自主・平和・正義・福祉をかかげた民衆第一主義の歴史的勝利
―MORENA党首がメキシコ大統領に選出される―

 7月1日、メキシコにおいて大統領選挙が実施されMORENA(モレナ、国家再生運動)党首のアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール氏が3011万余票を得、53%をこえる得票率で圧勝しました。12月1日に就任し、任期は6年です。
 大統領選と同時に連邦議会上下院選と各級地方選がおこなわれ、モレナを中核とする「ともに歴史をつくろう」連合は、下院議席の60%以上、上院議席の50%以上の議席を獲得し、歴史的勝利をおさめました。

生活をかけてたたかうモレナ

 モレナが一連の選挙で勝利した要因は、一貫して腐敗政治に反対し低所得者層にたいする福祉政策に力を入れ、米国にたいして自主を貫く姿勢が民衆の支持を得たことにあります。
 社会的に弱い立場にある人にたいして制度的支援をおこなうために、モレナは大学をはじめ多くの施設を建設し、高齢者や女性、職のない人、青年の生活を具体的に助ける施策を日常的におこなってきました。
 その過程で民衆自身がメキシコの主人としての自覚をもち、モレナの活動を担ったり支えたりするようになったのです。
 みずからの生活を投じて民衆につくす姿勢が、党を結成して数年にもならないモレナの大躍進をかちとったといえます。

チュチェ思想を実践する新しい模範

 チュチェ思想国際研究所理事長であるラモン・ヒメネス・ロペス教授とラテンアメリカ・チュチェ思想研究所書記長のエレアサル・ルビオ・アルダラン弁護士は、チュチェ思想を深く研究し、メキシコにおける実践に活かそうとモレナの活動を積極的に担っています。
 理事長は朝鮮を何度も訪問し、昨年来日してチュチェ思想をメキシコの実践に活かしていることについて講演しました。
 今年4月にはモンゴルで開催された、チュチェ思想国際研究所創立40周年記念行事に参加し、その誠実な活動姿勢が多くの参加者に深い印象をあたえました。
 メキシコでのチュチェ思想の研究と実践は、金日成金正日主義の研究普及活動が自国のために、自国の実情に即して、自国人民に深く根ざしておこなわれることの正当性と生活力を示しています。
 チュチェ思想を研究普及しながら実践する新しい模範に、世界の多くの人々が関心を寄せています。