金日成主席生誕112周年祝賀
チュチェ思想と原発に関するセミナー
福島で開催

4月20日、福島・郡山市においてチュチェ思想と原発に関するセミナーが、金日成金正日主義研究全国連絡会と福島訪朝者の会の主催、チュチェ思想国際研究所の後援で開催されました。

セミナーには福島県内の日朝友好人士と在日朝鮮人、全国各地のチュチェ思想研究者など各界各層の広範な人士110余名が参加しました。

本セミナーは、4月15日の金日成主席の生誕112周年を祝賀して開催されました。また、世界各国の人々が平壌に集い開催されたチュチェ思想国際セミナーの成功を受けてもたれたこと、いまだ解決されていない福島原発問題とチュチェ思想を結びつけて開催されたところにも特徴がありました。

セミナーでははじめに金日成金正日主義研究全国連絡会代表世話人で福島訪朝者の会会長の住谷圭造氏が、正しい報道がなされていないなかで、パレスチナ問題や朝鮮をめぐる状況、福島原発問題について正しく理解していく機会にしたいと開会挨拶を述べました。

日朝友好福島県民会議会長の佐藤恒晴氏からは、地震大国日本が原発に依存する危険性が明らかになるなかでのセミナーは、時宜を得たものであるとのメッセージが寄せられました。

来賓挨拶を福島県下の日朝友好人士がおこないました。

セミナーでは在日パレスチナ人で博士のタスニム・カコラ氏が「ガザ・ジェノサイド」と題して講演し、ガザでいま起きているのは大量虐殺であり、民族浄化であると述べ、パレスチナのことをもっと知り、周りの人に伝えてほしいと訴えました。

双葉地方原発反対同盟代表の石丸小四郎氏は、「3・11を忘れない!原子力ムラの構図…一日も早い脱原発を」と題して講演し、原発をなくさなくてはならないとつぎのように訴えました。

1972年に福島第一原子力発電所1号機が運転を開始しました。その時から原発反対運動を続けてきました。

2011年3月11日の地震と福島原発事故により、福島県の3分の2が放射線管理区域に匹敵する放射線の汚染を受けました。福島県では甲状腺がんや胃がんが多発していますが、国や東京電力は因果関係をかたくなに否定しています。

現在も原発敷地内には、天文学的数値の放射性廃棄物が山積みになっています。炉心溶融により生じたデブリは880トンあると言われていますが、とりだし作業のめども立っていません。

52年間、反対運動をおこなってきましたが、地震大国日本に、原発は絶対あってはならないということを今後も声を大にして言っていかなくてはならないと思っています。

チュチェ思想国際研究所事務局長の尾上健一氏は、ビデオで新しい朝鮮の様子を紹介しながらつぎのように訪朝報告をおこないました。

米韓がいつも軍事演習をおこなっており、朝鮮は非常に緊張した雰囲気ではないかと思っていましたが、平壌は花でいっぱいで、花の都という感じがしました。

各国のチュチェ思想研究者が参加した講習会では、金正恩総書記の革命思想は思想、理論、方法の全一的体系であり、人民大衆第一主義の核心は為民献身であると報告されました。

金正恩総書記が朝鮮労働党第一書記に就任してから十年余りしかたっていませんが、短期間に革命と建設において著しい成果をつみあげてきました。朝鮮は自衛力を強化して社会主義共産主義社会建設に向かって前進しており、その成果が大きく前面に出てきています。

金正恩総書記はまた、世界の自主化偉業に貢献していこうとしています。今回、世界のチュチェ思想研究者を招請して国際セミナーをおこなうことにより、世界の自主化に寄与するスタートを全面的にきったともいえます。

朝鮮大学校学長の韓東成氏は、朝鮮大学校の特徴を誇らしく紹介し、チュチェ思想は新しい時代の要求に応える人民大衆第一主義の思想であることについて語りました。

最後に、福島県平和フォーラム共同代表の角田政志氏が閉会挨拶をおこないました。

セミナー終了後、芸術公演がおこなわれ、民謡歌手の沢田藍氏が地元と全国各地の民謡をうたい、馬場邦彰氏が津軽三味線の演奏を披露しました。

セミナーはチュチェ思想を広範な人々に広め、新しい日本をきずいていくうえで大きな意義をもつものとなりました。