1月12日、
自主・平和への扉を開く朝鮮人民と沖縄県民の闘い
セミナーでは、沖縄大学名誉教授の平良研一氏が「自主・平和への扉を開く朝鮮人民と沖縄県民の闘い」と題してつぎのように講演しました。
昨年は朝鮮をめぐって南北首脳会談、朝米会談が実現して、世界平和への明るい展望がひらかれました。
世界の和解、平和の流れをつくりだしたのは、
辺野古新基地建設の動きは、本来沖縄に必要でないものをアメリカの要求に応じてつくらされているのであり、欺瞞の基地建設だといえます。日本は、沖縄基地建設の問題で世界の笑い者になっており、信用を失墜しています。政府は横暴な政策で辺野古新基地建設を強行しており、民衆の平和を求める意志をふみにじっています。
このことはせっかく南北朝鮮人民が主導してきり拓いた平和の流れを無視するに等しく、日本国民が求める自主、平和の流れにも逆行しています。
今年は朝鮮がひらいた平和への道をふみかためていく年になっていると思います。
朝鮮はさまざまな試練を耐え、自主をつらぬいてきました。指導者が民衆を信頼し、また民衆が指導者と心を一つにして、一心団結の精神で社会主義建設にはげんできました。
社会の主人公は金融資本ではなくて、日々生産労働に従事している労働者、人間そのものです。ラテンアメリカなどで社会主義をめざす潮流が生まれてきていることは注目にあたいします。
いま世界が混迷しているようにみえるなかで、社会をかえていく明るい兆しがみえはじめています。辺野古のたたかいは、世界で芽生えてきた労働者を中心とする民衆の運動と共鳴して共闘していくべきものです。朝鮮が歩んできた猛烈なたたかい、不屈の反帝国主義闘争、自主と平和を求めてあらゆる困難な状況をのりこえたたかってきた歴史に学び生かすことが大切だといえます。そこには世界史的な重要な問題、戦争と平和に関する歴史的な教訓が凝縮されているからです。
自力更生は社会主義勝利の源
つぎに朝鮮大学校政治経済学部哲学政治学講座長の朴明氏が「自主・平和を主導する
今年の「新年の辞」は、発表される前から世界的な関心を集め、ニューヨーク・タイムズをはじめとしてアメリカや、ロシア、フランス、ドイツなど多くの国が速報として大きく報道しました。
「新年の辞」は三つの体系になっています。
一番目が、昨年、朝鮮人民が成し遂げた誇らしい成果です。
成果の第一番目が朝鮮労働党中央委員会4月総会をおこなったことです。4月総会で新たな戦略的路線、すなわち経済建設に総力を集中するという戦略的路線が提起されました。
「新年の辞」の大きく二番目の内容は、今年社会主義建設のすべての戦線で革命的高揚を引きおこすための課題と方途です。
今年のスローガンとして、「自力更生の旗じるしを高く掲げ、社会主義建設の新たな進撃路を開いていこう」というスローガンを提起されました。
これが今年の「新年の辞」の核心的な思想ということができると思います。
「新年の辞」の大きく三番目の内容となるのが、北南関係発展と祖国統一偉業遂行において提起される課題と、わが党と共和国政府の対外政策的立場です。
では世界の自主・平和を主導する「力」とは何でしょうか。
いくら善良であっても、正しいことを言っても、力がなければ実現されないというのが現実世界のあり方です。
では、何をもって朝鮮が世界の自主・平和を主導することができるのでしょうか。
一つが先軍の力であり、二つは自強力です。
その前提としてチュチェ思想の原理をいくつか確認しておきたいと思います。
まず「人間があらゆるものの主人であり、すべてを決定する」という哲学的原理です。
また「人民大衆が歴史の主体であり、革命の主体である」という社会歴史原理と革命原理です。これが先軍の力、そして、自主の力に依拠するというところの出発点になる哲学的な理論的根拠となります。
また、チュチェ思想の指導的原則として、自主的立場と創造的方法があります。自主的立場が思想における主体、政治における自主、経済における自立、国防における自衛です。
創造的方法は、人民大衆に依拠する方法、実情に即しておこなう方法、思想を基本にとらえるということです。
自主的立場と創造的方法を革命と建設に具体化するものが先軍の力であり、自強力であるということです。
先軍の力は、社会主義運動の教訓でもあります。
核武装は非核化のためだったということが昨年、確認されたと思います。
自強力第一主義を具現する闘争方式が自力更生です。
自強力の内容は三つでおさえることができると思います。
まず思想精神力です。つぎが科学技術力です。さらに何よりも重要なのが、一心団結した人民の力です。
講演をうけて、チュチェ思想国際研究所の
真の心で交流を深める
セミナー後、交流の夕べ「新たまぬ年にうむい健やかに・語り寿ぐ慶び」が開かれ、琉球野村流古音楽保存会師範の宮城克年氏と同保存会教師の美音さんが沖縄の歌と三線の演奏を披露しました。
美音氏がお祝いの席で最初にうたわれる「かぎやで風」を披露し、華やかな歌声でポップス「海の声」や「三線の花」などを弾き語りしました。
その後、宮城克年氏が古典音楽「仲風節」を思いをこめてうたいました。この歌には「真の心で貫くことが大事であり、この心持で接していればおたがいの言葉に仲たがいするようなことがない」という意味がこめられているとの紹介がありました。
その後、美音氏の太鼓の伴奏に合わせて朝鮮の民謡「アリラン」を軽快にうたいました。
最後にはセミナーで講師をつとめた朴氏を舞台に招いていっしょに「島人(しまんちゅ)ぬ宝」の演奏をし、会場を盛り上げ、音楽をとおしての交流が深まりました。
会場からは元沖教組委員長の石川元平氏が、沖縄ではいい正月を「いいそーぐゎち」と言います、朝鮮はきびしいなかでも屈していません、そこに誇りを感じますし、われわれも屈しません、物質だけでなく心の豊かさをかちとってはじめて「いいそーぐゎち」といえると思いますと発言しました。
またキムスソプ氏が、
朝鮮侵略の歴史を清算し自主平和の日本を築くために
1月13日には、朝鮮侵略の歴史を清算しアジアの友好平和をきずくための講演会が開かれました。
講演会のあと懇親会が開かれ、沖縄大学の仲村芳信名誉教授の挨拶につづいて福岡・朝鮮歌舞団の歌や踊りが披露されました。
歌舞団のメンバーは美しい歌声と情熱的な踊りを披露しながら、日本と朝鮮がもっと交流を深めていきましょう、そのためにも平和の熱風をまきおこしていきましょうと力強いメッセージを届けました。