく固守し、確実に具現していく道に朝鮮革命の勝利があり、民族万代の繁栄があるということ、まさにこれが総括期間、社会主義偉業を前進させるためのわが党と人民の闘争の主たる総括です。

 前代未聞の険路逆境にあってチュチェの旗じるし、先軍の旗じるしを高くかかげ、社会主義偉業を勝利にむけて前進させてきた朝鮮労働党と朝鮮人民の英雄的闘争は、聖なるわが党の歴史と自主性のための人民大衆の闘争史に永遠に記されるでしょう。

(2)強盛国家建設でなしとげた誇らしい成果

 同志のみなさん!

 総括期間、社会主義建設において輝かしい勝利がもたらされ、祖国の富強繁栄のための万代の礎がきずかれました。

 わが党と人民が社会主義建設でおさめた誇るべき成果は、一心団結の政治思想強国、不敗の軍事強国をうちたてたことです。

 思想と政治は社会生活で主導的な役割を果たし、したがって社会主義の政治思想陣地をうちかため、政治的思想的威力を強化することは、社会主義強国建設において第一に提起される重要な課題です。

 朝鮮労働党はチュチェの思想論と一心団結の革命哲学、自主の政治路線を具現して、わが国を尊厳ある社会主義政治思想強国にしました。

 総括期間、わが党は終始一貫思想を基本としてとらえ、思想教育、政治活動を確固として優先させ、すべての党員と人民を、わが党、われわれの制度が一番で、われわれの思想、われわれの偉業が一番だという確固たる信念をもつ不屈の革命闘士に育てあげました。

 帝国主義反動勢力は異質なブルジョア思想文化をわれわれの内部に浸透させて革命隊伍を変質、瓦解させようと悪辣に策動しましたが、党のふところで教育、育成された朝鮮人民の社会主義にたいする信念と意志をくじくことはできませんでした。

 今日わが国は、全社会がチュチェ思想、先軍思想で一色化され、千万軍民が徹底した革命防衛精神と不屈の社会主義守護精神をもち、金日成民族の精神力によって壮大な変革の歴史を創造していく不敗の思想強国として威力をとどろかせています。

 全党と全人民が領袖を中心に思想意志、道徳信義のうえでかたく団結した全社会の一心団結を実現したことは、総括期間わが党がおさめた大きな成果であり業績です。

 領袖、党、大衆の一心団結は金正日同志の革命哲学です。

 金正日同志は一つの思想、一つの中心にもとづく一心団結の思想をうちだし、老練な指導芸術によって全党と全社会の一心団結を実現しました。

 わが党は「すべてを人民のために、すべてを人民大衆に依拠して!」というスローガンをうちだし、全党が人民を愛し、人民のために滅私奉仕し、人民に依拠してたたかっていくようにしました。

 わが党の人民愛の政治、仁徳政治によって人民大衆が党に厚い信頼を寄せるようになり、社会の政治的安定が保障され、党と人民大衆の渾然一体が強固なものになりました。

 領袖、党、大衆が一つの思想と信念、同志愛と信義によってかたく結ばれ、全社会がたがいに助け導きあうむつまじい大家庭となって運命をともにしていくところに、朝鮮式社会主義の真骨頂があります。

 政治思想強国としてのわが祖国の不敗の威容は、チュチェ思想を具現した自主政治によって国と民族の自主権と尊厳を最高の境地で輝かせているところに誇示されています。

 われわれは、革命と建設で提起されるすべての問題を朝鮮人民の利益とわが国の具体的実情にそくして解決し、党と国家活動において革命的原則、自主的定見を堅持し、世界の政治舞台で尊厳ある政治強国としての権威と影響力を堂々と行使しています。

 朝鮮労働党は革命指導の全期間、青年重視を戦略的路線としてとらえ、青年をチュチェの血統を継いでいく革命の継承者として育てあげることによって、この世にまたとない青年強国を建設しました。

 わが党は青年にたいする思想教育を青年問題解決の根本としてとらえ、青年の教育に大きな力を注ぎました。

青年を時代の主人公としておしたて、青年同盟に大きな仕事を任せ、実践をつうじて青年をたくましく育てました。

 青年は、党が任せた白頭山英雄青年発電所の建設をりっぱにやりとげて朝鮮青年の不屈の精神力と自力自強の力を全世界に誇示し、アメリカ帝国主義とその追随勢力の頭上に鉄槌をくだしました。

 チュチェ革命の起源がひらかれた白頭の大地で青年前衛が創造した白頭山英雄青年精神は、今日の時代精神です。

 青年が党の権威を先頭にたって擁護し、党の呼びかけであれば水火も辞せずたたかうたのもしい前衛隊、創造の巨人としてきたえあげられたことは、わが党の青年重視思想と路線の正当性と生命力の明白な証左です。

 世界的な難問題となっている青年問題、革命の継承者問題をりっぱに解決し、世界に誇るにたる青年強国をうちたてたことはわが党の誇りであり、大きな勝利です。

 青年強国を建設したことによって、わが国は活力にあふれ、希望にみちたチュチェの政治思想強国として、その威容をより高くとどろかせることになりました。

 総括期間、朝鮮労働党がおさめためざましい成果は、先軍革命路線、自衛の軍事路線を貫徹して、わが祖国を不敗の軍事強国に強化発展させたことです。

 わが党は先軍革命の原理にもとづき、軍事強国の建設を社会主義強国建設の重要な戦略的課題として提示し、その実現に大きな力を注ぎました。

 党の指導のもとに、人民軍は、最高司令官の唯一的指揮体系が確立し、党中央決死擁護精神、銃弾爆弾精神で武装した革命強兵、チュチェ革命偉業遂行の主力部隊としてきたえられました。

 今日、人民軍は、最高司令官を中心に革命的同志愛と信義にもとづいてかたく団結した真の戦友部隊、同志部隊として強化され発展し、革命的軍律と鉄の軍紀が確立し、正規軍としての面貌をりっぱにそなえた最精鋭戦闘隊伍として威容をとどろかせています。

 全軍に燃え上がった白頭山訓練熱風のなかで、人民軍将兵は金日成金正日軍事思想と戦略戦術で武装し、高い実戦能力をそなえた「一当百」のつわものに育ちました。

 人民軍は、国の自主権と尊厳を侵すいかなる帝国主義侵略勢力も一撃のもとに撃滅しうる、朝鮮式の現代的な攻撃手段と防御手段をそなえた無敵必勝の革命武力として強化されました。

 人民軍は革命的軍人精神を高く発揮して、祖国の富強繁栄と人民の幸福のための社会主義建設の主要部門で進撃の突破口をひらき、不可能を知らぬ革命強兵の気概と威力をとどろかせています。

 わが党の指導のもとに、人民内務軍は党に忠実な革命的武力、祖国と人民のたのもしい防衛者として成長し、領袖防衛、制度防衛、人民防衛の使命と任務をりっぱに果たしています。

 総括期間、国防工業と国防科学技術部門では世界を驚嘆させる飛躍的発展をとげました。

 国防工業と国防科学技術部門の幹部と科学者、技術者は党の国防重視思想を体して、朝鮮式の新しいチュチェ武器開発事業を力強く推進して、国防工業を発展させるうえで最先端突破の展望をひらきました。

 いま、われわれの国防科学技術は最高の境地に達し、国防工業部門では精密化、軽量化、無人化、知能化された朝鮮式の先端武力装備を思うがままにつくりだしています。

 核兵器研究部門では三度にわたる地下核実験と初の水素爆弾実験を成功させることによって、わが国を世界的な核強国の前列に堂々とたたせ、アメリカ帝国主義の血なまぐさい侵略と核の脅威の歴史に終止符をうたせるという誇るべき勝利をおさめました。

 われわれの国防工業は、敵のいかなる現代的な武力装備も一撃のもとに粉砕できる威力ある武力装備を生産、供給する自立的国防工業、革命工業に発展しました。

 先端水準に達した主体的国防工業の威力をまえにして敵は恐怖におののいており、朝鮮人民は強力な国防力、戦争抑止力の保護を受け、生の心配をすることなく必勝の信念にみちて社会主義建設に立ち上がっています。

 全社会に銃剣重視、軍事重視気風が確立し、民間武力の戦闘準備を完成するうえで転換がもたらされました。

 全国が軍事を第一の国事と見なし、すべてを軍事に服従させており、全人民が決戦のときは全民抗戦によって祖国統一の聖業をなしとげるという決死の覚悟で胸の血をたぎらせています。

 労農赤衛軍をはじめ民間武力が自分の道と郡、自分の郷土を自力で守りうる革命的武力として強化され、全人民的全国家的防衛システムが確立しました。

 わが党と軍隊と人民があのように困難な条件と環境のもとで困苦欠乏に耐えて刻苦奮闘し、世界が驚嘆する不敗の軍事強国を建設したことは大きな誇りであり矜持であり、これは、祖国の強盛繁栄とチュチェ革命偉業の勝利のための確固たる軍事的保証をもたらし、朝鮮半島と地域の平和を守れるようにした歴史的功績です。

 政治思想強国、軍事強国がりっぱに建設されることによって、朝鮮革命の主体的力量が比べようもなく強化されました。

 党の革命思想で武装し、党のまわりに一心団結した人民、強力な銃剣をにぎりしめた人民はもっとも強力な革命の主体となるのであり、このような人民の聖なる偉業は必勝不敗です。

 総括期間、経済建設と文化建設においても大きな前進をとげました。

 わが党と人民は、社会主義経済建設の戦略的路線を貫徹するために奮闘して、自立的民族経済の物質的技術的土台を強固にし、経済強国建設の跳躍台をきずきました。

 人民経済の主体化、現代化、科学化が積極的に推進されました。

 自立経済の原料、燃料、動力基地が強化され、重要部門に主体的な生産工程が設けられ、工業の部門別構造がいっそう改善されました。

 安辺青年発電所、煕川発電所、白頭山英雄青年発電所をはじめ大規模、中小規模の発電所が建設され、将来性のある炭鉱、鉱山が開発されました。

 チュチェ鉄の生産システムが確立し、チュチェ肥料、チュチェビナロンの生産工程が設けられ、人民経済の各部門に新しい生産基地がきずかれて経済の自立性と主体性が一段と強化されました。

 新世紀の産業革命の炎のなかで各工場、企業で設備と生産工程の現代化が積極的に推進され、人民経済の全般的な技術装備水準が高まりました。

 国の経済発展を保証する現代的な機械製作基地と電子自動化要素および器具の生産基地がきずかれ、わが国の工業は先端設備を自力でつくりだす高い水準に達しました。

 通信の発展において革新的な成果がおさめられ、運輸、建材をはじめ各部門の生産工程と技術装備、運営手段がさらに現代化されました。

 総括期間、わが党は人民生活の問題を第一の重大事とし、人民の物質文化生活を向上させることに大きな力を注ぎました。

 農業部門では種子革命とジャガイモ栽培革命、二毛作と科学的農業の熱風が巻き起こり、32万余ヘクタールの土地が社会主義朝鮮の土地らしく整理され、1万余キロメートルの自流式水路が建設されて穀物生産増大の保証がもたらされました。

 党の指導のもとに全国各地に建設された現代的な畜産基地と養魚場、野菜温室とキノコ生産基地、広々とした青春果樹園は人民生活向上のための貴重な元手です。

 水産部門では黄金の海の新しい歴史を創造するという党の構想を実現するためのたたかいがくりひろげられ、水産業発展の突破口がひらかれました。

 軽工業部門の工場、企業では技術改造と原料、資材の国産化が積極化され、良質の一般消費財をより多く生産、供給できるようになりました。

 党の雄大な建設構想にしたがってチュチェの建築思想が具現された労働党時代の記念碑的建造物が数多く建てられ、社会主義経済建設と人民生活向上のための土台が強固にきずかれました。

 社会主義文化建設で大きな成果をおさめました。

 党の科学技術重視路線が貫徹されて、国の経済状況が困難ななかでも優秀な科学者、技術者が育ち、科学研究部門の物質的技術的土台が強化され、科学技術の画期的な発展がとげられました。

 われわれのたのもしい科学者、技術者は、アメリカ帝国主義とその追随勢力の悪辣な妨害策動を粉砕し、核心基礎技術、宇宙技術をはじめ先端科学技術分野において世界を驚嘆させる奇跡的な成果をおさめて、党の懐で育った朝鮮の知識人の英知と才能を誇示しました。

 歴史的な第7回党大会をひかえて、チュチェ朝鮮の誇るべき英雄である宇宙科学者たちは、全世界が注視するなかで地球観測衛星「光明星4」号の打ち上げを成功させて、わが国の権威と朝鮮人民の不屈の気概をとどろかせました。

 総括期間、わが党の教育重視思想と路線にしたがって全般的12年制義務教育が実施され、遠隔教育システムが確立するなど、情報産業時代の要求にそくして教育事業に新たな発展がもたらされました。

 科学技術殿堂が21世紀の全民学習の大殿堂、最新科学技術普及の拠点としてりっぱに建設され、全国各地に未来院(電子図書館)と科学技術普及室が設けられて、科学技術強国、人材強国の高峰へと飛躍するための基礎がきずかれました。

 わが党のチュチェの保健医療思想と政策によって、ピョンヤン産院乳腺腫瘍研究所、玉流児童病院、柳京歯科病院をはじめ現代的な医療機関が設けられ、全国的な遠隔医療サービスシステムが確立して人民にたいする医療奉仕が改善されました。

 党のスポーツ重視政策によってスポーツ熱風が巻き起こり、スポーツ施設が改築され、国のスポーツ発展に新たな転換がもたらされました。

 われわれのたのもしいスポーツ選手たちはオリンピック競技大会、世界選手権大会をはじめ国際競技でチュチェ朝鮮の栄誉をとどろかせることによって人民に力と勇気を与えました。

 総括期間、人民軍で先軍文化のモデルが創造され、わが国の誇りである勲功国家合唱団をはじめ多くの芸術団体が革命的進軍のラッパ手としての役割を果たし、シリーズ劇映画『民族と運命』と大マスゲーム・芸術公演『アリラン』がチュチェ文学芸術の成功作、世界的な傑作として創作され、軍人と勤労者のあいだで大衆文化芸能活動が活発にくりひろげられて全社会に革命的ロマンがあふれるようになりました。

 出版報道部門の記者、編集員と言論人は党政策の忠実な代弁者、徹底した擁護者、力強い宣伝者としての使命を自覚し、革命の筆をもって党の思想と偉業を忠実にささえました。

 全国的規模で都市と農村、街と村を社会主義の理想郷にするためのたたかいが展開され、多くの名勝と文化情操生活基地がりっぱに整備されて人民の文化生活の条件と環境が改善されました。

 わが軍隊と人民がチュチェ思想と党の先軍指導に忠実にしたがい、自力更生、刻苦奮闘の革命精神と愛国の熱情を発揮して社会主義建設でおさめた誇るべき成果は、千万軍民の貴い血と汗がしみた大切な民族の財産であり、富強な祖国の建設と社会主義偉業の完成を保証する貴重な元手です。

(3)革命偉業の輝かしい継承

 同志のみなさん!

