朝鮮労働党第8回大会報告会

―チュチェ思想と日朝友好 向春の集い 静岡で開催―

春の陽気に包まれた2月6日、静岡市において「朝鮮労働党第8回大会報告会―チュチェ思想と日朝友好 向春の集い」が金日成金正日主義研究全国連絡会と静岡チュチェ思想研究会の共催、朝鮮の自主的平和統一を支持する日本委員会の後援で開かれました。

集いには、金日成金正日主義研究全国連絡会代表世話人の家正治・神戸市外国語大学名誉教授、チュチェ思想国際研究所の尾上健一事務局長、金日成金正日主義研究東海連絡会世話人代表の鈴木敏和・静岡チュチェ思想研究会会長をはじめとして全国各地と地元静岡のチュチェ思想研究者と日朝友好人士らが約80名参加しました

報告会は、金日成金正日主義研究東海連絡会世話人で日朝教育・文化交流を進める愛知の会事務局長の竹内宏一氏の挨拶で開会しました。

はじめに主催者である静岡チュチェ思想研究会の鈴木敏和会長が全国各地からの参加者に歓迎の意を表し、つぎのように挨拶を述べました

“コロナ禍のなかで全国集会を開催するのは難しいのではないかと心配しましたが、全国各地の研究会と連携してりっぱに開くことができたことをうれしく思います。朝鮮労働党第8回大会で総括、報告された内容についてよく学んで、日朝友好連帯を促進し、日朝国交正常化を実現するためにともに努力していきたいと思います。”

つぎに来賓の朝鮮の自主的平和統一を支持する日本委員会の日森文尋議長が挨拶し、つぎのように述べました。

“朝鮮労働党は、長期に及ぶ「経済制裁」、水害をはじめとする自然災害、コロナ禍というたいへんきびしい状況のなかで、人民生活向上を十分成し遂げられなかったことを率直に認めたうえで、党と人民が一心団結を強め、民衆第一主義にもとづいて社会主義建設を力強くおし進めていくという並々ならぬ決意が表明された大会であると思います。日本においても2021年を対朝鮮政策の転換をはかるたたかいの出発点にしたいと思います。”

また、来賓として登壇した在日本朝鮮人総聯合会静岡県本部の李治雄委員長は、静岡チュチェ思想研究会がチュチェ思想の研究普及と朝鮮学校支援をはじめとする日朝友好運動を積極的におこなっていることにたいして敬意を表しました。また朝鮮労働党第8回大会で提起された、以民為天、一心団結、自力更生の理念にもとづいて朝鮮総聯も積極的に活動をおこなっていくとの決意を表明しました

報告会には、朝鮮社会科学者協会から祝賀と連帯のメッセージが寄せられました。また金日成金正日主義研究全国連絡会代表世話人の鎌倉孝夫・埼玉大学名誉教授からもメッセージが寄せられました。

報告会では、朝鮮大学校准教授の李泰一氏が、「朝鮮労働党第8回大会の基本思想と特徴」と題して講演をおこないました。

李泰一准教授は、まず、朝鮮労働党第8回大会の基本思想について、主体的力、内的動力を最大限に高めて勝利を成し遂げていこうということであると述べました。内的動力を高めるということは、この間蓄積された内部的な力を整理整頓して、力を強め、難関を正面突破していこうということです。

つぎに、朝鮮労働党第8回大会の特徴は、働く大会、闘争する大会、前進する大会であると指摘しました。

また、今大会で示された「以民為天」「一心団結」「自力更生」のスローガンは、朝鮮人民誰もが支持し心に刻んでいる言葉である、朝鮮労働党が大衆に根付く根本方途、前途を開拓しうる根本的担保であることを解説しました。

李准教授は、金日成主席は人民に依拠することによって幾度も窮地を乗り越えた、人民に依拠すれば百戦百勝するというのが主席の思想であり、これが朝鮮革命には一貫して流れていると強調しました。

熱意をもって力強く語る李准教授の講演は参加者に大きな励ましを与えました。

講演につづいて、朝鮮労働党第8回大会記念パレードのビデオが日本語字幕入りで上映されました。

参加者は、ビデオに映しだされる力強い行進、音と光を駆使して朝鮮労働党第8回大会祝賀を表現する高度な技術と芸術性に感動し、感嘆の声をあげていました。ビデオは指導者、党、人民が一心団結した姿を、祖国の自主と平和を断固と守る意志と誇りを十二分に伝えるものでした。

さいごに、金日成金正日主義研究全国連絡会代表世話人の家正治・神戸市外国語大学名誉教授が“わたしたちは、朝鮮労働党第8回大会で提起されたことを日本のたたかいに活かし、骨肉化していかなければなりません。各地区において、チュチェ思想の研究普及活動を力強くおし進めていくために努力していきましょう。”と述べ、集会を締めくくりました。

金正恩総書記就任・光明星節祝賀 芸術公演

朝鮮労働党第8回大会報告会につづいて金正恩総書記就任と光明星節を祝賀して芸術公演がおこなわれました。

芸術公演では、日朝音楽芸術交流会副会長で歌手の遠山洋子氏と在日本朝鮮文学芸術家同盟東海支部委員長でピアニストの金貞淑氏が、日本と朝鮮の歌と演奏を披露しました。

はじめに、遠山洋子氏は日朝関係をめぐる厳しい情勢のなかでも信念をもって運動を進めていきましょうと呼びかけながら、オリジナル曲「石割桜」と「どっこいしょ」を熱唱しました。また遠山氏は、金正恩総書記就任をお祝いし、総書記とともに歩んでいく思いをこめて「人情の世界」「千里でも万里でも」などを、光明星節にちなんで「あの方だけを思う」「愛のほほえみ」などをメドレーで披露しました。

芸術公演ではつぎに金貞淑氏が「明けないで平壌の夜よ」と民謡「しだれ柳」、そして日本の「みかんの花咲く丘」を演奏し、美しい音色が会場の参加者を魅了していました。

「チュチェ思想と日朝友好 向春の集い」は、参加者が朝鮮労働党第8回大会報告を深く学び、各地区においてチュチェ思想研究活動をいっそう積極的におしすすめていく決意を固める機会となりました。