金日成・金正日主義研究東海連絡会が岐阜・恵那で訪朝報告会

民衆第一主義にもとづく朝鮮社会主義

訪朝報告をおこなう団長の山﨑則和氏

結成5周年を記念して代表団を編成

11月9日、岐阜県「岩寿荘」で、金日成・金正日主義研究東海連絡会(以下東海連絡会)の訪朝報告会と第6回総会がおこなわれました。

会場の「岩寿荘」は、豊かな自然に囲まれた温泉宿です。ロビーからは赤や黄色に色づきはじめた木々の葉が見え、静かで美しい環境のなかで、東海連絡会の役員や会員、各地のチュチェ思想研究者が集い、活発に報告や意見交換をおこないました。

10月中旬に「金日成・金正日主義研究東海連絡会代表団」が訪朝しました。訪朝団は東海地区の5名で編成され、団長を東海連絡会世話人で弁護士の山﨑則和氏が務めました。今回の訪朝団は、昨年の5回総会で提起された「東海連絡会結成満5年を記念してぜひ訪朝団をだそう」という方針にそって編成されたものです。10月はじめには訪朝団の学習を兼ねて高山で研究会をおこない、訪朝にのぞみました。

訪朝報告会では、団長を務めた弁護士の山﨑則和氏が、朝鮮で学んだ「民衆第一主義」の内容について詳細に述べました。

金日成主席、金正日総書記、金正恩委員長が代を継ぎ、民衆を信頼し、依拠して革命をおこなってきたことがよく理解できました。アメリカなどの制裁をはねかえし、というより梃子にしているかのように短い期間で人民生活の向上を達成している姿を見ることができました。

朝鮮のありのままの姿を伝える

遠山洋子氏

副団長を務めた歌手の遠山洋子氏は、参観先で感じた感想をつぎのように述べました。

団員のみんなが参観地でとても熱心にメモをとりながら参観しました。解説もゆっくり聞けました。講義の内容も高山であらかじめ学習したうえで聞いたのでより理解できました。

平壌の街は黎明通りや未来科学者通り、倉田通りなど、1年で一つの新しい通りがつくられ、平壌の景色は朝と夕方でかわると言われるほどつぎつぎに新しい建物がふえています。

朝鮮では環境にやさしい建材やマイナスイオンのでる壁用塗料をつかったり、太陽光や地熱などのグリーンエネルギーをつかったりする建物が最近とてもふえています。北京から平壌にむかう飛行機のなかから、風力発電の風車がたくさん建ち並ぶ風景も見えました。きびしい制裁で制限の多いなか、外国にたよらず自分たちで解決しようという姿がほんとうに勉強になり、励みになりました。

代を継いで自主偉業をなしとげようとしている金正恩委員長のもとで、一心団結しがんばる朝鮮人民の自強力で朝鮮はますます発展しています。

来年は第2次の東海連絡会訪朝団をぜひ結成して、多くの人に朝鮮の姿を見てきてほしいと思います。

主席と総書記の思想と業績を具現したチュチェの国

竹内宏一氏

訪朝報告に先立ち、東海連絡会世話人で日朝教育・文化交流をすすめる愛知の会事務局長の竹内宏一氏から問題提起がありました。

日本では社会主義について議論する場や機会がほとんどなくなり、現状の問題点を克服し、明るい未来の展望を見いだすことがむずかしくなっています。

朝鮮では憲法の「序文」の冒頭において、「朝鮮民主主義人民共和国は、金日成同志と金正日同志の国家建設の思想と業績が具現されているチュチェの社会主義国家である」と規定されています。

竹内氏は朝鮮の社会主義はチュチェ思想にもとづいていること、人民の利益を第一にし、勤労人民に主権があることについて説明し、朝鮮社会主義の理念を念頭におきながら訪朝報告を聞くとより理解を深めることができると述べました。

在日本朝鮮人総聯合会愛知県本部委員長の徐春元氏から「東海連絡会の総会・学習会にはかならず参加するようにしています。朝日関係が最悪な情勢のなか、東海連絡会の代表団がわたしたちの祖国を訪問されたことは励ましになります。いまは朝米、北南関係の進展がはかばかしくありませんが、わたしたちは祖国と金正恩委員長を信じています。ともにがんばりましょう」と来賓挨拶がありました。

チュチェ思想に学び、日本の自主化、民主化をすすめる

鈴木敏和氏

つづいて東海連絡会世話人代表で、静岡チュチェ思想研究会会長の鈴木敏和氏からお話がありました。

わたしたちは静岡の地元でも朝鮮学校を支援する活動や反原発の運動、沖縄の反基地運動などをおこなっていますが、そのときに指針になるのがチュチェ思想です。チュチェ思想を学ぶものはそれにそってたたかわなければなりません。

訪朝報告を聞いて朝鮮人民も金正恩委員長も革命のためにたたかっていると感じました。わたしたち自身が、日々、大きいものに従属し弱い者を差別するという環境のなかに住んでいるので、自主的な意識をもちにくいのです。

金日成・金正日主義を研究する活動は、わたしたちが日朝友好運動や日本を自主化、民主化するための運動をおこなううえでの思想的なバックボーンになっています。

会場からは「昨年訪朝しました。核兵器には反対の立場ですが、朝鮮の核だけは認めています。アメリカにたいする純粋な防衛のためのものだからです。自主を守るというのはそういうことだと思います」と意見がだされました。

つづいて、東海連絡会の第6回総会がおこなわれました。総会では、2020年度の学習会の日程や活動方針が話しあわれました。活動方針では、会員拡大や第2次訪朝団の編成について話しあわれました。

集い終了後、懇親会がおこなわれました。

岩寿荘は地元の豊かな食材をつかった料理や地酒が有名であり、地元の人や外国のお客さんの姿も多くみられました。

美味しい料理とお酒で懇親を深めながら、これからの決意を新たにしました。