 総括期間、わが党と人民がチュチェ革命偉業の遂行においておさめたすべての勝利と成果の根本的秘訣は、金日成同志と金正日同志を領袖として高く仰ぎ、金日成同志と金正日同志の指導のもとにたたかってきたところにあり、領袖の革命偉業を代を継いでりっぱに継承してきたところにあります。

 人民大衆の革命偉業、社会主義偉業は領袖の指導のもとにきり拓かれ前進していく聖なる偉業であり、代を継いでつづけられる長期的な偉業です。

 領袖の指導を受けられるか否か、革命の道をきり拓き前進させてきた領袖の偉業を代を継いでかわることなく継承していけるか否かに革命の成否と国と民族の前途がかかっています。

 自主性をめざす人民大衆の闘争史は、偉大な領袖を戴けなかった党は革命で勝利することができず、領袖の偉業を正しく継承できなければ党が変質し、革命の挫折をもたらすという深刻な教訓を記しています。

 わが党と人民は革命闘争の全期間、金日成同志と金正日同志を革命の首位に高く戴いてたたかってきました。

 金日成同志は、チュチェ思想を創始し、チュチェ革命偉業を百戦百勝の道に導いてきたわが党と人民の偉大な領袖です。

 金日成同志は、つとに革命の道をふみだしたときから長きにわたり、前人未踏の苦難と試練にみちた朝鮮革命を勝利に導いて民族の尊厳と栄誉を輝かせ、この地に自主、自立、自衛の社会主義国家をうちたててチュチェ革命偉業の勝利のための万代の礎をきずきました。

 金日成同志は、白頭の密林のなかで祖国の解放のためにたたかった日から生涯の最期のときまで幾多の辛酸をなめながら、ひたすら人民の幸福と祖国の富強繁栄、国の統一と世界の自主化偉業のために精力的にたたかい、祖国と人民、民族のためにすべてをつくしました。

 金正日同志は、金日成同志の思想と偉業を忠実に継承して朝鮮労働党をチュチェの革命的党として強化発展させ、チュチェ革命偉業を勝利の道に導いてきた卓越した領袖です。

 金正日同志は、白頭できり拓かれた革命偉業をあくまで達成することを生涯の使命とし、わが党と国家、軍隊と人民を導いて革命と建設のすべての分野で奇跡と変革の新しい歴史を創造し、朝鮮革命が類を見ないきびしい試練にさらされていた時期に独創的な先軍革命指導によって革命の運命、祖国と人民の運命を危機から救い、民族繁栄の新時代、チュチェ革命偉業遂行の新たな全盛期をひらきました。

 金正日同志の革命的生涯は、革命の赤旗を高くかかげて険しい道を踏みわけ、時代と革命、祖国と人民のまえに不滅の業績を積み上げた革命家のもっとも輝かしい生涯であり、金日成同志が託したわが祖国、わが人民のために生涯を燃やしつくした不世出の愛国者、偉大な人間のもっとも崇高な生涯でした。

 総括期間、金日成同志と金正日同志を革命の領袖として高く戴き、金日成同志と金正日同志の指導のもとにたたかうことによって、朝鮮人民はもっとも自主的で尊厳ある人民となり、わが祖国はチュチェの社会主義強国として威容をとどろかせることができ、朝鮮革命は歴史の嵐をついて勝利と栄光の一路を歩んでくることができました。

 金日成同志と金正日同志を領袖として高く戴き、勝利の道を歩んできた朝鮮労働党は、革命偉業の継承における理論的実践的問題をりっぱに解決し、金日成同志と金正日同志の思想と偉業を忠実に継承し発展させてきました。

 朝鮮労働党は革命偉業継承の問題をりっぱに解決して、領袖の革命偉業を代を継いで固守し輝かせていく世界的模範を創造しました。

 金正日同志は金日成同志をわが党と人民の永遠なる領袖として高く仰ぎ、金日成同志の思想と偉業を代を継いでかわることなく固守し輝かせ、領袖永生偉業の起源をひらきました。

 金正日同志は、すべての軍隊と人民に金日成同志は永遠にわれわれとともにおられるという領袖永生の信念を抱かせ、金日成同志の革命的生涯と業績を末永く輝かせるようにしました。

 朝鮮労働党は、確固不動の革命的信念と道徳的信義にもとづき金日成同志と金正日同志をわが党と革命の永遠なる領袖として高く仰ぎ、金日成同志と金正日同志の思想と偉業を忠実に継承し発展させています。

 わが党は、金日成同志と金正日同志が生前の姿のまま安置されている錦繍山太陽宮殿をチュチェの最高聖地としていっそうおごそかに整備し、全国各地に金日成同志と金正日同志の銅像と太陽像を丁重に建てるようにして、金日成同志と金正日同志がいつも人民とともにおられ、朝鮮人民と進歩的人民の心のなかに永遠に生きつづけるようにしました。

 わが党は、すべての部門、すべての単位が金日成同志と金正日同志の遺訓貫徹のためのたたかいを基本として、生命線としてとらえ、金日成同志と金正日同志の構想と志を寸分のくるいもなく、一歩の譲歩もせずに貫徹していくようにして、日ごとに繁栄する富強な祖国とともに金日成同志と金正日同志の聖なる革命活動史がひきつづき力強く流れるようにしました。

 チュチェ思想の旗じるし、先軍の旗じるしを高くかかげて社会主義を守り輝かせる闘争の過程で、わが党と人民は、自主性をめざす人民大衆の革命偉業の遂行において領袖が決定的な役割を果たし、領袖の偉業継承の問題が革命の運命と人民の将来を決する根本問題であるという貴い哲理を実証しました。

 数十年にわたって勝利の道を歩んできた朝鮮労働党は、領袖福に恵まれている尊厳の高い栄えある党であり、領袖の思想と指導をりっぱに継承していく朝鮮労働党は永遠に必勝不敗です。

2.社会主義偉業の完成のために

 同志のみなさん!

 今日われわれには、金日成同志と金正日同志の思想と業績を万代の礎として朝鮮革命をより高い段階へと前進させ、社会主義偉業をあくまで完成すべき重大な課題が提起されています。

 金日成同志と金正日同志が一生をささげたチュチェの社会主義偉業を完成するのは、わが党と軍隊と人民の歴史的使命です。

 われわれは、全社会の金日成金正日主義化の旗じるしを高くかかげて継続革命の道を力強くすすむことにより、社会主義偉業をりっぱに完成しなければなりません。

(1)全社会の金日成金正日主義化

 同志のみなさん!

 社会主義偉業を完成し、人民大衆の自主性を完全に実現するためには、全社会を金日成金正日主義化しなければなりません。

 人民大衆の自主偉業、社会主義偉業は、金日成金正日主義を指導指針として全社会を金日成金正日主義化することによってのみりっぱに完成します。

 全社会の金日成金正日主義化はわが党の最高綱領です。

 全社会の金日成金正日主義化は、早くから金正日同志が提示し実現してきた全社会の金日成主義化の革命的継承であり、新たな高い段階への深化発展です。

 今日、朝鮮革命は、金日成金正日主義の旗じるしを高くかかげて人民の自主的理想と念願を全面的に実現していく歴史的段階にはいっています。

 社会主義を守り勝利にむけて前進させるための闘争のなかで、朝鮮革命の主体的力量はうちかためられ、わが国の戦略的地位と影響力は一段と高まりました。

 われわれが帝国主義連合勢力との対決で最後の勝利をおさめ、この地に統一された繁栄する人民の楽園を一日も早くうちたて、世界の自主化偉業遂行の主人公になるためには、全社会の金日成金正日主義化を力強くおしすすめ、われわれの政治軍事的、経済的威力を全面的に拡大強化しなければなりません。

 全社会を金日成金正日主義化するということは、金日成金正日主義を唯一の指導指針として朝鮮革命を前進させ、金日成金正日主義にもとづいて人民の理想社会を建設し完成していくことを意味します。

 言いかえれば、全社会を金日成金正日主義化するということは、社会の全構成員を真の金日成金正日主義者に育てあげ、政治と軍事、経済と文化をはじめすべての分野を金日成金正日主義の要求通りに改造して人民大衆の自主性を完全に実現していくことを意味します。

 金日成金正日主義は、金日成同志が創始し、金日成同志と金正日同志が深化発展させたチュチェ思想と、それによって明らかにされた革命と建設に関する理論と方法の全一的な体系です。

 金日成金正日主義は、わが党の最高目的である人民大衆の自主性が完全に実現された社会の真の姿と、その建設の合法則的道程、社会主義偉業遂行の全過程で堅持すべき戦略と闘争方針を科学的に示しています。

 チュチェ思想、先軍思想にもとづいて社会主義偉業の最終的勝利のための革命理論と指導方法を全面的に体系化し、社会生活のすべての分野を人民大衆の自主的志向と要求にそくして革命的に改造、変革していく道を明示しているところに、われわれの時代の完成された革命の指導思想としての金日成金正日主義の突出した歴史的地位と百戦百勝の威力があります。

 全社会を金日成金正日主義化するのは、金日成同志と金正日同志の思想と意図通りに革命と建設をおしすすめ、金日成同志と金正日同志が祖国と革命、時代と歴史のまえに積みあげた業績を輝かせていく聖なるたたかいです。

 われわれは、全社会を金日成金正日主義化するためのたたかいをたえず深化させて、すべての部門で金日成同志と金正日同志の遺訓を貫徹し、わが党と国家、軍隊を永遠に金日成金正日同志の党、国家、軍隊として強化発展させていかなければなりません。

 全社会の金日成金正日主義化を実現するうえで今日われわれに提起されている基本闘争課題は、社会主義強国建設の偉業を完成することです。

 社会主義強国は、国力が強く、かぎりなく繁栄し、人民がこの世にうらやむことのない幸せな生活を思う存分享受する天下第一の強国です。

 社会主義強国の建設は、金日成同志と金正日同志が構想し、万代の礎をきずいた強大な社会主義国家建設の偉業を完成するためのたたかいです。

 帝国主義との熾烈な対決のなかで国と民族を単位として遂行される社会主義偉業は、政治と軍事、経済と科学技術、文化の各分野で強国の表徴をそなえた国家の建設をつうじてのみ成功裏に完成します。

 社会主義強国の建設は全社会を金日成金正日主義化するためのたたかいの歴史的段階であり、それは社会主義の基礎をかため、社会主義の完全な勝利を達成していく過程となります。

 社会主義強国建設の高い目標を実現していくたたかいのなかで、社会主義の完全な勝利を保証する政治軍事的力量と経済技術的文化的基礎がうちかためられ、わが国の社会主義制度の優越性が全面的に発揮されるようになります。

 われわれは社会主義強国の建設をおしすすめて政治軍事強国の地位を強固なものにし、科学技術強国、経済強国、文明強国の高峰に勝利の旗をなびかせることによって、全社会を金日成金正日主義化するためのたたかいに画期的な転換をもたらさなければなりません。

 全社会の金日成金正日主義化の旗じるしのもとに社会主義強国を成功裏に建設するためには、人民政権を強化し、その機能と役割を高めながら思想、技術、文化の三大革命を力強くくりひろげるという、わが党の総路線を貫徹しなければなりません。

 人民政権は社会主義強国建設の強力な武器です。

 人民政権を強化し、その機能と役割を高めてこそ、人民大衆の自主的権利と創造的活動を十分保障し、社会主義制度を固守し、集団主義の威力を最大限に発揮して社会主義建設を促進することができます。

思想、技術、文化の三大革命は、社会主義建設の全期間に遂行すべき継続革命の課題であり、人民大衆の自主性を実現するためのもっとも高い段階の革命です。

 三大革命をつうじて、金日成金正日主義にもとづく全社会の思想的一色化と統一団結が高い水準で実現され、経済文化建設で飛躍的な発展がとげられ、社会主義強国建設の目標が達成されます。

 今日、社会主義強国の建設が帝国主義者と反動勢力の悪辣な思想文化的浸透と経済技術的封鎖のなかですすめられ、朝鮮革命の代がかわっている現実は、思想、技術、文化の三大革命をより徹底的に遂行していくことを求めています。

 われわれは、思想革命を確固として優先させながら技術革命と文化革命をおしすすめて、帝国主義の反社会主義策動からわれわれの思想と制度、文化をしっかり守り、すべての面で社会主義と資本主義の差異を天と地ほどの違いにしなければなりません。

 われわれは自強力第一主義を高くかかげてすすむべきです。

 自強力第一主義は、自分の力と技術、資源に依拠して主体的力量を強化し、自分の前途をきり拓いていく革命精神です。

 朝鮮革命の歴史は、自強力によってきり拓かれ、勝利してきた歴史です。

 自強力第一主義の基盤は自国の革命は自力でなすべきであるという金日成同志と金正日同志の革命思想であり、自強力第一主義を具現するための闘争方式は自力更生、刻苦奮闘です。

 自分の運命の主人は自分自身であり、もっぱら自分の力で自分の運命をきり拓かなければならないという金日成同志と金正日同志の自力自強の精神は、朝鮮人民を不可能を知らぬ精神力の最強者に育てあげ、わが祖国をなんぴとも無視できない不敗の強国にしました。

 今日、われわれが信じることができるのはただ自分の力だけです。

 誰もわれわれを助けようとせず、わが国が統一され、強大になり、富み栄えることを望んでいません。

 自力自強の精神をもってこそ、いかなる試練や難関も乗り越えることができ、最悪の条件のもとでも最大の成果をおさめることができます。

 われわれは事大主義と外国依存を排撃し、社会主義強国の建設をわれわれの力と技術、資源に依拠して自力更生、刻苦奮闘の革命精神をもっておしすすめなければならず、民族の悲願である祖国統一も主体的力量を強化してわれわれの力でなしとげなければなりません。

 われわれは、社会主義建設の総路線と自強力第一主義を恒久的な戦略的路線として堅持し、社会主義強国の建設で勝利をおさめ、全社会を金日成金正日主義化する歴史的偉業をりっぱに実現しなければなりません。

(2)科学技術強国建設

 同志のみなさん!

 科学技術強国は、社会主義強国の建設において今日われわれが真っ先に達成すべき重要な目標です。

 現代は科学技術の時代であり、科学技術の発展水準は国の総合的国力と地位を規定する表徴となります。

 科学技術力は国家のもっとも重要な戦略的資源であり、社会発展の強力な推進力です。

 帝国主義者の経済技術的封鎖を粉砕し、われわれの自強力を急速に増大させ、すべての部門をすみやかに発展させるためには、科学技術を生命線としてとらえていかなければなりません。

 われわれは科学技術強国の建設に拍車をかけて、短期間に国の科学技術を発展させるうえで新たな飛躍をとげ、科学によって栄える時代をひらき、社会主義建設に革命的転換をもたらさなければなりません。

 科学技術強国は、国の科学技術全般が世界の先端水準に達した国、科学技術の主導的役割によって経済と国防、文化をはじめ、すべての部門が急速に発展する国です。

 科学技術強国建設の目標は、近い将来に総合的科学技術力において世界の先進国の隊列に堂々と加わることです。

 われわれは、科学技術を発展させるにしても他人が歩んだ道を歩むのではなく、われわれの科学者の愛国衷情と朝鮮人民の英知と民族的自尊心を噴出させて、年代を飛び越して飛躍しなければなりません。

 科学技術部門で先端突破戦を力強くくりひろげるべきです。

 先端突破戦は、現代科学技術の命脈をしっかりとらえ、科学技術のすべての分野で世界を追い越すための思想戦、頭脳戦です。

 先端突破戦を力強くくりひろげてこそ、国の科学技術全般をすみやかに発展させ、知識経済の土台を構築することができます。

 先端科学技術分野で世界的な競争力をもつ技術を開発するためのたたかいを力強くくりひろげるべきです。

情報技術、ナノ技術、生物工学をはじめ核心基礎技術と新材料技術、新しいエネルギー技術、宇宙技術、核技術など、中心的で牽引力の強い科学技術分野を主要攻略部門に定め、力を集中すべきです。

 すでに一定の土台があり、展望が確かな研究対象に力を入れて世界の覇権をにぎり、その成果を拡大する方法で科学技術をすみやかに発展させなければなりません。

 われわれは、金正日同志の宇宙強国建設の業績を万代の礎として宇宙科学技術をさらに発展させ、先端技術の集合体であり精髄である実用衛星をより多く製作し、打ち上げなければなりません。

 機械工学、金属工学、熱工学、材料工学をはじめ重要部門の技術工学をすみやかに発展させ、その成果を経済の各部門に積極的に受け入れるべきです。

 基礎科学は科学技術強国をささえる礎です。

 基礎科学がしっかりしていてこそ、国の科学技術が堅固な土台のうえでたえまなく発展するものです。

 数学、物理学、化学、生物学などの基礎科学部門で科学技術発展の原理的方法論的基礎をかため、世界的な研究成果をあげるべきです。

 科学技術の総合的な発展趨勢と社会経済発展の要求にそくして新しい境界科学を開拓し、発展させることに大きな力を注ぐべきです。

 われわれは、近い将来に全般的な科学技術分野で世界の先端を行くという気概をもって、先端突破の奇跡をつぎつぎと生みださなければなりません。

 科学技術が経済強国の建設で機関車の役割を果たすようにすべきです。

 科学研究部門では、科学技術によって経済発展の道をひらき、科学技術によって経済を導いていくという観点と立場にたって、わが国の経済の自立性と主体性を強め、人民生活を向上させるための科学技術的方案と実現対策を明確にたてて実行しなければなりません。

 エネルギー、鉄鋼材、化学製品、食糧問題など、現在、経済強国の建設で重要な意義をもつ問題を科学技術的に解決することに主力を注ぐべきです。

 不足している国の電力問題を解決し、エネルギーの供給を経済成長に確固として先行させるための科学技術的対策をたてるべきです。

 わが国の実情にあったチュチェ鉄生産技術を完成し、輸入に依存している原料、資材、設備を国産化するための科学研究活動をおしすすめるべきです。

 農業生産を科学化、工業化し、軽工業部門を現代化するうえで提起される科学技術上の問題を積極的に解決して人民生活の向上に寄与すべきです。

 科学技術と経済の一体化をおしすすめ、国の経済を現代化、情報化するうえで科学技術部門が主導的な役割を果たすようにすべきです。

 わが国を科学技術強国の地位に引き上げるためには、人材を重視し、全人民科学技術人材化を実現しなければなりません。

 人材がすべてを決定します。

 科学技術強国を担っていく科学技術人材の隊列をかため、彼らの研究開発能力を世界的な水準に引き上げなければなりません。

 国家科学技術発展戦略にもとづき、近いうちに科学技術部門の研究者の数を三倍以上にふやさなければなりません。

 知識経済時代の要求にそくして、技術集約的産業と現代化された経済を運営できる管理人材を計画的に育て、工場、企業で科学技術開発陣をととのえることにも力を入れるべきです。

 全人民科学技術人材化は、社会の全構成員を大卒程度の知識を身につけた知識型勤労者、科学技術発展の担い手にするための重要な事業です。

 全民学習の大殿堂であり、多機能化された科学技術普及の中心基地である科学技術殿堂を中心に全国的な普及網を形成して、新しい科学技術資料が中央から末端にいたるまで水が流れるように普及されるようにしなければなりません。

 機関、企業、工場、協同農場では、科学技術殿堂とネットで結ばれた科学技術普及室をよくととのえ、その運営を正常化して勤労者の科学技術知識水準を高め、彼らが自分の単位の技術の発展におおいに寄与するようにしなければなりません。

 国の科学技術を発展させるための国家的な作戦と指導管理を正しくおこない、整然とした科学研究開発システムを確立し、科学技術部門にたいする国家的な供給活動に力を入れるべきです。

 科学技術発展にたいする作戦と指導において戦略的集中性を保障し、科学研究機関が研究活動を分散しておこなう偏向があらわれないようにしなければなりません。

 先端突破計画、先端技術産業化計画をはじめ国家の戦略的目標を実現するための周到な計画をたて、確実に実行しなければなりません。

 科学技術と経済の一体化を実現するための計画の作成とその遂行状況を国が統轄指導し、推進する規律と秩序を確立すべきです。

 科学技術の普及と導入に力を入れ、すべての部門と単位が新技術の開発と導入に切実な利害関係をもつように経済管理方法を改善していくべきです。

 外国の先進科学技術の成果をわが国の実情にあわせて適時にとり入れるべきです。

 国の科学研究開発システムを整備、強化しなければなりません。

 専門科学研究機関を発展する現実の要求にそくして整備し、新しい先端科学技術部門の研究機関を設立して核心的な科学技術の研究に重点をおいて活動するようにし、応用技術の研究は当該省、中央機関と工場、企業の研究開発チームが受けもつようにすべきです。

 各大学が基礎科学の研究と先端科学技術の開発において先導役を果たし、各工場、企業が国家重点技術開発事業で重要な役割を担うようにすべきです。

 各道、市、郡では、その地域の経済発展と人民生活の向上を科学技術的にあとおしできる研究陣と開発チームを組むべきです。

 科学技術部門にたいする国家的投資をふやさなければなりません。

 国家予算の編成において科学技術発展事業費の割り当てを系統的にふやし、地方予算と工場、企業の企業所基金を当該単位の科学技術の発展に最大限活用するようにすべきです。

 科学研究機関と大学では先端技術製品生産基地をきずき、着実に運営して研究開発資金の問題を解決すべきです。

 全社会に科学技術重視の気風を確立しなければなりません。

 すべての部門、単位が科学技術に依拠しないことには、どんな事業においても成果をおさめることができないという観点と立場にたって科学技術の発展に第一の力を注ぎ、すべての問題を科学技術にもとづいて解決すべきです。

 どの部門、どの単位を問わず、人材を重視し、科学者、技術者の役割を強め、すべての事業を科学的に設計し、作戦をねり、実行していかなければなりません。

 科学者、技術者が世界に先んじるという不退転の覚悟をもって頭脳戦、実力戦を力強くくりひろげるよう積極的にあとおしし、彼らが知識経済時代の先導者としての責任と役割を果たすようにしなければなりません。

 科学者、技術者を大事にし、おしたて、彼らが科学研究活動に専心できるように活動条件と生活条件を保障しなければなりません。

 全社会に科学技術学習の気風を確立して、全人民が科学技術の主人、科学技術発展の担い手となり、知識と技術によって社会主義強国の建設に寄与するようにしなければなりません。

(3)経済強国建設、人民経済発展戦略

 同志のみなさん!

