金日成主席生誕110周年慶祝
チュチェ思想研究全国集会 
東京で盛大に開催

4月9日、東京のすみだリバーサイドホールにおいて、金日成主席生誕110周年慶祝チュチェ思想研究全国集会が盛大に開催されました。

チュチェ思想研究全国集会は金日成金正日主義研究全国連絡会が主催し、チュチェ思想国際研究所が後援して開催されました。集会にはチュチェ思想国際研究所理事で金日成金正日主義研究全国連絡会代表世話人の鎌倉孝夫氏、チュチェ思想国際研究所事務局長の尾上健一氏をはじめ北は北海道から南は沖縄までのチュチェ思想研究者と日朝友好人士、在日朝鮮人、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの人々などが参加しました。

集会は、金日成金正日主義研究東海連絡会世話人代表の鈴木敏和氏と静岡チュチェ思想研究会副会長の林容子氏の司会で進行しました。

最初に主催者を代表して、金日成金正日主義研究群馬連絡会共同代表の宮川邦雄氏が挨拶し、金日成主席の生誕110周年を慶祝して全国的な規模で開催された本集会を意義あるものにしていきたいと挨拶しました。

つづいて来賓として、朝鮮の自主的平和統一を支持する日本委員会議長の日森文尋氏が、ウクライナの問題に言及し、ロシアを非難する報道ばかりが一方的に流されているが、米欧帝国主義はウクライナに居るナチストを庇護し、武器を供給して戦争をあおっていると述べ、日本とアジアの平和のために朝鮮の自主的平和統一のための運動をおしすすめていきたいと述べました。

在日本朝鮮人総聯合会第一副議長の朴久好氏は、連帯の意を込めて力強い挨拶をおこないました。

朴氏は、朝鮮においては金日成主席の生誕110周年を慶祝してさまざまな行事がおこなわれていること、チュチェ思想国際研究所の主催でおこなわれるインターネット国際セミナーには世界各国から多数の原稿が寄せられていると述べ、日本のチュチェ思想研究者に連帯の挨拶を送り、在日朝鮮人運動の発展のためにいっそう努力していきたいと述べました。

集会では朝鮮社会科学者協会から寄せられたメッセージが紹介されました。

集会にはまた、金日成花・金正日花普及後援会名誉会長のデヴィ・スカルノ氏からお祝いの花が、アーティストの喜納昌吉氏からはメッセージが寄せられました。

つづいて講演に移り、はじめにチュチェ思想国際研究所理事で埼玉大学名誉教授の鎌倉孝夫氏が「チュチェ思想の真理性-自力更生の今日的意義」と題して講演し、つぎのように述べました。

コロナ・パンデミックの原因は、帝国主義と資本のあくなき利潤追求にあると述べ、世界的に感染症が拡大し、多くの死者が出ているなかにあって、朝鮮が徹底した防疫対策を講じ、一人の感染者も出さないでいることは驚くべきことである、それは一人ひとりの高度の自覚にもとづくものであり、チュチェ思想の全人民化によって成し遂げられたものであると述べました。

鎌倉氏はまた、つづくコロナ禍によって世界的に生産が減少し、経済活動が打撃を受けているなかにあって朝鮮がおしすすめる自力更生の社会建設の正当性と生活力が実証されていると強調しました。

つぎにチュチェ思想国際研究所理事で朝鮮大学校学長の韓東成氏が「金日成金正日主義の創始と深化発展」と題し、つぎのように述べました。

チュチェ思想を創始したのは金日成主席であるが、金日成主義がチュチェの思想、理論、方法の全一的体系であり、マルクス・レーニン主義の構成体系とは異なることについて明らかにし、チュチェ思想を体系化したのは金正日総書記であると述べました。

韓氏はまた、金日成金正日主義の本質は人民大衆第一主義であることを明らかにし、人民大衆に依拠して社会主義共産主義建設をおし進めているのが金正恩総書記であると述べました。

そしてチュチェ思想を具現した在日朝鮮人の民族教育を強化発展させていくために全力を投じていきたいと述べました。

集会では金正恩総書記に送る手紙が提案され、満場の拍手で採択されました。

集会は、金日成金正日主義研究福島連絡会代表の住谷圭造氏が、全国各地のチュチェ思想研究者が一堂に会して集会をおこなったことは大きな意義がある、これを契機に各地区においていっそう活動を強化し、チュチェ思想の研究を発展させ、日本を自主化し新しい社会をつくっていくために努力していかなくてはならないと述べ、閉会しました。

