チュチェ思想は日本の運動の指針
―朝鮮は自主と社会主義の模範の国―






11月15日、長野チュチェ思想研究会が主催する研究会が松本市において開催されました。

研究会にはチュチェ思想国際研究所の尾上健一事務局長、朝鮮の自主的平和統一を支持する松本市民会議会長の小松清志氏をはじめ長野、群馬、東京のチュチェ思想研究者が参加しました。

はじめに小松清志氏が、「日朝友好運動に取り組んで」と題してつぎのように活動報告をおこないました。

長野県における日朝連帯運動は1970年代初頭に始まり、1972年に長野県日朝友好促進議員連盟が結成されて以降、県内各地で活発に展開されてきました。共和国が近くて遠い国ではなく、近くて近い国になるように、お互い相手の身になって理解しあうことが重要です。それは東北アジア全体の平和と安定につながるでしょう。

つづいて来賓として出席した在日本朝鮮人総聯合会長野県本部の李明宏委員長からつぎのような挨拶がありました。

長野県下には2800人の在日同胞がいます。朝日の関係については、歴史をていねいにひもといていくことが大事です。地域の日朝友好人士やチュチェ研のみなさんと協力しあって今後の活動をすすめていきたいと思います。

チュチェ思想にもとづく朝鮮のコロナ対策

つぎに「朝鮮社会主義が示した防疫戦争の勝利」と題して長野チュチェ思想研究会の小林吉男氏が講演しました。

まず、共和国の新型コロナウイルス感染に関して防疫戦争の勝利をめざしたビデオを上映しました。朝鮮が「防疫戦争」に勝利した内容を①党の防疫政策の勝利 ②国家の危機対応戦略の勝利 ③人民の特有の強さと一心団結の勝利 ④朝鮮社会主義の制度的優越性によってもたらされたと金正恩総書記は具体的に明らかにしました。

一方、日本政府は、新型コロナウイルス対策として「自助・共助・公助」を喧伝し、自己責任を強いています。これは個人主義の極致であり資本主義体制下の日本政治の限界を露呈したものといえます。日本政府の科学的根拠をもたない対応策では、勤労大衆は失望するだけです。日本の防疫政策は、悪名高いアベノマスクから始まり、医療部門の対応策まで米国の言いなりです。こんにちでは悪化した米国経済の立て直しに日本が利用されています。大切なことは科学をコロナ対策の基本にすえることであると述べました。

朝鮮は自主の国の模範

つづいてチュチェ思想国際研究所の尾上健一事務局長が挨拶し、つぎのように述べました。

朝鮮は何がすぐれているのかというと、一言で言って、チュチェ思想を具現したチュチェの国、自主の国だということです。

日本はどういう国かと言えば、米国に支配され、事実上いまだに占領されて、米国の顔色をうかがうことのみで生きてきた国であるといえます。日本人民もその影響を受けて生活してきました。日本の運動もその影響を受けてきたといえます。戦後、日本の政党や労働組合の運動など民主的な運動が盛んなときがありましたが、その後、勢いがなくなってきました。それは一言で言って、チュチェが弱かったからではないでしょうか。

朝鮮は金日成主席が革命活動をはじめた当初から、誰の力もかりず、誰にも依存しないで、たたかってきました。自分たちの未来を信じて生きたたかってきた自主の国だと思います。

チュチェというのは、世界的に普遍性があるといえます。

人々が協調し助け合う社会

朝鮮から学ぶことのできるもう一つの点は、朝鮮は社会主義国だということです。

ダーウィンの進化論によれば、弱肉強食によって生命体は変化発展してきました。しかし人間の社会までが勝者が勝って敗者は消滅していくという弱肉強食の論理で動いていくとしたら、人間も動物と同じになってしまいます。弱肉強食の競争によって人間も社会も発展するとか、勉強がトップになればよいという考え方もあります。しかし人間界においては、助け合いこそが人を強くし、社会をよくするのだといえます。生命体でも助け合うことが重要視されているということが、科学的に明らかになってきたといいます。たとえば一本の木が虫に侵されたら、そこから粒子を出して、周りの木々たちに知らせて、防衛手段を講じていくというのです。生命が生存、発展する秘訣として協調、助け合いがあるというのです。人々が助け合い、協力し合っていく社会の姿が、もっとも発達した形で実現されているのが朝鮮ではないかと思います。

日本を変える運動を基本にすえる

日本人は日本を変える運動を基本にすえたうえで、朝鮮人民とも連帯していくことを原理、原則にしなくてはなりません。

日本の未来を考えるうえでは、日本人民のための運動を地道に組織し、つくっていく努力が必要ではないかと思います。

2023年1月、沖縄でチュチェ思想研究全国セミナーが開催される予定です。セミナーにはチュチェ思想国際研究所副理事長で、アジア・チュチェ思想研究所理事長のハリシュ・グプタ氏が参加し「現代世界で拡大する紛争と自主、正義、世界平和のためのチュチェ思想」と題して講演する予定です。いま世界で起こっている紛争がどこからきたのか、それを解決する道は自主だということを述べようとしているのではないかと思います。

平良研一・沖縄大学名誉教授の講演テーマは、「戦争へ向かう沖縄の基地政策―チュチェ思想にもとづく自主・自立の反戦平和を」です。いま日本が戦争に向かっており、その重要な基点として沖縄が利用されているということです。

与那国島がいま米国と日本の自衛隊の重要な前線基地として構築されていっています。日本は平和ではなく、たいへんきな臭くなってきました。こういった問題にもチュチェ思想研究者は今後関与していかなくてはならないのではないかと思います。