金日成・金正日主義研究群馬連絡会の総会と研究会
チュチェ思想に学び、日本の社会を
  人々が信頼しあい助け合う社会に



12月11日、群馬県教育会館において 金日成金正日主義研究群馬連絡会(以下、群馬連絡会)の総会と研究会が開かれ、チュチェ思想研究者と日朝友好人士などが参加しました。

総会では宮川邦雄・群馬連絡会共同代表が朝鮮社会科学者協会からの祝賀メッセージを紹介しました。来賓の在日本朝鮮人総聯合会群馬県本部の李和雨委員長が挨拶し、民族教育への理解、日朝友好をおしすすめる群馬連絡会への連帯を表明し、朝鮮の政策、発展に自信と展望をもっていると述べました。その後、藤井多栄子・群馬連絡会事務局長より活動報告、今後一年の活動計画が提案され、参加者で確認しました。

社会主義強国の礎をきずいた金正日総書記

研究会では宮川氏が「金正日総書記逝去10周年に際して」と題して基調報告をおこない、つぎのように述べました。

金正日総書記は日本の植民地支配下において抗日遊撃闘争がくりひろげられるなか、白頭山の密営で生を受け、解放後は金日成主席の一戦士として生涯を人民のために捧げました。

金正日総書記の業績の一つは、金日成主席の革命思想を金日成主義と定義したことです。

主席逝去後、ソ連・東欧社会主義国の崩壊による影響が深刻化し、自然災害やアメリカをはじめとする帝国主義の圧殺策動が強まるなかで、先軍政治を実施し、社会主義を守り、社会主義強国建設の礎を築きました。

またチュチェ偉業の後継者として金正恩総書記を立たせたことも大きな功績でした。

現在、朝鮮は金正恩総書記の導きのもと、核武力建設を完成させ、自主権を堅持して、戦略国家として世界に堂々と登場しています。

三大革命を継続し共産主義社会へ

講演会では、朴明朝鮮大学校教授が「チュチェ思想にもとづく社会主義・共産主義の展望」と題してつぎのように講演しました。

金日成主席は朝鮮革命をはじめたときから、朝鮮を社会主義・共産主義国家に建設することをめざしていました。主席は朝鮮で社会主義建設をおしすすめるために、思想・技術・文化の三大革命を継続していく戦略、思想・理論を打ち立てました。

金正日総書記は、三大革命赤旗獲得運動、三大革命グループ運動を推進しました。

金正恩総書記は、第五回三大革命先駆者大会の参加者に送った書簡で、三大革命をさらに深化させ、社会主義の完全勝利をめざしてたたかっていこうと呼びかけました。

金正恩総書記は共産主義の表徴を「すべての人民が仲むつまじく他人の悲しみを自分の悲しみとする道徳、革命的倫理観を身につける」と述べました。

また、国防発展展覧会の演説では、自衛力を備えるということは、アメリカや韓国を主敵としているのではなく、世界のあらゆる戦争に反対するためであると、朝鮮は世界の平和を望んでおり、対話と協調のなかで社会主義共産主義を実現しようとしていると報告しました。

朝鮮に学び日本の自主化を

参加者からの発言では、現在日本では岸田政権が「新しい資本主義」を提案しています。新自由主義が行き詰まるなかで、資本主義の新しい道を探らざるを得ないほど、貧富の格差をはじめ多くの矛盾が噴出しているといえます。

資本主義社会は個人主義が基本ですが、共産主義社会は集団主義を基本とし、お互いが信頼しあい、助け合っていく社会であり、誰もが願う社会であるとの意見がありました。

朝鮮で最近、共産主義という言葉が頻繁に使われるようになった背景には、共産主義に進む道を実態として築いている自信があるといえます。思想・技術・文化の分野、とくに思想的な面で、チュチェ思想にもとづいた指導者・党・大衆の一心団結がきずかれているとの感想がだされました。

チュチェ思想に学びながら日本の社会を誰もが願う、人びとが信頼しあい助け合う社会を実現するために、群馬連絡会の活動をすすめていきましょうと結び、総会・講演会を終えました。