2月11日、「反帝・自主・平和・連帯のためのシンポジウム」が、沖縄県立博物館・美術館において金正恩著作研究会と21世紀自主フォーラムの共催で開かれました。
シンポジウムには、金正恩著作研究会共同代表の平良研一・沖縄大学名誉教授をはじめ、沖縄の議員や労働組合活動家と全国各地のチュチェ思想研究者など各界人士が参加しました。
シンポジウムは、四名のパネリストによる報告からはじまりました。
はじめに平良研一教授が「朝鮮半島情勢にみる現代帝国主義の特徴」と題して、「第二次世界大戦は帝国主義間戦争であり、戦後アメリカは日本全土を軍事基地化し、沖縄に銃剣とブルドーザーで核基地までつくった。朝鮮はアメリカの核攻撃に対抗するために核武力建設をすすめた」と報告しました。
つぎに、名護市議会議員の仲村善幸氏が「名護市長選の結果にみる今後の課題」と題して「今回の選挙は基地問題と関係ないという論調ですすみ、若者たちがまちがった流れにのせられてしまった。わたしたちの思想、信条が大切である」と報告しました。
つぎに、アーティストの喜納昌吉氏が「南北分断をのりこえて」と題して「朝鮮半島が分断され、いまも休戦状態のままである。核戦争の領域まできてしまうと、人類全体の問題となってしまう。平昌オリンピックで平和の流れがすすんでいる。その後の動きに注目したい。沖縄から核兵器禁止、南北統一を発信していきたい」と報告しました。
チュチェ思想国際研究所事務局長の
尾上氏は、「名護市長選挙について、名護に基地をつくるのかどうかということのみが争点になっている。日本が対米従属国家になっており、このことに多くの人が何も感じなくなっている」と指摘しました。
また、従属が固定化され朝鮮バッシングがおこなわれるなか、朝鮮のみが社会主義建設をすすめていると報告しました。
つづいて、質疑応答がおこなわれ、日本基督教団沖縄教区牧師、沖縄バス労組委員長、糸満市議会議員、元高校教師らが発言しました。
シンポジウム後には懇親会がおこなわれ、沖縄から平和の動きをすすめていこうと意見が交わされました。
沖縄の現実をみつめなおし、あらためて自主をうちたてていくことの重要性を確認する集まりとなりました。