 経済強国建設は、今日わが党と国家が総力を集中すべき基本部門です。

 いま、わが国は堂々と政治軍事強国の地位を占めましたが、経済部門はまだ相応の水準に達していません。

 経済全般を見ると、先端水準に達している部門がある反面、ある部門はいちじるしくたちおくれており、人民経済各部門間のバランスがとれておらず、先行部門が先行していないため国の経済発展に支障をきたしています。

 われわれは、経済強国建設に拍車をかけて国の物質的技術的土台を強固にきずき、人民生活に転換をもたらさなければなりません。

 われわれが建設する経済強国は、自立性と主体性が強く、科学技術を基本生産力として発展する国です。

 国防建設と経済建設、人民生活に必要な物質的手段を自力で生産、供給し、科学技術と生産が一体化され、先端技術産業が経済成長において主導的役割を果たす自立経済強国、知識経済強国がまさに社会主義経済強国です。

 経済強国を建設するためのわが党の戦略的路線は、自力自強の精神と科学技術をとらえ、人民経済の主体化、現代化、情報化、科学化を高い水準で実現し、人民に豊かで文化的な生活条件を保障することです。

 われわれは、経済問題を確固たる主体的立場にたって朝鮮人民の自主精神と創造精神、科学技術の威力に依拠して解決する原則を一貫して堅持することによって、帝国主義者と反動勢力の封鎖策動を粉砕し、経済強国の建設で質的な飛躍をとげなければなりません。

 人民経済の自立性と主体性を全面的に強化しなければなりません。

 人民経済の自立性と主体性を保障するうえで中核的な問題は、原料と燃料、設備の国産化を実現することです。

 経済発展において戦略的意義をもつ原料と燃料を国内資源でまかなう生産技術工程を確立し、先端設備をはじめ切実に必要な技術手段をわが国の実情にあわせて自力で生産、供給しなければなりません。

 現代技術にもとづいて基礎工業部門の主体化水準を高め、国の資源を総合的かつ効果的に利用し、原油をはじめ重要な資源を積極的に開発すべきです。

 エネルギー、動力問題と食糧問題は人民経済の自立的かつ持続的な発展をもたらすうえで重要な意義をもちます。

 エネルギーの生産を経済成長に確固と先行させる方向で動力基地の建設を長期的な展望にたって推進すべきです。

 水力を基本として火力による電力生産を合理的に組みあわせ、原子力発電の比重を高め、さまざまな自然エネルギーを積極的に利用して国のエネルギー需要を自力で充足すべきです。

 最新科学技術にもとづいてエネルギー生産方式を改善し、国の経済を省エネ型にきりかえるべきです。

 食糧の自給自足を実現しなければなりません。

 現在だけでなく先々を見通して食糧の生産を持続的にふやし、農業を世界の先進水準に引き上げなければなりません。

 金日成同志が提示した社会主義農村テーゼと党の農業革命方針を食糧問題、農業問題解決のための大綱領として堅持し、あくまで貫徹しなければなりません。

 経済発展と人民生活で提起される物質的需要を国内生産で充足しうる多面的かつ総合的な経済構造を構築し、たえず改善、完備すべきです。

 人民経済の計画的均衡的発展法則の要求を具現して、すべての経済部門を調和よく急速に発展させるべきです。

 マグネサイト、黒鉛、珪石、レアメタルをはじめ、わが国に豊かな資源とわれわれの技術によって世界をリードできる経済分野の開拓と発展に大きな力を注ぐべきです。

 人民経済の現代化、情報化を促進して、国の経済を知識経済にきりかえなければなりません。

 人民経済の現代化、情報化を実現するための戦略的目標は、すべての生産工程を自動化、知能化し、工場、企業を無人化することです。

 われわれは新世紀の産業革命を強力に推進して、人民経済全般を現代技術で改造し、すべての部門を先端水準に引き上げなければなりません。

 統合生産システムとリモコンシステムを確立し、グリーン生産方式をはじめ先進的な生産方法をとり入れ、重要な経済技術指標を世界先進水準に引き上げ、不断に改善していかなければなりません。

 人民経済の各部門で科学技術と生産の一体化を実現しなければなりません。

 知識経済の下部構造を堅固に構築し、すべての部門で現代科学技術を積極的にとり入れ、科学と技術、知識が生産を主導する経営管理システムを確立し、工場、企業の生産と技術管理工程を開発、創造型にきりかえるべきです。

 先端技術産業は知識経済の柱です。

 情報産業、ナノ産業、生物産業のような先端技術産業を大々的に創設し、国の経済発展で先端技術産業の占める比重と中枢的役割を高めるべきです。

 国の経済発展を人民が豊かで文化的な生活を享受できるようにさせなければなりません。

 社会主義経済強国は生産力の発展水準と国民所得が高い国であるだけでなく、人民に豊かで文化的な生活を保障する人民の楽園であるというところに、その真の姿と本質的特徴があります。

 われわれは、経済建設において提起されるすべての問題を人民大衆の自主的要求と利益を基準にして解決していかなければなりません。

 人民生活に直接奉仕する部門の発展を重視し、勤労者にりっぱな労働生活条件と物質生活条件を保障し、党と国家の人民的施策を拡大して人民生活をたえず向上させるべきです。

 社会主義経済強国を成功裏に建設するためには、人民経済発展のための段階別戦略を科学的に、現実的にたて、確実に実行しなければなりません。

 当面は、2016年から2020年までの国家経済発展5か年戦略を確実に遂行しなければなりません。

 国家経済発展5か年戦略の目標は、人民経済全般を活性化し、経済部門間のバランスをとって、国の経済を持続的に発展させるための土台をきずくことです。

 5か年戦略遂行期間に、党の新たな並進路線を堅持し、エネルギー問題を解決しながら人民経済の先行部門、基礎工業部門を正常軌道に乗せ、農業と軽工業の生産をふやして人民生活を一段と向上させなければなりません。

 電力問題の解決に国家的な力を集中すべきです。

 電力問題を解決することは5か年戦略遂行の前提条件であり、経済発展と人民生活向上の鍵となります。

 5か年戦略遂行期間に党が示した電力生産目標をかならず達成しなければなりません。

 電力工業部門では、発電所の不備な生産工程と施設を整備、補強し、技術改造をおしすすめて発電設備の効率を高め、フル稼働を保障し、電力の生産原価を系統的に引き下げなければなりません。

 電力工業部門に必要な設備と資材、資金を優先的に提供するための国家的な対策を講じるべきです。

 生産された電力を効果的につかうのは、不足している電力の問題を解決するための重要な方途の一つです。

 国家的な統合電力管理システムを確立して着実に運営し、時差交替生産の手配を合理的におこなうべきです。

 送配電網を改修、補修し、電圧段階と力率を高めて電力の送電ロスを極力減らし、送電系統を漸次フレキシブル交流送電系統にきりかえるべきです。

 わが国に豊富な動力資源に依拠する電力生産基地を大々的に建設すべきです。

 建設中の発電所の操業期日を早め、大規模な端川発電所を最短期間に建設し、原子力発電所の建設を同時におしすすめて電力問題解決の展望をひらくべきです。

 各道、市、郡では実用性のある中小の発電所を建設し、その運営を正常化すべきです。

 風力と潮水力、バイオマスと太陽エネルギーによる電力生産をふやし、自然エネルギーの利用範囲をひきつづき拡大すべきです。

 石炭工業と金属工業、鉄道運輸部門を画期的に発展させなければなりません。

 石炭工業部門では、埋蔵量が多く採掘条件が有利な炭鉱に投資を集中し、増産運動を力強く展開して、増大する人民経済の石炭の需要をみたさなければなりません。

 各炭鉱では、能率的な採炭方法をとり入れ、坑内作業の総合的機械化、運搬の多様化を積極的に実現し、選炭工程を完備して良質の石炭を消費単位に送らなければなりません。

 探査と掘進を先行させて確保している炭量をさらにふやし、新しい炭鉱と坑を大々的に開発すべきです。

 金属工業部門では製鉄、製鋼、圧延工程の技術装備水準を高め、原料、燃料、動力の供給対策をたてて鉄鋼材の生産をふやさなければなりません。

 鉄鉱山の生産能力を拡張し、電極、合金鉄、耐火物の生産基地を強固にきずいて金属工業の物質的技術的土台をさらに強化しなければなりません。

 現代冶金工業の発展趨勢にそくして、先進技術に依拠して鉄鋼材生産の技術経済的指標を改善し、合金鋼と規格鋼材の品目をふやさなければなりません。

 鉄道運輸部門では、厳格な唯一司令指揮システムを確立し、輸送の手配を科学化、合理化し、規律を強めて鉄道輸送の迅速性と正確性、円滑性と安全性を保障しなければなりません。

 金鍾泰電気機関車連合企業所を情報産業時代の要求にそくして現代化し、それを手本にして鉄道工場、企業の技術改造を促進し、交流電気機関車のような現代的な鉄道輸送手段をより多く開発、生産しなければなりません。

 国の鉄道網をさらに完備し、鉄道の重量化、高速化を推進し、鉄道施設と装備の現代化、管理運営の情報化を実現しなければなりません。

 機械工業、化学工業、建設部門と建材工業部門に転換をもたらさなければなりません。

 機械工業は経済発展と技術の進歩の基礎です。

 機械工業部門では、先端設備を新たに装備するとともに、既存の機械設備の性能を改善し、フレキシブル生産の細胞を構成する方法で生産工程を現代化し、測定設備と工具の問題を解決しなければなりません。

機械製作技術の最新成果にもとづいて新型の現代的機械設備を世界的な水準で設計、製作し、ロット生産工程を確立しなければなりません。

 化学工業部門では、生産設備と系統を適時に整備、補修し、生産能力を拡張し、触媒の国産化を実現してチュチェ肥料とビナロン、基礎化学製品の生産を正常化しなければなりません。

 電力の消費を減らし、公害をなくす方向で化学工業の技術改造を促進し、国内の資源に依拠する新しい化学製品の生産基地を将来を見通して建設しなければなりません。

 戦略遂行期間に石炭のガス化によるC化学工業を創設し、褐炭を利用する石炭乾留工程を設け、グラウバー石を出発原料とする炭酸ソーダ工業を完備して、メタノール、合成燃油、合成樹脂などの化学製品生産の主体化を高い水準で実現しなければなりません。

 建設部門では、わが党の主体的建築美学思想を指針として、利便性と美学性を先行する原則が具現された万年大計の記念碑的建築物を最高の水準、最高の速度で建てなければなりません。

 中央と地方の設計陣と建設陣を強化し、設計手段と建設装備、器具、工具を現代化し、乾式工法を奨励し、ゼロエネルギーとゼロ炭素建築技術、知能建築技術をひろくとり入れるべきです。

 建材工業部門では、工場、企業を現代化し、建材の生産を専門化、伝統化し、最新技術を活用して建材の多様化、多種化、国産化を実現しなければなりません。

 農業と水産業、軽工業部門では、生産突撃戦を力強く展開して人民生活向上の突破口をひらくべきです。

 農業部門では、チュチェ農法の要求通りに科学的農業の熱風を巻き起こし、定められた穀物生産目標を達成しなければなりません。

 優良品種をより多く育成し、地方別、品種別の需要に応じて種子の生産を追いつかせなければなりません。

地域の特性と自然、気候条件に応じて作物と品種を配置し、農作物の肥培管理で科学技術上の要求を厳守し、先進農法を積極的にとり入れなければなりません。

 有機農法を奨励し、環状循環生産システムを確立するという党の方針を貫徹しなければなりません。

 畜産部門では、種畜と飼料の問題を解決し、飼養管理を科学的におこない、万全の家畜防疫対策をたてて畜産物の生産をふやさなければなりません。

 草食家畜の飼育を大衆運動としてくりひろげ、協同農場の共同畜産と農村世帯の自家畜産を発展させ、どこでも畜産の熱風が巻き起こるようにすべきです。

 果樹栽培業の集約化、科学化水準を高めて果物の生産をふやし、全国各地に建設した野菜温室とキノコ工場で生産を正常化して人民がその恩恵をこうむるようにしなければなりません。

 農業の総合的機械化を本格的におしすすめ、近いうちに農作業の機械化の比重を60〜70%に高めることを見込むべきです。

 農業機械工場では、設備と生産工程を現代的に改造し、能率の高い農業機械と部品を大々的に生産して、社会主義協同農場の田野にわれわれがつくった農業機械のうなりが高く響くようにしなければなりません。

 協同農場では農業機械の稼働率を高め、営農工程の機械化を大掛かりにおしすすめるべきです。

 水産部門では、飛躍して黄金の海の歴史を輝かせていかなければなりません。

 党が示した水産物の生産目標を達成しなければなりません。

 科学的な水産はすなわち漁獲の実績です。

 水産単位では、漁船と漁具を現代化し、先端科学技術にもとづいて気象予報、海上指揮、魚類加工システムと設備、電力管理システム、船舶修理システムを完璧に構築し、年中海を空けることなく漁労作業に積極的にとりくんで大漁をもたらすべきです。

 養魚で省力型、節水型方法をとり入れ、海上養魚、囲い網養魚をひろく展開し、浅海養殖の面積をふやし、養殖方法を改善すべきです。

 軽工業をすみやかに発展させなければなりません。

 軽工業部門では、工場を知識経済時代のモデル工場としてととのえ、原料、資材の国産化を実現し、生産を活性化して人民の消費財の需要をみたさなければなりません。

 新製品の開発と質の向上に力を入れて、世界的水準の多様な軽工業製品をより多く生産しなければなりません。

 各地方では、歴史的な昌城連席会議の精神を具現して、自力で暮らしをたてるための用意周到な作戦をねり、地方経済を特色あるものに発展させなければなりません。

 人民経済のすべての部門、すべての単位で予備と可能性をのこらずひきだし、技術革新運動と社会主義的競争運動を活発に展開して生産的高揚をもたらさなければなりません。

 国土管理事業を力強く展開しなければなりません。

 山林復旧戦闘を年次別計画にしたがって根気強くおしすすめ、祖国の山を黄金の山、宝の山にしなければなりません。

 育苗場を実利がえられるようにととのえ、苗木の生産を先行させ、軍隊と人民がこぞって立ち上がり、植樹と肥培管理を科学技術上の要求にそくして責任をもっておこなうべきです。

 環境保護事業を改善して国の資源を保護、増殖し、大気と河川、海の汚染を徹底的に防がなければなりません。

 対外経済関係を発展させなければなりません。

 対外貿易において信用を守り、一辺倒をなくし、加工品の輸出と技術貿易、サービス貿易の比重を高める方向で貿易構造を改善すべきです。

 合弁、合作を主体的立場にたって実利がえられるようにおこない、先進技術をとり入れ、国の経済を発展させることに寄与するようにしなければなりません。

 経済開発区に有利な投資環境と条件をととのえて、その運営を活性化し、観光を活発におこなうべきです。

経済強国の建設で画期的局面をきり拓くためには、国家の経済組織者としての機能を強め、チュチェ思想を具現した朝鮮式経済管理方法を全面的に確立しなければなりません。

 経済活動にたいする国家の統一的指導と戦略的管理を責任をもっておこなうべきです。

 国の経済司令部である内閣は、要領主義、形式主義、敗北主義と断固決別し、党と人民にたいして経済活動に責任をもつ主人らしく、党の路線と政策にもとづいて現実性のある国家経済発展戦略と段階別計画をたて、その実行のための経済組織活動を綿密におこない、結末を見るまで粘り強くおしすすめなければなりません。

 内閣は、キーポイントに力を集中しながら経済全般を活性化していく方法で経済活動の作戦をねり指揮すべきです。

 内閣責任制、内閣中心制の要求通りに国の経済活動全般を内閣に集中させ、すべての経済部門と単位が内閣の統一的な作戦と指揮にしたがって動く厳格な規律と秩序を確立しなければなりません。

 社会主義企業責任管理制を正しく実施しなければなりません。

 工場、企業、協同団体は、社会主義企業責任管理制の要求にそくして綿密な経営戦略をたて、企業活動を主動的に、創意的におこなって生産を正常化し、拡大発展させていかなければなりません。

 企業体が付与された経営権を円滑に活用できるように、国が十分な条件をととのえなければなりません。

 経済強国建設は、人民の幸福を創造する雄大で張りあいのある事業であり、その展望は楽観的です。

 われわれは、最後の勝利への確信と気概をもって大胆な攻撃戦、人民あげての決戦をくりひろげ、人民の最高の幸福を実現する社会主義経済強国をかならずうちたてなければなりません。

(4)文明強国建設

 同志のみなさん!