芸術公演がおこなわれる

集会では、つづいて芸術公演がおこなわれました。

和服姿で登場した日朝音楽芸術交流会副会長で歌手の遠山洋子氏は、はじめにきびしい環境のなかでも大地にしっかりと根を張り美しい花を咲かすように、チュチェ思想の研究普及と日朝友好のための活動をひきつづき力強く推し進めていく決意を込めてオリジナル曲「石割桜」を熱唱しました。

つぎに金日成主席を心から慕い、日朝友好のための活動で大きな功績を残した小笠原美都子氏を偲んで「琵琶湖哀歌」と「十三夜」を抒情をこめて披露しました。

また金正恩総書記のもとに一つの心で団結してすすむこんにちの朝鮮人民の心情を表す「その懐にしたがいて」をうたいました。

つぎにチマ・チョゴリの美しい民族衣装を身に着け、オープニング曲「うれしいです」をうたいながら東京・朝鮮歌舞団が登場しました。

東京・朝鮮歌舞団は金日成主席が好んでうたった「思郷歌」をしっとりとうたい上げ、「双扇の舞」を華やかに踊りました。そして領袖とともに生きるこんにちの朝鮮人民の心情をつづった歌「首領様に仕えて千年万年生きてゆく」「この世に羨むものはない」「轟かせてゆこう、天下第一強国」「金正恩将軍に栄光を」をうたいました。また朝鮮の民族打楽器を使った「チャンゴの舞」を披露しました。

会場は、出演者とともに参加者の手拍子で大きな喜びと感動で包まれていました。

芸術公演は、最後に遠山洋子氏と東京・朝鮮歌舞団が「行こう白頭山へ」を力強くうたいあげました。

出演者に感謝を込め、日本で学び働いている民主コンゴ、そしてボリビア、ネパールのなかまがそれぞれ自国の民族衣装に身を包みながら、また日本各地の青年が花束を送りました。

祝賀宴が催される

全国集会終了後、祝賀宴が催されました。

宴会には、在日本朝鮮人総聯合会第一副議長の朴久好氏が来賓として招かれ、チュチェ思想国際研究所事務局長の尾上健一氏が司会を務めてすすめられました。

宴会には金日成金正日主義研究全国連絡会から、東海連絡会世話人代表の鈴木敏和氏、福島連絡会代表の住谷圭造氏、群馬連絡会共同代表の宮川邦雄氏らが参加しました。

また全国集会で講演をおこなった朝鮮大学校学長の韓東成氏、在日本朝鮮人総聯合会国際統一局長の徐忠彦氏、国平寺住職の尹碧巌氏、在日本朝鮮社会科学者協会会長の李英洙氏が参加しました。

さらに朝鮮統一支持日本委員会事務局長の水谷研次氏、日朝音楽芸術交流会会長の池辺幸惠氏、日朝松本市民会議会長の小松清志氏、高知チュチェ思想研究会会長の大峰勝氏、北海道のアイヌ民族、沖縄の市議会議員、岐阜の歌手や弁護士などチュチェ思想研究普及活動、日朝友好運動を信念をもっておしすすめてきた各界人士が参加しました。

また日本の大学院に留学中の海外出身の学生など若い世代の代表も熱心に参加しました。

宴会では参加者が、金日成金正日主義を研究し普及する誇り、自負心を語りあい、同志的な感情が通い合うあたたかいひと時を過ごしました。

チュチェ思想研究全国集会は、金日成主席生誕110周年を祝賀して開催されたところに特徴と意義がありました。

またチュチェ思想を学ぶ青年が運営において大きな役割を果たしたこと、日本に在住し学び働く外国の人々が参加したことにも特徴がありました。

本集会の成功は、参加者がチュチェ思想の真理性と生活力を共有し、チュチェ思想を広範な人々に広め、活かしていくうえで画期をなすものとなりました。

日本政府やマスコミによって朝鮮にたいする悪意にみちた宣伝が意図的におこなわれ、また、コロナ感染症を利用して人々を萎縮させる動きがつづくなか、チュチェ思想研究全国集会が開催されたことは、多くの人々を励まし、日本を自主化し新しい社会をきずく運動をおしすすめていくうえにおいて大きな意義をもつものとなりました。