チュチェ思想の生活力を示した朝鮮の防疫政策
―指導の正確さと一心団結がコロナ患者をゼロに―



8月23日、東京においてチュチェ思想に関する研究会が開かれ、各地区から研究者が参加しました。

研究会では、朝鮮でコロナ感染症患者がゼロになったことと関連してチュチェ思想の生活力や朝鮮社会主義の優越性について、チュチェ思想国際研究所の尾上健一事務局長の報告がおこなわれました。

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朝鮮では、今年5月にコロナ感染者が発見され、一時的には一日40万人にものぼる感染者が発生し、累計では477万人、人口の20%が感染しました。

しかしこれを制圧して7月29日には新規感染者がゼロになりました。(図参照)

金正恩総書記の人民への深い思い

8月18日、金正恩総書記は首都・平壌の防疫戦において偉勲を立てた人民軍の軍医や医療関係者を集めて演説をおこないました。

総書記は冒頭、今日は何かの総括をするために集まったのではない、特別な課題を提示する会議でもない、この集まりは誰よりも一番苦労をしたみなさんに直接会って大きく表彰し、ともに記念写真も撮りたいと思ったからですと述べました。

全国から集まった軍医や医療関係者たちは、感染症拡大が鎮圧されると、首都の住民に迷惑をかけまいとして、夜中や早朝にそっとふるさとに帰ってしまいました。総書記は軍医たちのために何もできなかったことがずっと気になって心が重く、何かしなくてはと思い、すでに帰った彼らを再び呼び集めたのです。

軍医たちが誰のためにたたかったのか、どんなにたたかったのかという真正な評価は、戦闘任務を果たして人知れず首都の街を発つ軍医たちを見送った人民の目にたたえられた熱い涙が物語っていました。

金正恩総書記は人民の真心こもったこの評価は、千金万金をもってしても得られないもっとも高貴な評価であると述べました。

チュチェ思想で生きる

チュチェ思想で生きるということは、人間の自主性を輝かして生きるということであり、人々のために献身するということ、すなわち民衆第一主義で活動することを意味します。

私たちが生活し活動するうえでもチュチェ思想に学び、チュチェ思想にもとづいて生き、活動することが重要です。

自分自身が身近な家族や職場、地域の人々に献身し、根づき、広範な人々に依拠してともに歩んでいくことが大切です。

また人に接するときには、一人ひとりを尊重して対応しなくてはなりません。

チュチェ思想で生きるということは、金日成主席、金正日総書記、金正恩総書記に学んで、いつもそれを指針にするということです。

防疫戦のなかで生まれた数々の美しいおこない

金正恩総書記は防疫戦のなかで生まれた数々の美談について紹介しました。

伝染病の治療薬だけでなく、健康の回復によい補薬を手に入れて参戦老兵や戦傷栄誉軍人、功労者の家庭を訪ねたこと、瀕死の患者の蘇生をはかって自分の血を輸血し、自分の口で詰まった気道を開けたこと、供給を受けた戦闘食糧をためらわずにわけあたえ、親から送られた現金を惜しみなくはたいて生活の困難な世帯に食料を分けあたえたこと、これらは人民を大いに感動させました。

金正恩総書記はつぎのように述べています。

「わが人民は自分が病気になった時、薬や食品をあたえてくれたことだけで人民軍を息子や兄弟と思うのではありません。

一つの家族よりもっとやさしく気を配り、真心を尽くして見守り、自分のすべてをささげる軍人たちの孝道を肌で感じたので、ありがたいわが軍隊、わが息子、わが孫と親しく呼んでいるのです」

人民に献身した軍医へ配慮

金正恩総書記はさらに、犠牲を覚悟して人民を守るのが軍医たちの本来の任務であるが、彼らの健康と安全も自分にとっては一つも失えない血肉に等しいものなので、防疫闘争の全期間、悪性ウイルスとじかに対峙しなければならなかった軍医たちへの心配も非常に大きかったと言い、祝賀の挨拶よりも先に、みんなが危機を踏み越えてこのように元気なのが本当にありがたいと述べました。

防疫危機を乗り越えたことは嬉しいことです。しかし、それだけではなく、そのたたかいを先頭に立ってきり拓いた戦闘員たちと再び会えたことが一番うれしいと金正恩総書記は述べました。ここに人間を本位にする金正恩総書記のチュチェ思想が表現されています。

チュチェ思想にもとづいてのみ社会主義を発展させることができる

これまで多くの社会主義国は制度を樹立しても、それを正しく発展させることができませんでした。多くの人々は資本主義社会には限界があることはわかっていても、それに代わる新しい社会の展望をもつことができていません。チュチェの社会主義を知ってこそ社会主義の優越性を理解することができるようになります。

チュチェ思想にもとづいてのみ社会主義を発展させることができます。

在日本朝鮮人総聯合会は異国の地、しかも資本主義社会のなかで祖国である朝鮮民主主義人民共和国の海外公民団体として活動しています。朝鮮総聯に結集した在日朝鮮人の多くは、祖国である朝鮮の思想をもって、その指導を受けながら生きようとする人たちです。ここにもチュチェ思想、チュチェの政治の優越性が現れています。

世界では一つの国家でありながら、分離や独立を求める動きがあらわれ、それを鎮圧するために武力が使われるという事態まで起こっています。社会主義社会だけでなく資本主義社会においてもチュチェ思想にもとづくとき政治を正しくおこなうことができるといえます。

チュチェ思想に深く学び生活と活動に生かしていきましょう。