 社会主義文明強国をうちたてることは社会主義強国建設の重要な目標の一つです。

 われわれが建設する文明強国は、社会主義文化が全面的に開花発展する国、人民が高い創造力と文化水準をそなえ、最上の文明を最高の水準で創造し享受する国です。

 われわれは社会主義文明強国の建設をおしすすめて、全人民を豊かな知識と高い文化的素養を身につけた社会主義建設の有力な担い手に育て、人民に豊かで文化的な生活を思う存分享受できる条件と環境をもたらさなければなりません。

 教育事業を発展させてわが国を教育の国、人材の国にしなければなりません。

 国の文明は教育水準によって保証され、わが国の未来は教育事業をいかにおこなうかにかかっています。

 近年、教育にたいする社会的関心が高まり、教育体系と内容、教育条件と環境を改善するうえで少なからぬ成果がおさめられましたが、まだ全般的な教育水準、とくに中等一般教育の水準は党が望む水準の半分にもおよんでいません。

 われわれは新しい世代を、政治的、思想的にきたえられ、高い創造的能力と気高い道徳的品性、壮健な体力をそなえた多面的に発達した人材に育てなければなりません。

 人材強国化、全人民科学技術人材化が実現できるように教育体系をさらに完備しなければなりません。

 中等一般教育期間に、革命的世界観の骨格が形成され、完成された中等一般知識と一つ以上の現代技術を身につけた国の役にたつ人材に生徒を育てることができるように、学校教育体系を完備していかなければなりません。

 当該地域の経済地理的特性と生徒の個性に応じた教育をさまざまな形態で着実におこなわなければなりません。

 今日、人材にたいする要求の度と基準は日増しに高まっています。

 各大学では、学術型人材と実践型人材養成の目的に応じて学制を合理的に定め、連続教育体系を発展させて世界的な学者をたくさん育てあげるべきです。

 職業技術教育体系もひきつづき完備しなければなりません。

 師範教育体系を改善しなければなりません。

 地域別総合大学に師範大学、教員大学を所属させて、教育、科学陣と教育設備を教員の養成に効果的に利用するようにすべきです。

 主要大学の教育学部の役割を強めて教員が高い教育学的資質をそなえるようにし、教員再教育事業に力を入れて教員の水準をたえず高めなければなりません。

 全人民科学技術人材化の要求にそくして、働きながら学ぶ教育体系を発展させなければなりません。

 工場大学、農場大学、漁場大学をはじめ働きながら学ぶ大学をふやし、教育水準を高めてより多くの勤労者が高等教育を受けられるようにすべきです。

 とくに、遠隔教育体系をさらに発展させてその優越性を高く発揮させ、テレビをはじめ大衆報道手段をつうじた教育にも力を入れて、すべての勤労者が一生学びながらわが国の繁栄に寄与するようにすべきです。

 教育の内容と方法をたえず改善しなければなりません。

 中等一般教育では、政治思想教育を先行させて、生徒が自然と社会に関する幅広い知識を体得し、知的能力と応用能力、自立性を高めることができるようにカリキュラムを改善、完成し、実験実習と技能訓練の比重を高めるべきです。

 中等教育の水準で都市と農村の差をなくす決定的な対策を講じるべきです。

 各大学では、学生の知的潜在力を最大限啓発させ、新しく実用的な知識をより早く体得し活用できるように教育の内容を実用化、総合化、現代化しなければなりません。

 部門別、地域別の総合大学と職業技術大学では、当該分野の有能な人材を育成できるように教育綱領を正しくたてて実行しなければなりません。

 金日成同志と金正日同志が指導された開発授業法をすべての教育段階に徹底的に具現して、基礎教育と専攻教育、科学技術教育を知識伝授式ではなく、学生の創造的能力を高めることに確固と指向させていかなければなりません。

 学生の学習熱意を高められるように実力評価方法を改善し、大学卒業生が当該専攻分野の現場で一定の期間働きながら専門家資格と技術資格を修得するようにすべきです。

 教育条件と環境を一新させ、教育部門の物質的技術的土台を世界的水準に引き上げるべきです。

 国家的に教育を重視し、教育部門にたいする投資を系統的にふやし、全社会的に教育部門を積極的に支援しなければなりません。

 大学と各級学校に電子図書館と現代的な科学研究基地、実験実習基地をりっぱにととのえ活発に運営すべきです。

 金日成総合大学をはじめわが国の主要大学を、世界一流の大学と堂々と肩をならべることのできる教育と科学研究の中心基地、国際学術交流の拠点にしなければなりません。

 社会主義保健医療事業をさらに発展させるべきです。

 金日成同志と金正日同志がうちたてたわが国の社会主義保健医療制度は、誰もが治療を受ける心配をせず健康な体で働き、幸せな生活を享受できるもっとも人民的な保健医療制度です。

 われわれは保健医療事業を発展させて、人口の平均寿命と伝染病の予防率をはじめ保健医療指標を世界の先進水準に引き上げ、人民により文化的な生活条件と環境を提供しなければなりません。

 党の予防医療方針をりっぱに貫徹しなければなりません。

 保健医療部門では、衛生防疫機関を現代的にととのえ、伝染病を防ぐ活動に力を集中し、予防院式医療奉仕を活発におこなって罹病率を極力下げなければなりません。

 医師区域担当制を強化して、医師が家庭と労働現場にはいって住民と勤労者の年齢別、体質的特性に応じて各種疾病の予防対策をたて、健康管理を責任をもっておこなうようにすべきです。

 医療奉仕の質を改善しなければなりません。

 現代医学の発展趨勢にそくしてすぐれた診断、治療法を積極的にとり入れ、現代医学と高麗医学を密接に結びつけ、遠距離医療奉仕システムを完備し、救急医療サービスをはじめ医療奉仕の質を高い水準で保障しなければなりません。

 医科学技術をすみやかに発展させ、保健医療部門にたいする物質的供給活動を改善すべきです。

 保健医療の実践で切実に要求される新しい医科学技術分野を開拓し、高麗医学を科学化し、最新医科学技術を積極的にとり入れなければなりません。

 製薬工場と医療機器工場を現代化し、効能の高い医薬品と先端医療設備、器具、医療用消耗品を十分に生産、供給すべきです。

 郡人民病院を当該地域の医療奉仕の拠点にふさわしく充実させ、里人民病院、診療所にたいする物質的供給活動に力を入れて、住民の健康を責任をもって見守るようにしなければなりません。

 スポーツ強国を建設するのは、社会主義文明強国の建設において提起される重要な課題です。

 スポーツ強国は、スポーツによって名声をとどろかせ、スポーツによってさかえ、強大になる国です。

 われわれは、スポーツ強国の建設を推進して国力を強化し、民族の英知と気概を育み、チュチェ朝鮮の尊厳と栄誉を世界にとどろかさなければなりません。

 専門スポーツ技術を短期間に世界的な水準に引き上げ、スポーツを大衆化、生活化し、スポーツの科学化水準を高めなければなりません。

 スポーツ部門では、訓練を強化し、朝鮮式のすぐれた競技戦法を完成し、国際競技で英雄朝鮮の新しいスポーツ神話をつぎつぎと創造してアジアの覇権、世界の覇権をにぎらなければなりません。

 学校の体育事業を改善し、機関、企業、協同農場でスポーツ活動を活発にくりひろげて、全国がスポーツ熱気でわきたつようにしなければなりません。

 スポーツの科学化はスポーツ強国建設の推進力です。

 訓練と競技はもちろん、後進の育成と運動器具の生産にいたるまでスポーツ部門のすべての活動を現代科学技術にもとづいておこない、朝鮮人の体質的特性に応じてスポーツ科学を発展させなければなりません。

 社会主義文学芸術の全面的開花期をきり拓くべきです。

 社会主義文学芸術は、人々が正しい革命観と人生観、高尚で美しい精神的道徳的品格を身につけて革命と建設に積極的に参加するようにし、社会の文明を先導していく重要な役割を果たします。

 チュチェ革命偉業遂行の歴史的転換期にはいった今日、わが国ではあいついで大変革がもたらされ、すべての部門が万里馬の速度で前進していますが、文学芸術部門はまだ全社会を革命熱、闘争熱でわきたたせ、千万の心に火を点じるりっぱな文学芸術作品を多く創作していません。

 われわれの文学芸術の基本的使命は、全人民に党の思想と意図を植えつけ、大衆をふるいたたせてチュチェ革命偉業を推進していくことです。

 文学芸術部門の幹部と創作家、芸能人は、名作の創作をもって領袖を擁護し、革命を守り、党の先兵、ラッパ手の役割を果たした前世代の文芸戦士の闘争の伝統を受け継ぎ、今日も明日も永遠に、先頭にたってわが党をささえていく思想戦線の旗手にならなければなりません。

 文学芸術部門では、金日成同志と金正日同志の栄えある革命活動史と不滅の業績、高邁な品性を掘りさげて形象化した名作、力作を創作しなければなりません。

 軍人と人民に思想的精神的糧を与え、彼らを闘争へとふるいたたせるりっぱな小説と詩、シナリオ、戯曲作品を多く創作すべきです。

 映画芸術部門は一日も早く停滞から脱し、新世紀の映画革命の火を点じることにより、文学芸術の全盛期をきり拓くうえで先導的役割を果たさなければなりません。

 舞台芸術部門と美術部門では、党の文芸思想と理論、美学観が具現され、朝鮮人民の美感にあい、人民が好む名作を創作しなければなりません。

 大衆文化芸能活動を活発にくりひろげて芸術の大衆化を高い水準で実現し、社会主義建設のわきたつ戦闘場で革命の歌、闘争の歌が力強く響き渡るようにすべきです。

 帝国主義の思想文化的浸透策動を粉砕し、われわれの社会主義文化と生活様式を固守すべきです。

 帝国主義の思想、文化は、人々の健康な精神を麻痺させ、社会主義の基礎をきりくずす危険な毒素です。

 帝国主義者の執拗かつ悪辣な思想文化的浸透策動を革命的な思想、文化攻勢をもって粉砕し、われわれの内部に異質な思想、文化と変態的な生活様式が絶対に浸透できないようにすべきです。

 党員と勤労者、青少年学生が、われわれの社会主義民族文化が一番だという高い誇りと自負をもち、われわれのものを大事にし大いに生かしていくようにして、全社会に民族的情緒と美しく健全な社会主義的生活気風がみなぎるようにしなければなりません。

 全社会的に道徳紀綱を確立すべきです。

 道徳紀綱が乱れると、人々が精神的に変質し、社会主義思想と制度、伝統を固守することができません。

 党員と勤労者、青少年学生にたいする道徳教育を強化して、革命の先輩を敬い、師と目上の人を尊敬し、同志を愛し、家庭と集団の親睦をはかる美しい人間関係が開花するようにしなければなりません。

 誰もが社会公衆道徳と秩序を自発的に守り、とくに言語生活を高尚かつ文化的にするのがわれわれの社会の確固たる風潮になるようにしなければなりません。

 社会主義文明強国の面貌にふさわしい現代的な文化生活拠点をより多く、よりりっぱに建設すべきです。

 国のいたる所に劇場と文化会館、体育館をはじめ文化スポーツ施設と便益サービス施設を最高のレベルで建設し、公園、遊園地、名勝をりっぱに整備して、勤労者と青少年が多様な文化情操生活を思う存分享受できるようにしなければなりません。

(5)政治的、軍事的威力の強化

 同志のみなさん!

 社会主義強国の建設を推進してわれわれの偉業を完成するためには、政治思想強国、軍事強国の威力をさらに強化しなければなりません。

 強力な政治軍事力は、国の尊厳と力の象徴であり、反帝対決と社会主義建設の勝利のための決定的保証です。

 政治的軍事的威力をたえまなく強化してこそ、国家の戦略的地位を強固にし、経済文化の建設で飛躍的な発展をとげ、祖国統一の偉業も早期に実現することができます。

われわれは、国の政治軍事力を強化することを社会主義建設の中心的課題としてとらえていかなければなりません。

 政治思想強国の威力を全面的に強化すべきです。

 社会主義国家政治制度を強化し、その威力をあますところなく発揮しなければなりません。

 政治思想強国の威力は、わが国の社会主義国家政治制度の優越性と強固さにもとづいています。

 われわれは社会主義国家政治制度を強化発展させて、人民大衆の政治的自主性を保障し、社会の政治的思想的統一をたえず強化しなければなりません。

 人民政権機関のすべての活動が人民大衆の要求と利益を擁護し実現する活動となるようにすべきです。

 人民政権機関は、人民大衆の自主的権利の代表者、創造的能力の組織者、人民生活に責任をもつ戸主、人民大

 衆の自主的で創造的な生活の保護者としての役割を果たさなければなりません。

 人民政権機関は、人民が国家管理と社会政治活動に積極的に参加して、国家と社会の真の主人として政治的権利を行使し、社会と集団のために誇りある生を輝かせていくようにすべきです。

 人民政権機関は、人民に裕福で文化的な生活条件と安全な労働条件、十分な休息条件を保障し、最大限の社会的恩恵が行き渡るようにして、誰もが社会主義制度を真の生のふところと見なし、社会主義のために献身するようにしなければなりません。

 初等学院と中等学院、育児院と愛育院、養老院の運営に深い関心を払って、院児と身寄りのない高齢者が国家の配慮のもとで何の心配もなく生活するようにしなければなりません。

 人民政権機関は、人民が社会主義憲法をはじめ国家の法規範と規定を自発的に守るよう、順法教育と法的統制を強化しなければなりません。

 党と人民大衆の渾然一体をいっそう強固にすべきです。

 党と人民大衆の渾然一体は、わが党の生命力の源泉であり、社会主義の不敗性の保証です。

 党員と勤労者が金日成金正日主義でしっかり武装し、党のまわりに思想意志、道徳信義のうえでかたく団結し、ひとえにわが党以外には誰も認めないという確固たる信念をもち、党にしたがってかわることなく一路邁進するようにしなければなりません。

 とくに、青年が一心団結の伝統を継いでわが党を先頭にたって決死擁護し、党の革命偉業の遂行で先兵の英雄的気概をとどろかせるようにしなければなりません。

 党、勤労者団体組織と政権機関は、すべての活動を一心団結の強化に指向させ、服従させなければなりません。

 人民大衆の要求と利益を第一とし、人民のために滅私奉仕し、人民を信じ人民に依拠してすべての問題を解決していく原則を堅持しなければなりません。

 党活動家は、人の運命問題、政治的生命と関連した問題を慎重に処理し、人々が悩んでいる問題、活動と生活上の難問を責任をもって解決して、広範な大衆を党のまわりにいっそうかたく結束しなければなりません。

 司法、検察、安全保衛機関の活動家は、われわれの社会主義を内部から瓦解させようとする敵のあらゆる策動を適時に摘発、粉砕し、われわれの思想と制度、階級陣地と一心団結をかたく守らなければなりません。

 先軍革命路線を恒久的な戦略的路線としてとらえ、軍事強国の威力を全面的に強化すべきです。

 帝国主義者との長期的かつきびしい対決のなかで社会主義偉業の勝利を達成していくためには、かわることなく先軍の旗じるしを高くかかげ、革命武力、国防力の強化にひきつづき大きな力を入れなければなりません。

 革命武力、国防力の強化発展はすなわちわが党の強化発展であり、国の尊厳と人民の運命は革命武力、国防力によって保証されます。

 人民軍は朝鮮労働党の軍隊であり、社会主義防衛戦の決死隊、社会主義強国建設の突撃隊です。

 全軍の金日成金正日主義化は、恒久的に堅持していくべき軍建設の総体的任務です。

 全軍を金日成金正日主義化して、人民軍を永遠なる金日成同志と金正日同志の軍隊、党の軍隊に、いかなる強敵をも打ち負かすことのできる無敵の白頭山革命強兵にきたえあげなければなりません。

 党の指導は人民軍の生命であり、人民軍内にはもっぱら党の思想と息吹のみが脈打つようにしなければなりません。

 人民軍将兵は、いかなる試練と逆境にあっても永遠に党中央と思想と志、運命をともにする真の革命同志、革命戦友となり、党中央を決死擁護する鉄壁のとりで、盾にならなければなりません。

