朝鮮敵視政策を強行、悪行の限りを尽くした 安倍の怪死
―不可解な銃撃事件の背景―
安倍晋三元首相が銃撃され死亡しました。
安倍は朝鮮を敵視することにより、首相の座に就き、数々の悪行の限りを尽くしました。
安倍の死をめぐり多くの疑問が提起され、少なからぬ人々が「国葬」に反対しています。
拉致問題を政治利用
小泉純一郎元首相は米国の御用聞きになって政策をつぎつぎにうち出した売国奴です。彼は郵政民営化など公的な資産を外資に売り払い、徹底して米国追従の政策を実施しました。
2002年、小泉純一郎元首相と金正日総書記の首脳会談がおこなわれ、日朝平壌宣言が発表されて、日朝国交正常化交渉を再開するとの合意がなされました。また金正日総書記は拉致の事実を認め、謝罪しました。
朝鮮は生存している拉致被害者をすべて明らかにし、日本に帰国させました。ところが小泉元首相に同行して訪朝した安倍晋三は、「全員が生きている」と虚偽の宣伝を繰り返して国民を欺き、朝鮮敵視政策を徹底させていきました。
安倍は一時病気になって首相の職を退きましたが、首相に返り咲いてからは、いっそう拉致問題に執着し、すでに解決しているにもかかわらず、すべてを解決するには時間がかかるという宣伝を繰り返していきました。国会議員のほとんどが「拉致問題解決」のシンボルとしてのブルーリボンバッチを胸につけ、日本国中が朝鮮バッシングで覆われていったのです。
統一教会は事件の本質ではない
安倍が亡くなって以降、安倍と統一教会(現在、世界平和統一家庭連合)の深い関係が明らかになりました。統一教会に安倍の祖父である岸信介が肩入れし、安倍も協力していたのです。世界平和統一家庭連合の本部は韓国にあります。安倍は反共を掲げる宗教団体を通して韓国との関係をもっていたのです。一方、安倍は同じ朝鮮民族でも共和国に対しては徹底して差別するという極端な政策を続けてきました。
統一教会との関係が今回の安倍銃撃事件の原因であるかのように報道されていますが、それは事件の本質をそらすためのものでしかありません。
在日朝鮮人子弟に対する徹底した教育差別
安倍の朝鮮敵視政策のなかでも在日朝鮮人子弟にたいする教育差別は徹底していました。
高校無償化の対象から朝鮮学校を除外しました。朝鮮学校を一条校として認めないばかりか、各自治体からの学校運営補助金の支給も大幅に削減しました。
彼は共和国の人が日本に来ることを禁じ在日朝鮮人が祖国を訪れることも許しませんでした。
幼児までも差別
安倍の朝鮮人差別は目に余るものがありました。在日朝鮮人は日本人と同じように税金を納めているにもかかわらず、その子どもたちまで差別の対象とみなし、幼児教育・保育無償化の対象からも除外しました。
安倍は、右翼が朝鮮学校生徒のチマ・チョゴリを切り裂く卑劣な行為を続けるのを座視しました。朝鮮バッシングが繰り返されるなかで、日本各地で在日朝鮮人を非人間扱いするヘイトスピーチもおこなわれるようになりました。
日朝友好運動を弾圧
安倍は、拉致問題を口実にして、日朝友好運動をおこなっている人々を弾圧し、日朝間の交流も断絶しました。チュチェ思想研究会の事務所に対する強制捜索や訪朝者の持ち物を没収することもおこないました。
安倍の死を悲しむ人は少ない
安倍は悪行の限りを尽くした末に亡くなりました。
一般的に、どのような人であっても亡くなれば、それなりに哀悼の気持ちを持つものですが、安倍だけには悲しみを感じることができません。
悪の根源のひとつが取り除かれた気分になることが罪だといえるでしょうか。
安倍暗殺は一人でできることなのか
安倍を殺したのは、山上徹也という無職の一般人であると報道されています。
安倍は直前まで長野で演説する予定でしたが突然、奈良で演説するように変更した経緯があります。その情報を的確に得て、厳重な警戒網をかいくぐって、安倍の後方五メートルの位置に陣取ることが、果たして一人でできることなのでしょうか?
彼は銃撃した後、逃げもせず逮捕に応じ、事件の動機や経過について淡々と語りました。あたかも原稿を準備していたかのような供述であり、マスメディアはそれをそのまま事実として追認し流しています。
山上はただの人形にすぎず、背後に共犯、ないしは主犯がいたのではないかという見解も出されています。
疑問点の多い死因
銃撃の一発目は安倍に当たらず、二発目が安倍に命中したと言われていますが、それは事実なのでしょうか?
銃弾が首や胸に当たって致命傷になったとの解剖所見が発表されたものの、疑問点が多く残されています。
ケネディ暗殺事件を想起
今回の安倍銃撃事件は、米国で1963年におきたケネディ暗殺事件を想起させます。
犯人とされたオズワルドは、警察本部に拘留され他の場所に移動するときに射殺されました。いまだに真犯人は闇の中にいると多くの米国人は考えています。
ケネディ暗殺事件後、米国はベトナム空爆を強め米国の軍産複合体は膨大な利益を得ることになりました。一方、多くのベトナム人民が犠牲になりました。
安倍の死を喜ぶのは岸田首相
一般的に犯罪は、それによって得をするものがひき起こすと言われます。
安倍が亡くなり、内心一番喜んでいるのは岸田首相ではないでしょうか。
安倍は存命中、最大派閥の長として100名余の国会議員を仕切り、裏の総理として岸田首相を動かし政治をおこなっていました。岸田首相は安倍の存在を気にしながら政治をおこなっていました。安倍がいなくなり、岸田首相は今後自分の思い通りに政局を動かせると思っています。
「国葬」は疑惑をそらすためのジェスチャー
安倍銃撃事件について疑問を呈する人が少なくないなかで、岸田首相はいち早く「国葬」をおこなうことを表明しました。「国葬」は自らに向けられた疑惑をそらし、「安倍派」におもねるためのジェスチャーだと評する声も出されています。
安倍の死を画策したのは米国CIAか
安倍は、総理在任中は米国の奴隷のように従属的な政治をおこなっていましたが、総理を退任すると、日本の核武装や憲法改悪などについて公言し、米国と対立する政治的主張を強めていました。安倍は国粋主義的に米国に対抗する日本を念頭において、岸田首相を動かしていたといえます。
安倍がおこなっていた日本独自の侵略的野望から、今回の事件は米国がCIAを使って引き起こした可能性もあると考えている人もいます。
日本の自主化、平和化の重要性
安倍の死を悲しむ感情は出てきません。ましてや「国葬」をおこない、英雄視、神格化していくことを許すことはできません。安倍の怪死事件はいかに日本が米国に従属しているのか、日本の侵略政策が危険な段階に来ているのかを示しています。
いまこそ日本の自主化、平和化が切実に求められています。