金日成・金正日主義研究群馬連絡会が総会と講演会
加害の歴史を反省し、朝鮮と友好関係をむすぶ



11月23日、群馬県教育会館において、金日成・金正日主義研究群馬連絡会の総会ならびに講演会が開催され、会員、日朝友好人士、平和運動家などが参加しました。

総会では、活動総括と活動方針が話しあわれました。また、役員の承認もおこなわれました。

つぎに、朝鮮労働党創建75周年閲兵式における金正恩委員長の祝賀演説に関するビデオを鑑賞しました。

映像からは指導者と人民が一つの大家庭のように一心団結した強い絆で結ばれている様子が映しだされていました。指導者も自身の総括を率直に述べ、人民は自分自身のいたらなさを反省し、たがいに多くの困難をのりこえてこの場に集まったことに涙を流し、指導者はそのような人民に「ありがとうございます」と感謝を述べました。人民が夢にも描きみる復興・繁栄の理想社会の実現を最大限にはやめていく、そのための方策と具体的な目標を示すため、2021年1月に朝鮮労働党第8回大会を開催すると明言し、結語に「偉大なわが朝鮮人民万歳」と民衆第一主義をつらぬく姿勢を示しました。

金日成・金正日主義研究群馬連絡会共同代表の宮川邦雄氏が挨拶し、つぎのように述べました。

金日成・金正日主義研究群馬連絡会は、2012年11月24日に結成されました。

群馬連絡会を結成し、すでに八年が経過しました。その後、チュチェ思想の研究普及をかかげて活動をつづけてきました。

2020年、多くのできごとがありました。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)、アメリカ大統領選挙も大きなできごとの一つだと思います。

指導者の交代は、日本でも安倍晋三前首相が8月末に持病が悪化したという理由で政権を放棄したことによりおこなわれました。コロナ禍のなかで、国民の命をもっとも守らなければならない政権のトップが自分の都合で政権を投げだして交代してしまうという事態がおきました。

2020年10月10日は朝鮮労働党創建75周年にあたりました。日本でも朝鮮労働党創建75周年を祝賀して「チュチェ思想と自主・平和のためのセミナー」が東京で開催されました。わたしはセミナーの司会を担当しましたが、群馬連絡会のなかまのみなさんも当日の運営に大きな役割を果たしました。

わたしたちは、これからもチュチェ思想と朝鮮の姿に学びながら、日本のなかでどのように社会変革をすすめていくのか、わたしたちはどのように活動し、日本の政治をどのようにかえていくのか、協議しながら、一つひとつ前進させていかなければなりません。

「わたしの目で見た朝鮮」日本の植民地主義を問う

―乗松聡子氏が講演

講演会では「アジア・太平洋ジャーナル」エディターでカナダ在住のジャーナリスト乗松聡子さんが講演をおこないました。

乗松さんは、高校時代にカナダに留学したとき、アジアからの留学生との交流のなかで、あまりにも日本の近現代史について学んでこなかったことを知らされ、歴史を学びなおしたと話しました。なかまとの交流やカナダから日本をみたときに、日本はアジアの一員であることを強く意識させられたということです。

乗松さんは訪朝したときの写真を示しながら初めて訪朝した感想を率直に語りました。

行く前は、日本における朝鮮のイメージは暗く恐ろしいイメージであったが、実際行って見るのとでは大違いで、そこでは普通の人たちが働き、学校に行き、休日は遊び、行事を祝い、家族を大事にし、明るく生活していました。

乗松さんは、写真は人民軍以外ならどこを撮っても自由だったと言い、河畔で青年男女が手をつないで歩く姿の映像も映しだされました。

日本は一貫して朝鮮敵視政策をゆるめず、朝鮮学校を教育無償化制度や補助金から排除しています。日本や日本人が過去、植民地にした朝鮮にたいして、正しい歴史認識と加害の歴史を真正面から反省し、植民地主義的な姿勢を改め、まっすぐな気持ちで朝鮮を見ていけば、たがいの平和友好がきずかれます。そのような関係が早くおとずれることを願っています。新型コロナウイルスの感染が落ち着けば、また、朝鮮を訪ねたいと講演を結びました。