 人民軍内に党の命令のもとに一糸乱れず行動し、党の命令、指示を無条件に決死貫徹する革命的軍紀を確立しなければなりません。

 人民軍では政治思想強兵化、道徳強兵化を二本の柱とし、党の政治活動を強化して、全軍を党の唯一思想で一色化され、不屈の信念と道徳信義のうえでかたく団結した前衛隊伍にしなければなりません。

 人民軍は社会主義祖国を鉄壁のごとく守り、党の戦略的意図にそくして戦争に対処する準備の完成に総力を集中しなければなりません。

 人民軍では訓練の実戦化、科学化、現代化を基本的種子とし、白頭山訓練熱風を巻き起こして、すべての軍人をわが党の軍事戦略思想と戦法で武装し、極悪な条件と環境のもとでも戦闘任務をりっぱに遂行できる「一当百」のつわものにきたえあげなければなりません。

 人民軍では、わが共和国にたいするアメリカ帝国主義と南朝鮮の好戦勢力の無謀な戦争挑発策動に対処して高度の臨戦態勢を堅持し、敵が戦争を引き起こすならば侵略者を容赦なく懲罰し、祖国統一の歴史的偉業を達成しなければなりません。

 人民軍では、抗日遊撃隊式の部隊指揮、管理方法を具現して強い軍紀を確立し、正規化の面貌をしっかりととのえ、軍人の生活問題を解決するための活動に転換をもたらさなければなりません。

 呉仲洽第七連隊称号獲得運動と近衛部隊運動を力強くくりひろげて、すべての部隊を抗日の第七連隊、戦火の近衛部隊にしなければなりません。

 人民軍は、社会主義強国建設の主力部隊、突撃隊の威力をひきつづきとどろかせなければなりません。

 朝鮮人民内務軍は、領袖防衛、制度防衛、人民防衛の刃をさらにとぎすまさなければなりません。

 朝鮮人民内務軍は、厳格な命令指揮体系と鉄の軍紀を確立し、党と社会主義制度、人民の生命、財産をねらう階級の敵と敵対分子の蠢動を萌芽の段階で容赦なく粉砕しなければなりません。

 人民保安機関の活動を決定的に改善し、事件、事故を防止するための対策をしっかりたてて、自分の地域と管内を事故のない安定した地域、安定した管内につくり、人民のためになるよいことを多くしなければなりません。

 国防工業の発展に大きな力を入れるべきです。

 国防工業を発展させるのは、人民の運命、国家の安全にかかわる死活の問題です。

 世界的に武力装備が比類なく現代化されて戦争の様相がかわり、朝鮮半島の情勢が日増しに尖鋭化している現実は、武力装備の現代化にさらに拍車をかけることを求めています。

 国防科学部門では、国防工業の主体性と自立性を強化し、現代化、科学化の水準を高め、それにもとづいて祖国統一大戦の進軍路をひらく精密化、軽量化、無人化、知能化された朝鮮式の現代的かつ強力なチュチェ兵器をより多く研究、開発しなければなりません。

 国家対空防御システムをより高い戦略的水準に引き上げるべきです。

 対空警報システムの現代化を実現し、全国を各種の対空火力手段で網の目のようにおおって、祖国の領空を要塞化しなければなりません。

 国防工業部門では、戦時の君子里の労働者階級に見習って、幹部と労働者、技術者が領袖決死擁護の精神、祖国防衛の精神、自力自強の革命精神で生きたたかうようにしなければなりません。

 全社会に軍事重視の気風をたて、全民抗戦の準備をととのえるべきです。

 全人民はわれわれの不倶戴天の敵であるアメリカ帝国主義者とはかならずけりをつけなければならないという覚悟をもって、いったん戦争が起これば侵略者を撃滅し、祖国統一を達成するための全民抗戦にこぞって立ち上がらなければなりません。

 労農赤衛軍と赤の青年近衛隊の隊員は、戦闘政治訓練を強化して、いかなる戦況のもとでも自分に与えられた任務をりっぱに遂行できるよう政治的、軍事的にしっかり準備しなければなりません。

 民間武力部門では、非常動員体系と指揮体系、対空対策をしっかりたて、堅固な防御施設を構築して、自分の故郷と村、職場をたのもしく防衛できるようにしなければなりません。

 われわれはチュチェ朝鮮の無限の力に依拠し、未来への確信と楽観にみちて、社会主義偉業の最後の勝利にむけてさらに力強くたたかっていかなければなりません。

3.祖国の自主的統一のために

 同志のみなさん!

 祖国統一を実現することは、国と民族の運命に責任をもつわが党に提起されたもっとも重大かつさしせまった課題です。

 総括期間、朝鮮労働党は全同胞が一日千秋の思いで渇望する祖国統一の偉業を成就するために積極的にたたかいました。

 祖国統一のためのわが党の闘争は、内外の反統一勢力とのきびしい対決のなかで民族自主の精神を固守し、同胞の団結を実現し、民族繁栄の新時代をきり拓いてきた愛国愛族の正義のたたかいでした。

 わが党は、朝鮮の統一を望まない反統一勢力の妨害策動を粉砕し、金日成同志の主体的統一路線を一貫して堅持して祖国統一運動を力強く前進させてきました。

 わが国は分断されてはならず、かならず民族共通の意思と要求にそくして、わが民族の力によって一つの朝鮮に統一されなければならないというのは、金日成同志が示し一生涯具現してきた主体的な祖国統一路線です。

金日成同志は、祖国統一の前途に障害が横たわるたびに、民族自主の精神にもとづいた度量の大きい合理的な提案を示して難局を打開し、熱烈な民族愛と高潔な徳望によって民族の統一意志を一段と高め、民族あげての統一運動の全盛期をひらきました。

 祖国統一を民族至上の愛国偉業とした金日成同志は、革命的生涯の最後の時期にも全民族大団結10大綱領を発表し、すべての朝鮮民族を一つの統一勢力として結束するために精力的に活動するとともに、みずから北南最高位級会談を発起し、その実現のために心血を注ぎ労苦をつくしました。

 朝鮮労働党は、金日成同志がうちだした自主統一の思想と路線、高麗民主連邦共和国創立方案にもとづいて全同胞を祖国統一のためのたたかいへとふるいたたせました。

 わが党は、朝鮮半島の緊張を緩和し、自主統一の平和的環境をつくりだすために主動的な努力をかたむけ、熱い同胞愛のこもった措置と各分野の対話をつうじて民族的和解と団結の雰囲気をたえず高揚させました。

 わが党は、変化する情勢と環境のなかでも祖国統一の偉業を名実ともに全民族的な愛国偉業として発展させるための積極的な対策を講じ、民族大団結の旗じるしのもと、全民族を一つの祖国統一勢力に結束するためにたたかいました。

 民族の大団結を実現するための民族あげてのたたかいのなかで、北と南、海外の広範な愛国勢力を網羅した祖国統一汎民族連合が結成され、民族の英知を示す統一行事があいついでおこなわれ、祖国統一運動が全民族的運動としてさらに拡大され、発展しました。

 主体的統一路線を貫徹するためのわが党のたたかいは、金正日同志の精力的な指導によって代を継いで力強くくりひろげられ、その過程で祖国統一偉業を実現する強固な土台がきずかれました。

 金正日同志は、金日成同志が示した祖国統一三大原則と高麗民主連邦共和国創立方案、全民族大団結10大綱領を祖国統一の三大憲章として定立し、民族大団結五大方針をはじめ卓越した思想と路線をうちだして民族のすすむべき統一の前途を明示しました。

 金正日同志は、愛国愛族の先軍政治によって共和国の国力を一段と強化して内外の反統一勢力の新たな戦争挑発策動を粉砕し、祖国の自主的統一のための確固たる保証をもたらしました。

 わが党は、金正日同志の指導のもとに北南関係をより高い段階に発展させ、自主統一、平和繁栄の新しい時代をひらきました。

 金正日同志の崇高な統一愛国の意志と大勇断によって、民族分断史上初めて二度の北南首脳の対面が実現し、「わが民族同士」の理念を核とする6.15共同宣言とその実践綱領である10.4宣言が採択、発表されたことは、自主統一の歴史的里程標をもたらし、祖国統一の画期的局面をきり拓いた特記すべきできごとでした。

 民族の和解と団結、統一を望む人であれば誰であれ統一愛国の道に導いた金正日同志のかぎりなくひろい度量と包容力は、6・15統一時代の開拓と前進を力強くうながした原動力であり活力源でした。

 不世出の愛国者であり統一の救い星である金日成同志と金正日同志の指導によって、祖国統一の偉業は、内外の分裂主義勢力が悪辣に策動する複雑な状況下でも年代と世紀を継いで民族自主の軌道にそって前進し、祖国統一の主体的力量は反統一勢力を圧倒してたえず成長することができました。

 北南間に政治、経済、文化などの各分野で対話と協力、接触と交流が活性化し、全同胞を喜ばせる民族共同の貴重な結実がもたらされ、各階層の団体と人士の連帯と連合が実現しました。

 総括期間、わが党と人民が歴史の風波を果敢に乗り越え、祖国統一運動を力強く前進させる過程におさめたすべての成果は、金日成同志と金正日同志が示した卓越した自主統一の思想と路線、公明正大な祖国統一方案の輝かしい勝利であり、金日成同志と金正日同志の不眠不休の精力的な指導がもたらした貴い結実です。

 同志のみなさん!

 われわれは、すべての朝鮮民族の一致した志向と要求にそくして一日も早く分断の障壁をきりくずし、祖国統一の大路をひらかなければなりません。

 5000年の悠久の歴史と燦然たる文化を誇る朝鮮民族が70余年の長きにわたり外部勢力によって分断の苦痛と辛酸をなめているのは、これ以上たえがたく容認できない民族の恥です。

 国の分断が持続すればするほどわが同胞がこうむる被害と災難は重なり、朝鮮半島における戦争の危険は増大し、しまいには民族的惨禍をまぬかれなくなるでしょう。

 国と民族がそれぞれ自己の利益を前面におしだし、競って発展を指向しているとき、朝鮮民族が北と南にわかれていまなおたがいに反目し対決しているのは、みずから民族の統一的発展を阻み、外部勢力に漁夫の利を与える自滅行為です。

 これ以上民族の分断を持続させてはならず、われわれの世代にかならず祖国を統一しなければなりません。

金日成同志と金正日同志の終生の志と遺訓を実現し、祖国の自主的統一をかならず達成しようとするのはわが党の確固たる決意であり意志です。

 朝鮮労働党の祖国統一路線は金日成同志と金正日同志がうちだした主体的な統一路線です。

国の統一を他国に依存せず、朝鮮民族自身が責任をもち全同胞の力をあわせて自主的に達成するというわが党の統一路線は、民族自主精神に徹しているもっとも正当な路線です。

 朝鮮労働党の主体的な祖国統一路線は、金日成同志と金正日同志が明示した祖国統一の三大憲章に全面的に具現されています。

 われわれは、全同胞の意思と要求が集大成されており、実践をつうじてその生活力が実証された祖国統一の三大憲章を一貫して堅持して統一の道をきり拓かなければなりません。

 祖国統一をめざすたたかいで民族自主の旗じるし、民族大団結の旗じるしを高くかかげるべきです。

 民族自主は祖国統一の三大憲章につらぬかれている基本的精神であり、統一運動の生命線です。

 朝鮮半島をめぐる情勢が複雑をきわめ、きびしいときであるほど、民族問題、統一問題の解決で自主の原則を堅持しなければなりません。

 国の統一問題をその主人であるわが民族同士で解決するという確固たる観点と立場、比類ない胆力と自信をもたなければなりません。

 朝鮮民族は力が弱かったため外部勢力に国権をうばわれ、亡国と分断を強いられた昨日の弱小民族ではなく、自力で祖国の統一を実現し、自己の運命をきり拓いていくことのできる英知に富んだ力強い民族です。

 外部勢力はけっして朝鮮民族が一つに統一されて強大になることを望みません。

 これは民族分断の長い歴史が示すにがい教訓です。

 北と南、海外の全同胞は、朝鮮民族を永遠に分断させ、朝鮮半島と地域の支配者として君臨しようとする外部勢力の干渉と専横を絶対に容認してはならず、祖国統一の問題を民族自決の原則にたって民族の自主的要求にそくして解決しなければなりません。

 民族内部の問題、統一問題をあちこちもち歩いて外部勢力に哀願するのは、民族の尊厳と利益を売りわたす反民族的な売国行為であり反統一的行為です。

 祖国統一は誰かの承認をうけておこなうものではなく、誰かの助けによってなされるものでもありません。

 南朝鮮当局は、親米、事大主義の根性を捨て、屈辱的な対米追従政策と決別する勇断をくだし、同族に害をおよぼす恥ずべき外部勢力共助策動を中止しなければなりません。

 崇拝するにしても自民族を崇拝し、信じるにしても自民族の力を信じなければならず、統一の論議をするにしても自民族としなければなりません。

 民族自主意識をむしばみ、民族の自強力を麻痺させる事大主義と外部勢力依存を排撃しなければなりません。

民族大団結の威力を強く発揮させるべきです。

 祖国統一偉業はそれ自体が再び民族の血脈をつなぎ、民族の団結を実現する偉業です。

 祖国統一を早めるうえで、民族の大団結をなしとげることより重要な問題はありません。

 民族大団結はすなわち祖国統一であり、統一強国です。

 全民族は祖国統一の大志を優先させ、思想や理念、政見の差を超越して一つにかたく団結しなければなりません。

 北と南に存在する思想と体制のちがいは同族間の不信と対決の理由とはなりえず、階級と階層の主義主張と利害関係が民族の団結の障害とはなりえません。

 北と南の各政党、団体は接触と往来、連帯、連合を実現し、和解と団結の雰囲気をつくりださなければなりません。

 北と南、海外の同胞は、それぞれ住むところは異なりますが、朝鮮民族の一員として統一愛国の一つの思想、一つの意志によって民族大団結の大河に合流しなければなりません。

 わが民族の和解と団結をさまたげ、同族間の不信と敵対感をあおりたてる外部勢力の分断離間策動とそれに便乗する一切の行為を容認してはなりません。

 祖国の独立と国の統一を実現するための長きにわたるたたかいのなかでもたらされた民族大団結、愛国愛族の豊富な経験、知性と伝統を大事にし積極的に生かさなければなりません。

 たとえかつて反統一の道を歩んだ人であっても、彼に民族的良心がのこっているならばためらいなく手をとり、心をあわせて統一愛国の道を一緒に歩まなければならないというのがわが党の民族大団結の理念の真意です。

 われわれは、民族の分断がもたらしたあらゆる誤解と不信、対立と葛藤を克服し、祖国統一の大本である民族大団結を実現するために極力努力するでしょう。

 朝鮮半島の平和と安全を保障し、連邦制方式の統一を実現するために努力しなければなりません。

 朝鮮半島の平和と安全は、朝鮮民族の運命にかかわる死活的問題であり、祖国統一の必須の前提です。

 朝鮮半島は一時的な停戦状態にある地域であり、それによる不安定な情勢はわが同胞の生存と発展をおびやかし、祖国統一を阻む要因となっています。

 アメリカは、停戦協定締結後から今日にいたる60年以上も南朝鮮とその周辺に膨大な侵略兵力をひっきりなしにひき入れ、毎年各種の北侵核戦争演習を狂乱的におこなって朝鮮半島と地域の情勢を激化させてきました。

いま、アメリカがわれわれの自衛的な国防力の強化措置と平和的な宇宙開発に言いがかりをつけ、何らかの「脅威」を喧伝しているのは、みずからの侵略的な対朝鮮敵視政策とアジア支配戦略を合理化するための口実にすぎません。

 アメリカは、核強国の前列にたっているわが共和国の戦略的地位と大勢を直視し、時代錯誤的な対朝鮮敵視政策を撤回するとともに、停戦協定を平和協定にかえ、南朝鮮から侵略軍と戦争装備を撤退しなければなりません。

 南朝鮮当局は、アメリカに追従して同族に反対し、朝鮮半島の平和と安全をおびやかす無分別な政治的軍事的挑発と戦争演習を全面的に中止しなければなりません。

 北と南は全民族的な合意にもとづく連邦制方式の統一を実現するため共同で努力しなければなりません。

 国の統一を実現するうえでは、平和的方法と非平和的方法がありえます。

 われわれはいかなる場合にも対応できる万全の準備をととのえていますが、祖国の地で戦争が起こり、朝鮮民族がふたたび戦争の惨禍をこうむることを望まないので、平和的統一のためにあらゆる努力をつくしてきました。

 われわれが連邦制統一を主張する理由もまさにここにあります。

 北と南は歴史的な6.15共同宣言で、われわれの低い段階の連邦制案と南側の連合制案が共通性があると認め、その方向で統一を志向していくことを合意しました。

 しかし南朝鮮当局は、同胞のまえでたてた公約とわれわれの誠意ある努力に背をむけ、いつになっても実現できない荒唐無稽な「体制統一」を執拗に追求しています。

 相手側の思想と体制を否認し、一方の思想と体制による統一を追求するのは結局、統一を望まず、戦争をするということにほかなりません。

 人民大衆中心の朝鮮式社会主義がもっともすぐれていますが、われわれは、それを南朝鮮に強要したことがなく、強要しようとも思いません。

 この数十年間、敵対勢力はわが共和国の「崩壊」について喧伝しましたが、われわれの思想と体制は日を追っていっそう強固になり、崩壊と破滅の運命にひんしたのは南朝鮮の反動的で反人民的な統治体制であり、反統一的な対決政策です。

 北と南はたがいに相手側に存在する思想と体制を認め、容認する基礎のうえで全民族の志向と要求にそくして連邦国家を樹立する道へすすまなければなりません。

 南朝鮮当局は「体制統一」という実現不可能な夢を捨て、内外に明らかにした通り連邦制方式の統一の実現へと方向転換しなければなりません。

 もし南朝鮮当局が不当きわまりない「体制統一」に固執し、ついに戦争の道を選ぶならば、われわれは正義の統一大戦をもって反統一勢力を容赦なく掃討し、民族の宿願である祖国統一の歴史的偉業を成就するでしょう。

民族自主と民族の大団結、平和の保障と連邦制の実現、これは祖国統一の三大憲章を貫徹して祖国統一の道をきり拓くためのわが党の闘争方針です。

 われわれは民族自主の旗、民族大団結の旗を高くかかげて、朝鮮半島の恒久平和を保障し、連邦制方式の統一を実現するために積極的に努力することによって、全同胞が願ってやまない自主的で繁栄する統一強国を一日も早く建設しなければなりません。

 今日、祖国の自主的統一を実現するうえで焦眉の問題は、北南関係を根本的に改善することです。

 いま南朝鮮当局は、アメリカの暴悪非道な反共和国敵対行為に追従して朝鮮半島の情勢を極度に緊張させており、北南関係をかつてない破局へと追いこんでいます。

 南朝鮮の好戦分子は、われわれの並進路線とそれにもとづいた正当な措置を「挑発」だの「脅威」だのと難癖をつけながら危険きわまりない軍事的挑発に躍起になっており、われわれにたいする極度の反感と敵対意識を鼓吹しています。

 新世紀とともに全同胞に統一への希望と楽観を与えた民族共通の貴重な獲得物がことごとく抹殺され、北南関係が収拾しがたい険悪な事態におちいっているのは誰もが痛嘆すべきことです。

 内外の大きな憂慮を呼び起こす今日の深刻な事態を収拾しないならば、わが民族は統一にむけて一歩もすすむことができず、結局は戦争という渦中に巻き込まれて無残な災難にみまわれることになるでしょう。

 北と南はたがいに相手方を尊重し、統一の同伴者としてともに手をとりあって北南関係の改善と祖国統一運動の新たなページをきり拓かなければなりません。

 相手方を認め、尊重するのは、北と南が和解し信頼するための出発点であり、前提です。

 北南関係が史上最悪の対決状態におちいったのは、南朝鮮当局の同族敵視政策の産物です。

 南朝鮮当局は同族対決の観念を捨て、まず相手方にたいする態度から正さなければなりません。

 何かの「変化」を望んだり「体制崩壊」を追求したりするのでなく、心から民族の和合と統一のための立場にたたなければなりません。

 北と南が統一の同伴者としてたがいに尊重し、協力していくためには、相手方を刺激する敵対行為をとりやめなければなりません。

 相手方にたいする敵対行為は不信と対決を助長し、関係の改善をさまたげる主な障害です。

 軍事境界線をはさんでおこなわれている心理戦放送とビラ散布をはじめ、相手方を刺激し誹謗中傷する一切の敵対行為をただちに中止しなければなりません。

 北と南の和解と団結を阻害する各種の法律的、制度的装置を一掃し、関係の発展に有益な実践的措置を講じなければなりません。

 南朝鮮当局は民族の和解と団結、統一のために努力する人々を「利敵」や「従北」と決めつけて不当に迫害し、弾圧してはならず、彼らの正義の活動を尊重し、奨励すべきです。

 北と南は軍事的緊張を緩和し、すべての問題を対話と協商の方法で解決しなければなりません。

 いまのように北南軍事当局間の意思疎通ルートが完全に遮断され、たがいに銃口をむけあうきびしい状態が持続するなら、いつどこで武力衝突が起こるかわからず、それが戦争にひろがるのを防ぐこともできません。

 北と南は、まず軍事境界線と西海のホットスポットで軍事的緊張と衝突の危険をとりのぞくための実際的な措置を講じ、軍事的な信頼の雰囲気が醸成されるにつれてその範囲を拡大していかなければなりません。

 対話と協商は、北南関係で提起される問題を同胞の念願と意思にそくして解決するための基本的方途です。

 北南関係のいまの破局状態は、対話と協商をつうじてゆうに乗り越えることができます。

 北と南は、各分野において各レベルの対話と協商を積極的に発展させてたがいの誤解と不信を解消し、ともに祖国統一と民族共同の繁栄のための活路をきり拓かなければなりません。

 われわれは朝鮮半島の平和と統一のためにまず、北南軍事当局間の対話と協商が必要であると認めます。

 北南軍事当局間の会談がおこなわれれば、軍事境界線一帯での衝突の危険を解消し、緊張状態を緩和するなど、たがいに関心をもつ諸問題を包括的に協議、解決することができるでしょう。

 南朝鮮当局が心から北南関係を改善する意思があるならば、これ以上不純な目的を追求せず、真摯かつ誠実な態度をもって対話と協商の場にのぞまなければなりません。

 われわれは民族問題、統一問題を北南間の対話と協商によって解決するために誠意ある努力をかたむけるでしょう。

 北南関係を改善し祖国統一の活路をきり拓くためには、民族共同の合意を尊重し一貫して履行しなければなりません。

 北と南が合意し世界に公表した祖国統一三大原則と6.15共同宣言、10.4宣言は、北南関係の発展と祖国統一問題を解決するうえで一貫して堅持すべき民族共通の大綱であり、なんぴともそれを一方的に否定したり背をむけたりする権利がありません。

 情勢がかわり政権が交替したからといって北南間の合意が白紙にされるならば、今後、北と南がどんな合意に達したとしても何の役にもたたないでしょう。

 南朝鮮で「政権」が交替しても北南間の合意が着実に履行されたならば、北南関係は紆余曲折を経ず、祖国統一偉業の実現ではすでに大きな前進がもたらされたはずです。

 北と南は、民族と世界の前で誓約した歴史的な合意を尊重し、履行していかなければなりません。

 南朝鮮当局は、いまからでも全同胞の一致した要求通りに北南間の合意を認め、履行する道にすすまなければなりません。

 わが国の分断に関連のある国と周辺諸国は、北南間の不信と対決をあおりたてるのでなく、朝鮮の統一に助けとなる仕事をしなければなりません。

 朝鮮民族を二分した張本人であり、統一の主たる妨害者であるアメリカは、反共和国制裁圧殺策動を中止し、南朝鮮当局を同族対決へとあおりたててはならず、朝鮮半島問題から手をひかなければなりません。

 日本は朝鮮半島にたいする再侵略の野望を捨て、朝鮮民族に働いた過去の罪悪にたいして反省し、謝罪すべきであり、朝鮮の統一を妨害してはなりません。

 周辺諸国はわが国の自主権を尊重し、朝鮮の統一問題をわが民族の要求と意思にそくして自主的に、平和的に解決するうえで肯定的な役割を果たさなければなりません。

 わが党は今後も、全民族の要求と利益にそくして北南関係を改善し、自主統一を早めるうえで自己の崇高な使命と責任を果たすでしょう。

 同志のみなさん!

 北と南が志と力を合わせればこの世におそれるものはなく、なしえないこともありません。

 祖国が統一されれば、わが国は8000万の人口と強大な国力をもった世界的な強国、民族の剛毅な精神とすぐれた英知で世界を追い越す先進文明国、東北アジアと世界の平和を先導する正義の強国としてその尊厳と威容を万邦にとどろかせることでしょう。

 祖国統一の前途には依然として障害と難関が横たわっていますが、祖国統一の歴史的偉業を達成するためのわが党と人民のたたかいはなんぴともおしとどめることができません。

 われわれは必勝の信念と楽観にみちて、金日成同志と金正日同志の愛国愛族の崇高な志と念願を実現するために力強くたたかって、この地にかならず尊厳があり繁栄する統一強国をきずくことでしょう。

4.世界の自主化のために

 同志のみなさん!

 総括期間、国際政治構図と力関係では大きな変化が生じ、朝鮮革命の国際的環境は複雑をきわめました。

 帝国主義反動勢力は、世界各国で社会主義が挫折したのを契機として社会主義の「終焉」を喧伝し、社会主義、反帝自主を志向する国々にたいする侵略と内政干渉をいつにもまして強化しました。

 冷戦の終息後、極度に傲慢になったアメリカ帝国主義は、世界制覇の野望をいっそうむきだしにし、強権と専横をほしいままにしながら世界各地で戦争をひきおこし、主権国家を転覆するための侵略と謀略策動を強行しました。

 アメリカ帝国主義者はとくに、自主の旗、社会主義の旗を高くかかげて反帝反米闘争の第一線を守っているわが共和国を孤立圧殺するために悪辣に策動しました。

 朝鮮労働党は、きびしい環境と複雑な国際情勢のなかでも原則的かつ積極的な対外活動によって祖国の尊厳をとどろかせ、共和国の国際的地位と影響力を強化しました。

 わが党は総括期間、自主政治、先軍革命指導によってアメリカ帝国主義を頭目とする帝国主義連合勢力の反共和国圧殺策動と支配主義者の圧力を断固排撃し、国の政治軍事的威力を全面的に強化して、共和国の戦略的地位をいっそう強固にし、チュチェ朝鮮の威力を誇示しました。

 今日、水素爆弾まで保有した強大無比の国力をもったわが共和国は、国際舞台で帝国主義者の核脅威と恐喝、強権と専横をはねのけ、正義の世界秩序を構築していく責任ある核保有国、チュチェの核強国として威容をとどろかせています。

 わが党は、世界の社会主義運動が深刻な挫折を経ていたきびしい時期に、チュチェの社会主義の旗を高くかかげて社会主義の真理性と優越性を理論的、実践的に実証し、世界の社会主義運動の前進をうながしました。

 わが党の主動的な発起と努力によってもたらされた、社会主義の偉業を固守し前進させるというピョンヤン宣言は、世界の革命的党の共通の闘争綱領となり、それは帝国主義者の反社会主義策動に打撃を与え、社会主義の再建をめざす革命的人民のたたかいを励ましました。

 今日わが党は、社会主義の偉業を先導していくチュチェの革命的党としての尊厳をとどろかせており、わが共和国は社会主義のとりで、反帝自主の要塞、正義と真理の代弁者として国際舞台で高い権威をもっています。

 党の指導のもとにわが共和国は、不敗の政治軍事強国の威力をもって東北アジアと世界の平和と安全を守るのに大きく貢献しました。

 アメリカのたえまない新たな戦争挑発策動のため常時核戦争の危険がただよう世界最大のホットスポットであるわが国で戦争を防止し、平和を守るのは、世界の平和と安全を保障するうえで焦眉の問題となりました。

 わが党は、アジア太平洋地域につくりだされた情勢を科学的に分析したうえで、核抑止力を中枢とする自衛的軍事力をきずき、アメリカの戦争挑発策動をことごとく粉砕することによって、朝鮮半島と世界の平和と安全をしっかり守りました。

 総括期間、アメリカとその追随勢力の反共和国敵視政策と孤立圧殺策動が強化されるなかでもわが国の対外関係は拡大、発展しました。

 共和国政府はわが国の自主権を認め、わが国に友好的にたいする世界各国との善隣友好、親善協力関係を発展させました。

 総括期間、わが国は66か国と新たに外交関係を樹立し、多くの国際および地域機構に加入し、資本主義国をふくむ世界各国と経済文化交流と協力を拡大、発展させ、自主と正義を志向する世界の進歩的人民とのきずなと連帯を強化しました。

 共和国の国際的地位と影響力がかつてなく強まり、わが国の対外関係がいっそう拡大されたのは、朝鮮労働党の自主的な対外政策の正当性と生命力の誇示となります。

 総括期間、対外関係分野でおさめた成果は、金日成同志と金正日同志の賢明な指導の輝かしい結実です。

 金日成同志と金正日同志は、激変する国際情勢のもとでも自主的芯を堅持し、わが党の自主的な対外政策を貫徹し、卓抜した外交知略と精力的な対外活動によって、世界の社会主義運動の強化発展と反帝自主偉業の勝利のための戦闘的旗じるしをもたらし、自主化された新しい世界の建設と世界平和偉業の実現に大いに寄与しました。

 朝鮮革命と世界の自主化偉業の遂行に不滅の貢献をした金日成同志と金正日同志の高貴な革命業績は、国際関係史とともに末永く輝くでしょう。

 同志のみなさん!

 今日国際舞台では、国と民族の自主権と尊厳を守ろうとする世界の進歩的人民と、侵略と戦争、強権と専横をこととする帝国主義反動勢力との深刻な対立と闘争が展開されています。

 今日の国際情勢の特徴は、支配権を確保するための列強間の葛藤と対立がさらに激化し、自主勢力と支配主義勢力の対決でアメリカを頭目とする帝国主義勢力、反動勢力が次第に衰退、没落していることです。

 滅亡にひんした帝国主義反動勢力は、何としても自分たちの支配権を維持しようと必死になっています。

 アメリカをはじめ帝国主義、支配主義勢力の侵略と干渉策動のため、国と民族の自主権が蹂躙され、多くの国で戦争と紛争が頻発しています。

 今日の情勢は、すべての国と民族が帝国主義反動勢力の強権と専横、侵略と主権侵害行為を粉砕して自主権を守り、世界の自主化を実現するために立ち上がることを求めています。

 世界の自主化を実現するのは人類共通の志向であり、時代の歴史的課題です。

 自主化された世界は支配と従属、侵略と干渉のない世界であり、すべての国と民族の自主権と平等が保障される世界です。

 世界の自主化を実現するためには、すべての国と民族が反帝自主の旗を高くかかげて自主性を堅持しなければなりません。

 自主性は国と民族の生命であり尊厳であり、自主独立国家の象徴です。

 他国と他民族を支配し、世界を制覇しようとする帝国主義者の策動がいっそう悪辣になっている今日、自主性を堅持するのは各国と各民族の運命を左右する死活の問題となっています。

 自主と正義を志向する国と民族は、外部勢力の干渉と支配を排撃し、自己の運命を自主的にきり拓かなければなりません。

 帝国主義、支配主義勢力の侵略と内政干渉に反対してたたかわなければなりません。

 アメリカは、いわゆる「民主主義」と「対テロ戦」の看板のもとに世界のいたるところで侵略と干渉、殺りく蛮行を働いています。

 アメリカの喧伝するアメリカ式民主主義は、極少数の権力者と富者が絶対多数の無権利で貧しい人民を抑圧し搾取する反動的な民主主義であり、一つの超大国が勝手に世界の多くの国をふみにじり、支配する侵略的な民主主義です。

 アメリカの強行する「対テロ戦」は、反米的な国々を相手にした国家テロ行為であり、新しい変種の侵略戦争策動です。

 帝国主義に反対する闘争の基本は、アメリカとその追随勢力の侵略と戦争策動を阻止、破綻させ、世界の平和と安全を守ることです。

 アメリカ帝国主義は、世界の平和と安全の撹乱者、破壊者であり、世界の自主化偉業の主なる攻撃対象です。

 世界の平和愛好人民は、主権国家にたいする帝国主義者の侵略と戦争策動を容認してはならず、戦争の危険を防ぎ、世界の平和と安全を守るために積極的にたたかわなければなりません。

 軍事対決と戦争をまねく侵略的な軍事ブロックを解体し、他国にある侵略的な軍事基地を撤廃するたたかいを力強く展開して、平和な新しい世界を建設しなければなりません。

 「人権擁護」と「グローバル化」の看板のもとに強行される帝国主義者の狡猾な策動に警戒心を高めなければなりません。

 帝国主義者は、「人権擁護」の欺瞞的な看板をかかげて主権国家の内政に横暴に干渉し、他国と他民族の自主権を蹂躙、抹殺しています。

 人権はすなわち国権であり、国と民族の自主権であり、真の人権は自主的な国家政治によって保証されます。

世界の進歩的な国々と人民は、帝国主義者の「人権」騒ぎを粉砕し、史上最大の難民問題を発生させたアメリカとその追随勢力の犯罪的正体と過酷な人権蹂躙行為を白日のもとにさらさなければなりません。

 「グローバル化」は、アメリカ式価値観で彼らの支配主義的野望を容易に実現しようとする帝国主義者の世界制覇戦略です。

 自主性を志向するすべての国と民族は、帝国主義者の狡猾な両面術策と欺瞞的な「援助」にいささかの期待と幻想も抱いてはならず、主体性と民族性を固守しなければなりません。

 真の国際的正義を実現するためにたたかうべきです。

 いま国際舞台では、アメリカを頭目とする帝国主義勢力の横暴な支配と干渉策動のため、世界的に公認された国際関係の基本原則が公然と無視され、帝国主義列強の利害関係にしたがって正義も不正義として犯罪視されています。

 国連をはじめ国際舞台でアメリカの侵略と戦争策動を合理化、合法化する決議でない「決議」が採択され、正義と真理がふみにじられる不正常なことがこれ以上容認、黙認されてはなりません。

 世界の進歩的人民は、政見と信仰、経済および文化の発展程度にかかわらず、国際的正義を実現するために積極的にたたかわなければなりません。

 真の国際的正義を実現するためには、帝国主義、支配主義者がもちだす恥知らずな「正義」のベールを焼き払い、「正義」の看板のもとに不正義がはびこる古い国際秩序をうちこわし、公正かつ正義の新しい国際秩序を樹立しなければなりません。

 国と民族の自主権と生存権をふみにじる帝国主義者の強権と専横、二重基準と不正義を排撃し、対テロ問題と紛争問題、環境問題をはじめ国際問題において公正さを保障するために積極的にたたかわなければなりません。

 国際的正義はおのずと実現するものではなく、反帝自主を志向する国々の力を強めてこそ実現することができます。

 いかに善良で正当であっても、力が弱ければ国際舞台で言いたいことも言えず、強者に翻弄され、正義と良心を守ることもできません。

 正義を貴ぶ世界の進歩的諸国は、自力自強の原則にたってみずからの力をつちかうために力強くたたかって自主の新しい世界の建設を早めなければなりません。

 社会主義偉業を固守し、勝利にむけて前進させるためのたたかいを力強く展開しなければなりません。

 社会主義は人類共通の理想であり、人民が社会主義の道をすすむのは歴史発展の法則です。

 一部の国で社会主義が崩壊したのは、けっして社会主義理念の失敗ではなく、社会主義はその科学性と真理性によって永遠なる生命力をもっています。

 人民大衆の自主的要求と理想は社会主義社会でのみりっぱに実現されます。

 社会主義は反帝自主の中核力量であり、帝国主義者の侵略と戦争策動を粉砕し世界の自主化を実現するたたかいを推進する決定的要因です。

 社会主義諸国は、共通の目的と理想を実現するたたかいでたがいに支持し連帯を強め、協力と交流を拡大、発展させなければなりません。

 社会主義を志向する国々は、社会主義の旗、反帝自主の旗をかかげて帝国主義者の侵略と専横を粉砕し、社会主義偉業をおしすすめなければなりません。

 自主性を擁護する世界の国々と人民は、社会主義偉業を支持声援し、帝国主義者と反動勢力の反社会主義策動に抗してたたかわなければなりません。

 非同盟運動を強化発展させなければなりません。

 非同盟運動は強力な反戦平和勢力としての地位を占め、自分の役割を果たさなければなりません。

 非同盟諸国は反帝自主の旗を高くかかげ、世界の自主化偉業を実現するために積極的にたたかわなければなりません。

 非同盟諸国は侵略的な軍事ブロックを維持、強化しようとする帝国主義者の策動を粉砕し、あらゆる形態の侵略と干渉、従属と不平等に反対してたたかわなければなりません。

 非同盟諸国は、帝国主義者の侵略と戦争策動に一致した行動で反撃を加えなければなりません。

 自主性を擁護する党と団体、進歩的諸国は、反帝自主の旗のもとに団結し協力すべきです。

 今日、帝国主義者は反帝自主勢力を抹殺するために手段と方法をつくしています。

 帝国主義者は自主性を志向する国や民族間に不信と軋轢を助長、激化させ、敵対感をあおって団結することができないようにし、国と地域の紛争問題に割りこんでそれをさらに複雑にしています。

 革命的党と団体、進歩的諸国は反帝自主の旗のもとに団結し、帝国主義者の狡猾な欺瞞策に乗せられてたがいに反目嫉視したり争ったりすることなく、共同の敵である帝国主義者に反対することに闘争の矛先をむけなければなりません。

 自主と平等、相互尊重の原則にもとづいて大陸別、地域別の協力を強めて世界の自主化偉業の前進に有利な条件をととのえなければなりません。

 同志のみなさん!

 自主、平和、親善は朝鮮労働党の一貫した対外政策理念であり、世界の自主化偉業を実現するたたかいでかわることなく堅持すべき根本的立場です。

 わが党の自主的な対外政策を貫徹するためには、対外関係分野において金日成同志と金正日同志が生涯座右の銘として堅持してきた主体的立場と自主的芯をいささかもかわることなく継承しなければなりません。

 われわれは、金日成同志と金正日同志の高い国際的威信と対外活動業績を固守し輝かせ、対外活動を金日成式、金正日式に展開しなければなりません。

 確固たる主体的立場にたって朝鮮革命の要求と具体的実情にそくして対外政策を貫徹し、国際関係において提起される諸問題を朝鮮人民の志向と朝鮮革命の利益にそくして解決しなければなりません。

 対外活動でわが党の対外政策理念と原則を一貫して具現しなければなりません。

 われわれは今後も、自主、平和、親善の理念を対外活動の確固不動の指針とし、わが国の自主権を尊重し、わが国に友好的にたいする世界各国との善隣友好、親善協力関係を拡大発展させ、地域の平和と安全を守り、世界の自主化を実現するために極力努力するでしょう。

 全世界の自主化はわれわれに提起された総体的任務です。

 われわれは世界の自主化偉業の実現に積極的に寄与し、世界革命を推進する主人にならなければなりません。

 わが党と共和国政府は、情勢がどうかわろうとも、周辺関係がどうかわろうとも自主、先軍、社会主義の不変の針路にそってまっすぐにすすみ、自主と正義の守護者として世界の自主化を実現するたたかいで先駆的役割を果たすでしょう。

 自主の強国、核保有国の地位にそくして対外関係の発展で新たなページをきり拓かなければなりません。

 時代はかわり、わが国の地位もかわりました。

 わが共和国が尊厳ある自主の強国、核強国の地位に堂々とついたので、それにふさわしく対外関係を発展させなければなりません。

 革命的原則と自主的芯を確固と堅持しなければなりません。

 対外活動部門では、対外活動で党の路線を擁護し、自主的芯を固守し、核保有国の地位を維持する原則を守らなければなりません。

 自主を志向し正義を愛するすべての反帝自主勢力との団結を強化して、帝国主義者の侵略と干渉、支配と従属を排撃し、世界の自主化をおしすすめなければなりません。

 先軍の威力をもって地域と世界の平和と安全を守らなければなりません。

 戦争のない平和な世界を建設するのはわが党の闘争目標であり、地域と世界の平和と安全のためにたたかうのはわが党と共和国政府の一貫した立場です。

 平和は社会主義本来の要求であり、常時核戦争の危険のなかで暮らしてきた朝鮮人民がもっている念願です。

 わが党と共和国政府は、アメリカによって強要されている核戦争の危険を強大な核抑止力に依拠して根源的に終息させ、地域と世界の平和を守るために力強くたたかうでしょう。

 われわれは帝国主義の核脅威と専横がつづくかぎり、経済建設と核武力建設を並進させるという戦略的路線を恒久的に堅持し、自衛的な核武力を質量的にいっそう強化していくでしょう。

 わが共和国は、責任ある核保有国として侵略的な敵対勢力が核でわれわれの自主権を侵害しないかぎり、すでに明らかにしたように先に核兵器を使用しないであろうし、国際社会にたいして担った核拡散防止の義務を誠実に履行し、世界の非核化を実現するために努力するでしょう。

 わが共和国の自主権を尊重し、わが国に友好的にたいする世界の進歩的諸国との善隣友好関係、親善協力関係を積極的に発展させて、朝鮮革命の有利な国際的環境をもたらさなければなりません。

 われわれは広い包容力と度量をもって、自主を志向し正義を愛するすべての国、すべての民族と思想と体制の違いにかかわらず団結し協力するでしょう。

 わが党と共和国政府は、たとえ過去にはわれわれと敵対関係にあったとしても、わが国の自主権を尊重し、わが国に友好的にたいする国々とは関係を改善し、正常化していくでしょう。

 わが共和国の国際的影響力をさらに高め、対外関係を主動的に、多角的に発展させていくべきです。

 わが国の尊厳と利益を最優先して対外関係を主動的に、多角的に発展させ、資本主義諸国とも多方面にわたる交流と協力を発展させなければなりません。

 当該国の具体的な実情と環境にそくして方法論をたて、各分野の交流と協力を発展させなければなりません。

 朝鮮労働党は今後も、社会主義の旗、反帝自主の旗を高くかかげて自主性を擁護するすべての国の人民とかたく団結し、世界の自主化偉業の勝利をめざして力強くたたかっていくでしょう。

5.党の強化発展のために

 同志のみなさん!

 朝鮮労働党は朝鮮人民のすべての勝利の組織者、導き手であり、朝鮮革命の参謀部です。

 総括期間、革命の前途に横たわるきびしい難局を主動的に打開し、チュチェ革命偉業遂行でおさめた輝かしい勝利と成果は、わが党の賢明な指導と党のまわりに一致団結した軍隊と人民の英雄的闘争によってもたらされた貴い獲得物です。

 朝鮮労働党は革命的党建設の新たな境地をきり拓き、偉大かつ尊厳ある金日成金正日主義党として強化発展し、チュチェ革命偉業を輝かしい勝利の道に導きました。

 朝鮮労働党は、金正日同志の党建設思想と理論を具現して真の領袖の党、チュチェの革命的党として強化発展しました。

 党を領袖の党として建設することは、金正日同志のチュチェの党建設思想と理論で核心をなしています。

 革命的党は領袖の党として建設されてこそ、領袖の思想と指導を実現する指導的政治組織としての使命を果たし、人民大衆の自主的要求と志向にそくして革命闘争を勝利へと導くことができるのです。

 朝鮮労働党は総括期間、領袖の思想と指導に忠実な思想的純潔体、組織的全一体に強化発展しました。

 党を領袖の党として強化発展させるうえで提起される第一義的な問題は、党の指導思想、領袖の革命思想で全党を一色化することです。

 金正日同志は金日成同志の革命思想を汚れなく継承し、時代と革命発展の要求にそくして先軍政治理論をはじめ新しい思想理論をもって発展させ豊富にすることによって、全党を党の唯一思想で一色化しうる確固たる保証をもたらしました。

 わが党は、党の思想活動において唯一管理制と主体性を確立して党内にいかなる異質な思想も浸透できないようにし、党員と勤労者にたいする唯一思想教育を深化させて全党が金日成金正日主義を信念の柱とし、ひたすら領袖の思想と意図通りに呼吸し、歩みをともにするようにしました。

 わが党は、全党を金日成同志と金正日同志の革命思想で一色化する過程で敵のたえまない反革命的な思想攻勢を粉砕し、全社会のチュチェ思想化偉業を力強く前進させてきました。

 朝鮮労働党は党建設と党活動において領袖の指導的権威を絶対化し、決死擁護することを中心的課題とし、それに反する傾向と妥協することなくたたかって団結の中心、指導の中心が確固と保障されるようにしました。

 党員の党生活を領袖への忠実性を信念化、良心化、道徳化、生活化することに指向させ、領袖のまわりに数百万の党員を組織的、思想的に、道徳的、信義的にかたく結束しました。

 わが党は、党事業と党活動におけるすべての問題を党中央に集中させ、党中央の唯一的結論にしたがって実行する厳格な秩序をたて、全党に党員の高い政治的自覚と民主主義中央集権制にもとづく党の組織規律を確立しました。

 わが党は党の組織的団結を破壊し、党中央の唯一的指導に挑戦する行為や要素とは妥協することなくたたかいました。

 とくに、朝鮮革命がもっともきびしい難関と試練に直面していた時期に、党と国家の最高権力をねらって党内に分派をつくりだし、われわれの思想と体制を変質させようと狡猾に策動した現代版分派分子を適時に断固と摘発、粛清することによって、チュチェ革命の命脈をしっかり固守し、党の統一団結をいっそう強化しました。

今日、党中央を唯一中心とするわが党の統一団結は新たな高い段階にいたり、党の戦闘力と威力は比べようもなく強化されました。

 朝鮮労働党は、領袖の思想と指導を代を継いで継承していく前途洋々たる革命的党として強化発展しました。

 わが党は領袖の偉業を代を継いで継承し達成しうる組織的思想的基礎と指導体系を確立して、いささかの紆余曲折や偏向もなく領袖の思想と指導を世紀と世代を継いで継承し、金日成金正日主義党の革命的性格を固守しました。

 わが党は党の前途と直結している青年問題の解決に大きな力を入れ、青年を党のたのもしい後続部隊として育てあげました。

 わが党は、革命偉業の継承問題をりっぱに解決することによって革命を力強く前進させ、前途洋々たる党、洗練された革命的党としてその威容をとどろかせることができました。

 朝鮮労働党は総括期間、強固な大衆的基盤と強力な軍事的基盤をもった不敗の党として強化発展しました。

 創立当初から赤い党旗にハンマーと鎌、筆をしるし、人民大衆と苦楽をともにしてきたわが党は、祖国と革命の運命が生死の岐路にたたされたきびしい時期にも人民をしっかり保護し、見守りながら人民とともに試練を乗り越えてきました。

 困難かつ試練にみちた闘争をつうじて朝鮮人民は党を絶対的に信頼し、自分の運命のすべてをたくすようになり、わが党は人民大衆のあいだに深く根をおろし、人民と志と情によって渾然一体をなした革命的党、母なる党として強化発展しました。

 朝鮮労働党は、人民軍を党にかぎりなく忠実な無敵の革命的党軍に育てあげて党の磐石の支持点にならしめ、先軍革命の強力な参謀部としての戦闘的機能と役割を果たすようになりました。

 わが党が政治と軍事を正しく結びつけ、革命武力にたいする党の指導を確固と実現したことは党建設でおさめた重要な成果です。

 歴史は、大衆的基盤、とくに軍事的基盤が強固でない党は、政治的風波と試練に直面すると風前の灯のような運命をまぬかれず、いかなる正義の偉業も実現することができないということを示しています。

 朝鮮労働党は革命の主体である人民大衆をかたく信じ、人民大衆にしっかり依拠するチュチェの指導方式によって革命と建設を勝利へ導きました。

 チュチェ革命偉業遂行でわれわれがおさめた輝かしい勝利と成果は、けっしてある種の神秘な力によってえられたものではなく、わが党が人民を信じ、人民大衆に依拠して革命を指導してきた結果によってもたらされた貴重な結実であり、それは党の指導にかぎりなく忠実な朝鮮人民が流した愛国の血と汗の貴い結晶体です。

 わが党は人民大衆を革命の主人としておしたて、革命的大衆路線を貫徹して人民大衆の力をつちかい、全人民を党のまわりにかたく結束しました。

 党とともに革命のきびしい試練を乗り越える過程で朝鮮人民は、自力自強によって自己の運命をきり拓いていく革命の強力な主体、わが党のまたとない支持者、助言者、援助者としてきたえあげられました。

 わが党は、革命と建設で提起されるすべての問題を人民大衆に依拠して解決していくことを鉄則にしてたたかいました。

 わが党は、つねに人民のなかにはいって苦楽をともにしながら人民大衆の意思と要求を反映させて路線と政策をたて、政治活動方法によって大衆の精神力と創造力を噴出させ、革命闘争と建設事業においてたえまない高揚を起こしました。

 党によって思想的に武装し自覚した人民大衆の精神力のまえでは、帝国主義者の前代未聞の制裁や封鎖も、卑劣な内部瓦解策動も無力なものになり、わが祖国では禍転じて福となす奇跡があいついで創造されました。

 わが党の実践的経験は、革命の主体を強化し、主体の役割を強めてこそ、いかなる苦難や試練に直面しても革命偉業を力強く導くことができるということを示しています。

 朝鮮労働党がチュチェの革命的党、領袖の党として強化発展し、チュチェ革命偉業遂行でめざましい成果をおさめたのは、金正日同志の独創的な党建設思想と理論、すぐれた指導の貴い結実であり、これは革命的党の建設のりっぱな模範となります。

 党活動を新たな高い段階に引き上げるためには、党活動全般の実態をつぶさに把握し、思いきって形式主義の古い枠を破り、党活動で革新を起こさなければなりません。

 わが党は権勢と官僚主義、不正腐敗行為とのたたかいを宣布し闘争してきましたが、それがいまなお完全に克服されていません。

 権勢と官僚主義が許容され容認されれば、不正腐敗がはびこり、専横と独断が生じ、それが重なれば反党の芽が生えるようになります。

 幹部のあいだでみられる権勢と官僚主義、不正腐敗行為とのたたかいはそれが根絶されるまで根気よく、ひきつづき力強くくりひろげなければなりません。

 党組織が経済活動にたいする党としての指導を着実におこなっていません。

 わが党は祖国と人民の運命、国の経済発展と人民生活の向上にたいして責任をもっている社会主義政権党です。

 党を強化するのも、党の唯一的指導体系を確立するのも結局は、国を富強にし、人民に何うらやむことのない豊かな生活を享受させることにその目的があるのです。

 党中央委員会の部署をはじめ各級党組織は、社会主義建設で祖国と人民にたいして担っている責任感と使命感を深く自覚し、党の経済政策と方針を貫徹するための党としての指導において画期的な改善をもたらさなければなりません。

 革命をおこなう党にとって活動を批判的に見ず、自己満足して現実に背をむけ、自画自賛することは絶対禁物であり、自分の手でみずからの首をしめるようなおろかな行動です。

 われわれは革命の進展過程であらわれる欠点を思いきって認め、そのつど是正して、革命をおこなう党、たたかう党の姿を人民に示さなければなりません。

 各級党組織は、総括期間に党活動でおさめた成果とともに欠点を正しく分析総括し、それにもとづいて党の強化発展と党活動に新たな転換をもたらすために奮起しなければなりません。

 同志のみなさん!

 全社会の金日成金正日主義化の旗じるしを高くかかげて社会主義偉業、チュチェ革命偉業を完成するうえで提起される重大な課題を成功裏に遂行するためには、朝鮮労働党を永遠に金日成金正日主義党として強化発展させ、党の指導的役割をたえず強めなければなりません。

 朝鮮労働党を領袖の党として強化発展させることはわが党建設の総体的課題です。

 わが党を領袖の党、金日成金正日同志の党としていっそう強化発展させることにチュチェ革命偉業を達成するための決定的保証があります。

 金正日同志を朝鮮労働党の永遠なる領袖として高く仰ぎ、全党を金日成金正日主義化するために力強くたたかわなければなりません。

 金正日同志は朝鮮労働党の強大さの象徴であり、永遠なる領袖です。

 金正日同志を朝鮮労働党の永遠なる領袖としてかわることなく高く仰ぐのは、朝鮮革命の至上の要求であり、

 全党と全人民の組織的意思であり、一致した念願です。

 金正日同志をわが党の領袖として仰ぎ、金正日同志の思想と路線を一貫して堅持しあくまで貫徹してこそ、朝鮮労働党が今後もチュチェ革命偉業を勝利と栄光の道に導くことができるのです。

 全党の金日成金正日主義化は金正日同志が示した全党の金日成主義化の深化発展であり、領袖の党としてのわが党の革命的性格を固守し、党の戦闘力と指導力をたえず強化するための朝鮮労働党建設の戦略的路線です。

 金日成金正日主義をわが党と革命の指導思想として永遠に高くかかげ、金日成同志と金正日同志の指導業績を固守し、かぎりなく輝かせなければなりません。

 金日成同志と金正日同志の革命思想と革命業績はわが党の命脈をつなぐ血統であり、わが党の建設とチュチェ革命偉業を推進しあとおしする闘争の旗じるし、勝利の源です。

 各党組織は金日成同志と金正日同志の教示と路線、政策を党の綱領としてとらえ、いささかの譲歩や寸分のくるいもなく実行し、すべての活動を金日成同志と金正日同志の思想と業績を固守し輝かせることに指向させ、服従させなければなりません。

 革命発展の要求にそくして党の唯一的指導体系を確立する活動をさらに深化させるべきです。

 全党を金日成金正日主義で一色化して思想と信念の結晶体としてうちかためることは、党の唯一的指導体系を確立するうえで核心となります。

 われわれは金日成金正日主義を唯一の指針として革命と建設をおしすすめ、党建設と党活動を徹頭徹尾、金日成金正日主義の要求通りにおこなわなければなりません。

 領袖の革命思想と党政策に反するあらゆる異質な思想潮流と要素に反対する闘争を力強く展開して、党内に金日成金正日主義とその具現である党政策以外にはいかなる思想も絶対にはいりこまないようにすべきです。

 すべての党員が金日成金正日主義と党の路線と政策で武装し、それを確固たる信念として実践に具現するようにしなければなりません。

 党の唯一的指導体系を確立する活動を、党中央を唯一中心とする全党の政治思想的統一と団結を磐石のごとくうちかためることに重点をおいて深化させなければなりません。

 党の統一団結をかためるうえで中核的な問題となるのは、団結の中心、指導の中心である党中央の権威を絶対化し、しっかり擁護することです。

 金日成同志と金正日同志の権威、党の権威を傷つけたり、それに挑戦するささいな要素も絶対にみのがさず、妥協することなくたたかい、あらゆる階級敵の党と領袖への攻撃と非難を徹底的に粉砕しなければなりません。

 党中央を中心とする全党の思想、意志の統一と革命的団結を瞳のように守り、党内につねに団結の精神、団結の気風がみなぎるようにすべきです。

 すべての幹部と党員がわが党の反分派闘争の経験と教訓を肝に銘じ、党の統一団結を実現するたたかいで旗手になるべきです。

 党中央の唯一的指導のもとに全党が一糸乱れず行動する革命的規律と秩序を確立しなければなりません。

 すべての活動を党中央の唯一的指導のもとにおこない、提起される問題を党中央の結論をえて処理しなければなりません。

 党の決定、指示が下部末端にまで即時に伝達され、即時に実行されるようにすべきです。

 すべての党組織と党員は党の路線と方針を決死の覚悟で貫徹し、活動できびしい規律と秩序を確立しなければなりません。

 党と革命隊伍をしっかりかため、その戦闘力を全面的に強化すべきです。

 党組織は革命の中核である幹部陣容と党の隊伍をかためる活動に第一義的な力を注がなければなりません。

 党組織は、党への忠実性と人民への献身性、高い実力をもって党の意図通りに仕事をやりとげ、大衆のあいだで信望の厚い人を幹部として選抜、配置しなければなりません。

 党幹部養成機関で教育の質を高め、現職幹部にたいする再教育活動を改善し、党組織が後続幹部の育成を着実におこなわなければなりません。

 党組織は幹部にたいする教育と統制を強化し、彼らが実践闘争と党生活の溶鉱炉のなかで党性をたえまなくきたえるようにすべきです。

 発展する現実の要求にそくして党勢拡大を改善し、党員にたいする党生活の組織と指導を強化しなければなりません。

 党勢拡大で所定の秩序と党の原則を厳守して、党の指導に忠実にしたがい、祖国防衛と社会主義建設で中核的、先駆的役割を果たす軍人、労働者、農民、知識人をもって党の隊伍を質的にかためなければなりません。

 党細胞をはじめ各党組織は、領袖への忠実性を高めることに重点をおき、革命課題の遂行と密接に結びつけて党生活を組織、指導し、党員のあいだで自発的な党生活気風をうちたてなければなりません。

 すべての党員は、つねに党員としての高い自覚をもって革命課題の遂行で大衆の模範となり、大衆を導く先鋒闘士となるべきです。

 党組織は大衆との活動をいっそう深化させて、全人民を党のまわりにかたく結束しなければなりません。

 党組織は中核的な大衆との活動に大きな力を入れ、彼らが革命課題の遂行で先駆的役割を果たすようにすべきです。

 文書ではなく生きた人間を見なければならず、過去ではなく現在の忠実性を見て人々を評価し、極少数の敵対分子をのぞいては広範な大衆をみな教育して包容する原則にたって大衆との活動を深化させなければなりません。

 一心団結が革命の大本なら、民心は一心団結の大本です。

 党組織は民心をそのつど正確に把握し、提起される問題を解決して広範な大衆が党を心から信じしたがうようにしなければなりません。

 すべての活動を民心にあわせておこない、民心を無視したり乱す傾向とたたかわなければなりません。

 党の思想活動に根本的な転換をもたらさなければなりません。

 思想活動は党の基本的任務であり、思想活動を確固と優先させ、大衆の精神力を発揮させて提起されるすべての問題を解決していくのはわが党の伝統的な革命方式です。

 党の思想活動に新たな転換をもたらしてこそ、全般的な党活動と革命と建設に画期的な転換をもたらすことができます。

 思想活動において唯一管理制の原則を貫徹しなければなりません。

 党の思想活動は全党と全人民を領袖の思想で武装させて一つの思想で呼吸し、行動させる活動であり、ここでは党の思想に反するいかなるささいな要素も、いかなる「特殊」も許容されてはいけません。

 党員と勤労者を真の金日成金正日主義者に育てるための思想教育に力を集中しなければなりません。

 党組織は、偉大性教育を主として金正日愛国主義教育、信念教育、反帝階級的教育、道徳教育を着実におこない、全国に革命的な学習熱風を巻き起こすようにすべきです。

 すべての党員と勤労者を領袖への忠実性を不変の信念とし、金日成金正日主義を骨の髄まで刻み、いかなる狂風のなかでもひたすら党にしたがって革命の道をまっすぐにすすむ真の革命家に育てあげなければなりません。

 すべての党員と勤労者が党の路線と政策の正当性を深く認識し、決死貫徹する党政策の断固たる擁護者、徹底した貫徹者になるようにすべきです。

 思想教育を革命課題の遂行に重点をおき、対象の特性と準備程度にそくして現実的におこなって、大衆が党の思想と意図におのずと共感し、それを自分のものとして受け入れるようにすべきです。

 尖入式思想活動方法の要求通りに思想攻勢の対象を正しく定め、集中砲火、連続砲火、命中砲火をあびせなければなりません。

 党が重視する問題を解決するために教育、扇動、講演、出版報道などの宣伝扇動方法と手段を総動員して思想活動を力強く展開し、全国にわが党の革命精神がみなぎり、新たな飛躍と革新の炎が強く燃えあがるようにすべきです。

 党活動全般に人民大衆第一主義を具現すべきです。

 人民大衆第一主義を具現するのは人民大衆のためにたたかい、人民大衆に依拠して活動するわが党の本性的要求です。

 すべての党事業と党活動を人民大衆を中心にすえておこなわなければなりません。

 全党に人民の力を信じ人民に依拠する気風がみなぎるようにし、党活動の主な力を人民の福祉増進にむけなければなりません。

 「全党が人民のために滅私奉仕しよう!」、これが今日、わが党がかかげるべき闘争スローガンです。

 われわれは人民を尊重し、人民の運命を守り、人民の利益と便宜を最優先、絶対視することを鉄則としなければなりません。

 党活動家と党員は党の人民重視、人民尊重、人民愛の志を胸にきざみ、人民にたいしてかぎりなく謙遜であるべきであり、未踏の雪道を先頭にたって踏みわけながら人民が望むこと、人民に実益がほどこされることを一つでも多く見つけだして解決する人民の真の忠僕にならなければなりません。

 今日、党活動に人民大衆第一主義を具現するうえで、権勢と官僚主義、不正腐敗行為は絶対に許せない「主敵」です。

 権勢と官僚主義、不正腐敗行為との闘争を強力に展開してこそ、わが党が人民の運命に責任をもって見守る母なる党としての本態を固守し、人民大衆の要求と利益を徹底的に擁護、保障することができます。

 党活動家は、金日成同志と金正日同志の人民観を体質化、人生観化し、活動と生活で権勢と官僚主義、不正腐敗行為のささいな要素もあらわれないようにしなければなりません。

 党組織は、各部門の幹部のあいだで見られる権勢と官僚主義、不正腐敗行為を具体的に分析し、その根源を完全に一掃するための決定的な対策をたてなければなりません。

 権勢と官僚主義、不正腐敗行為を一掃するための思想闘争と組織的統制を強化すべきです。

 とくに、党活動家のあいだで見られる権勢と官僚主義、不正腐敗行為をことごとく捜しだし、党活動家の帽子をかぶって権力をふるい官僚的にふるまい、不正腐敗行為をこととする者にたいしては党の規律をきびしく適用しなければなりません。

 革命闘争と建設事業で党の指導的役割をたえず強めなければなりません。

 政治と軍事、経済と文化建設、勤労者団体の活動をはじめ社会生活の各分野にたいする党の指導、政策的指導と政治的指導を確実に実現しなければなりません。

 すべての党組織は、当該部門、単位の活動が党の思想と意図、党政策上の要求にそくしておこなわれるように掌握、統制し、適時に必要な対策をたてなければなりません。

 各級党組織はつねに政策的芯を通し、国家経済機関と人民武力、司法、検察、安全保衛、人民保安機関をはじめすべての部門、すべての単位の活動が党の意図と望み通りにおこなわれるようにすべきです。

 党組織は勤労者団体の活動にたいする党としての指導を強化して、青年同盟と職業同盟、女性同盟と農業勤労者同盟組織が思想教育を中心的課題とし、すべての同盟員を党のまわりにかたく結束し、党政策の貫徹へと奮起させるようにすべきです。

 党組織は政治活動を優先させ、組織と大衆を動かし人々の心を動かす方法で、社会主義強国建設で提起される諸問題をりっぱに解決しなければなりません。

 各級党委員会は、集団的指導を強化して当該地域と単位の活動にたいする党としての指導の統一性を保障し、個別的幹部の主観と独断を排し、大衆の創意性を高く発揮させなければなりません。

 金日成同志と金正日同志の遺訓と党の経済政策の貫徹において各級党組織の役割を根本的に強めなければなりません。

 国の経済を盛りたて、人民生活を向上させるのは、金日成同志と金正日同志の遺訓のなかの遺訓であり、今日わが党に提起されたもっとも重大な課題です。

 党中央委員会から基層党組織にいたるまで各級党組織は、経済活動を改善し、人民生活の問題を解決することに党活動の火力を集中しなければなりません。

 各級党組織は、金日成同志と金正日同志の遺訓と党の示した革命課題を無条件貫徹するための活動を基本としてとらえていかなければなりません。

 党組織は自分の部門、自分の単位に提示された党政策、基本革命課題の実行にすべてのことを指向させ服従させ、幹部と党員と勤労者が自分の持ち場でその責任と職分を果たすようにすべきです。

 党細胞をはじめ基層党組織は、金日成同志と金正日同志の遺訓と党の政策的課題を直接遂行する実行単位であり、党の思想貫徹戦、党の政策擁護戦の第一線を守っているわが党の基本戦闘単位です。

 工場、企業の基層党組織は、大衆の精神力と科学技術、給養活動をキーポイントとし、自強力をつちかって生産正常化の轟音を鳴り響かせなければなりません。

 とくに、金日成同志と金正日同志と党の指導業績が秘められている単位の党組織は、自分の単位を時代のモデル単位につくり、富強な祖国の建設と人民生活の向上で先頭にたたなければなりません。

 党の経済政策の貫徹と人民生活の向上で、道、市、郡党委員会がその責任と役割をりっぱに果たさなければなりません。

 道党委員会は党の指導を実現する地域別の補佐単位であり、国の経済発展で重要な役割を担っています。

 道党組織が強固であってこそ、わが党が強まり、経済全般が立ち上がり、国が富強になるのです。

 道党委員会は党内活動に力を入れ、金日成同志と金正日同志の教示と党政策を貫徹するための現実的かつ展望的な戦略と計画をたて、キーポイントに力を集中して自力で道の経済を盛りたて、人民生活の問題を解決しなければなりません。

 市、郡党組織はわが党の末端指導単位、実行単位であり、市、郡は人民生活の向上のための党の政策貫徹戦の基本戦闘単位です。

 市、郡党組織は、当地の実情にそくして地方経済を発展させ、人民生活で提起される当面の問題に力を入れてそれを一つひとつきちんと解決しなければなりません。

 党中央委員会の組織指導部、宣伝扇動部をはじめ各部署は、活動を党の経済政策貫徹と人民生活の向上に指向させ服従させ、そこで実際の活動成果があらわれるようにすべきです。

 各部署は、当該部門に示された党の政策と方針を無条件貫徹し、自分の部門の活動について党にたいし全的に責任を負わなければなりません。

 党中央の各部署では、下部の党組織が自分の地域と自分の部門の党政策、とくに経済活動と人民生活の向上のための党政策と方針を主動的に、創意的に貫徹するよう実際の対策をたて、積極的に援助しなければなりません。

 党活動方法で古い枠を打ち壊し、金正日式活動方法を全面的に具現しなければなりません。

 金正日式活動方法は、人民のなかにはいって大衆の心を動かして党のまわりに結束し、革命と建設に自発的に参加するようにし、格式と枠を排し、すべての問題を創造的に、実質的に解決していくもっとも革命的かつ人民的な活動方法です。

 党活動で行政化の傾向を克服し、党活動を名実ともに対人活動にかえなければなりません。

 党組織と党活動家は、会議や文書をもって党活動にかえる事務室的活動方法と活動態度に終止符をうち、現場政治活動、人々の心との活動に方向転換しなければなりません。

 下部へ出向いて幹部と勤労者を教え、助け、導くのは党組織と党活動家の基本的職能です。

 党の点検指導活動も当該単位の活動を改善し、下部の活動家の活動を援助しあとおしするための活動にならなければなりません。

 古い形式と方法、画一的な枠を排し、党活動方法を新世紀の要求にそくして革新しなければなりません。

 各級党組織では、党の文献と方針をただ伝達したり受け売りするのではなく、自分の部門、自分の単位の活動にたいして全的に責任を負う立場で党の方針貫徹のための対策を現実的にたて、その実行のための作戦と指揮を立体的かつ電撃的におこなわなければなりません。

 消防隊式活動態度を捨て、自分の部門、自分の単位の活動を将来を見通しておしすすめ、提起されうる問題を事前に調べて対策をたてなければなりません。

 幹部は熱しやすく冷めやすい活動態度を一掃し、実際に人民生活の向上に役立ち、国の富強発展に寄与できるようにすべての活動を頑強におしすすめて決着をつけなければなりません。

 われわれは朝鮮労働党を金日成、金正日同志の党としてたえず強化発展させ、党の指導的役割を全面的に強化して、全社会を金日成・金正日主義化するための歴史的闘争に新たな転換をもたらさなければなりません。

 同志のみなさん!

 白頭からきり拓かれた朝鮮革命は前人未踏の雪道を踏みわけて遥かに前進し、チュチェ革命偉業遂行の跳躍期にはいっています。

 きびしくかつ壮大な闘争の過程にこの地にもたらされた世紀的な変革と偉大な勝利は、金日成・金正日主義の旗じるしを高くかかげてすすむわが党と人民の前途を誰も阻むことができず、朝鮮革命の最後の勝利は確定的であるということを如実に示しました。

 今日、われわれの勝利の前進を阻もうとする帝国主義者とその追随勢力の策動は悪辣さをましていますが、それは滅亡へと突っ走る者の最後のあがきにすぎません。

 時間と正義はわが方にあり、われわれの自強力はきびしい試練のなかで百倍、千倍に強まっています。

 われわれは第七回党大会が示した綱領的課題を貫徹することによって、社会主義強国建設を強力に推進し、チュチェ革命偉業の最後の勝利を早めなければなりません。

 自主性を目指す人民大衆の聖なる偉業、金日成・金正日主義党の偉業は必勝不敗です。

 ともに、金日成金正日主義の革命的旗じるしを高くかかげて党中央委員会のまわりに団結し、団結し、また団結して、党の強化発展と社会主義偉業の完成のために、祖国の自主的統一と世界の自主化偉業の実現のために力強く前進しましょう。