金日成主席生誕113周年を祝賀して
チュチェ思想研究全国セミナーが群馬で開催される

金日成主席生誕113周年を祝賀して4月13日、群馬県前橋市においてチュチェ思想研究全国セミナーが盛大に開催されました。
日朝友好連帯群馬県民会議と金日成・金正日主義研究群馬連絡会の主催、チュチェ思想国際研究所の後援で開かれた本セミナーには、地元群馬をはじめ北は北海道から南は沖縄に至る全国各地から日朝友好人士とチュチェ思想研究者が多数参加しました。

はじめに日朝友好連帯群馬県民会議代表で金日成・金正日主義研究群馬連絡会共同代表の宮川邦雄氏が主催者を代表して挨拶し、つぎのように述べました。
全国各地でチュチェ思想を研究普及している皆さま、日朝運動にご尽力いただいている皆さまにお集まりいただき、たいへんありがとうございます。
イスラエルのガザにおけるジェノサイド、ウクライナでの戦争など、混迷の極に達するような国際情勢がつづいています。
チュチェ思想が、内外の問題を解決する唯一の道になると断言できるのではないかと感じています。
金正恩総書記は、2012年に金日成・金正日主義を定式化し、日本を含めて全世界で金日成・金正日主義研究会が結成されていきました。
金日成・金正日主義研究群馬連絡会は2012年11月24日に結成されました。
群馬では1970年代から青年たちがチュチェ思想を学んできましたが、皆さんの努力で、沖縄、福島に次いで3番目に連絡会ができ、2014年には全国連絡会が組織されました。
今こそチュチェ思想が輝くときであるし、輝かせなければいけないと感じています。
群馬における本セミナーが成功し、全国でチュチェ思想研究普及活動がいっそう大きく広がるように期待しています。
内外の期待と関心のなかで
セミナーは内外の大きな関心と期待のなかで開催されました。
朝鮮社会科学者協会から寄せられたメッセージでは、本セミナーは世界の自主化偉業実現の勝利的旗印であるチュチェ思想の真理性と生活力を誇示した明白な証明になると指摘しました。
セミナーには前橋市長からもメッセージが寄せられました。
つぎに在日本朝鮮人総聯合会群馬県本部委員長の李和雨氏が来賓挨拶をおこない、6年ぶりに祖国を訪問した印象をつぎのように語りました。
滞在中に訪れた万景台、錦繍山太陽宮殿をはじめとした参観、とくに「地方発展20×10政策」による地方工業工場の現場とそこで働く労働者たちの笑顔から、祖国に明るい未来が広がっていることを肌で実感しましたし、かれらの努力と誇りを感じる表情に、地域の活力と希望が満ちているように思えました。
つぎに群馬県議会議員の本郷高明氏が来賓挨拶をおこない、日朝友好、アジア友好なくして世界の平和は語れません、文化交流の力で逼迫した情勢を平和的に解決する道筋をともに歩んでいきたいと述べました。
チュチェ思想を自らのものに

セミナーではつぎに埼玉大学名誉教授の鎌倉孝夫氏が「日本の自主化とチュチェ思想の役割」と題してオンラインで講演しました。
鎌倉教授は、現代帝国主義諸国の軍拡、兵器生産の拡大が現代の戦争の根本的原因であることについて明らかにしたうえで、戦争の原因をなくさなければならない、この課題を推進していくためにはチュチェ思想を自らのものにしなければならないとして、つぎのように述べました。
チュチェ思想は真理です。チュチェ思想は、意識に裏打ちされた自主、協同、連帯の思想です。
各国がチュチェ思想を基盤にして、生活を推進していくと各国はみな自主の国になり、その国際連帯が実現すれば平和が確立します。

つぎに朝鮮大学校政治経済学部准教授の徐順愛氏が「朝鮮民主主義人民共和国の社会主義強国建設」と題して講演し、つぎのように述べました。
現在、朝鮮民主主義人民共和国は、2035年をめどに社会主義強国を建設することをめざしています。
社会主義強国とは政治思想強国であり、軍事強国、科学技術強国、経済強国、文明強国です。
講演では、最後に社会主義建設をおし進めるうえでの思想の力について言及し、つぎのように述べました。
思想の威力が社会主義強国建設において発揮されています。
金正恩総書記の革命思想は本質において為民献身を核心とする人民大衆第一主義であり、思想、理論、方法の全一的体系です。
朝鮮は、人民の利益を侵害することは許さないという、徹底した人民大衆第一主義にもとづいて社会主義強国建設をおし進めています。
安井郁先生の短歌に込められた決意
セミナーでは、チュチェ思想国際研究所事務局長の尾上健一氏が、まとめの挨拶をおこない、つぎのように述べました。
1977年9月、安井郁法政大学教授を団長とする日本チュチェ思想学術研究代表団が平壌におけるチュチェ思想国際セミナーに参加するため訪朝しました。
安井郁教授はがんの治療のため日朝社会科学者連帯委員会の委員長を辞任し、病床生活に入る前に金日成主席に挨拶をするつもりで夫人と一緒に訪朝されました。
しかし、金日成主席はがんとの闘いのさ中にある安井郁教授に対し、新しく設立するチュチェ思想に関する国際的常設機構の理事長をひきうけることを相談されたのでした。
翌朝、安井郁教授は歌集「永劫の断片」の扉に、自筆で和歌をしたため私に託されました。
重病の身でありながらチュチェ思想国際研究所創立、そして初代理事長としての役割を引き受けようとした安井郁教授の決心、決意が短歌「一生かけて抱き続けしこの夢をわが若きらに託し目守らん」に凝縮されています。
私たちは金日成主席の教えを、また安井郁先生の遺志を継いで、世界にチュチェ思想を研究し普及し、自国と世界を自主化するために奮闘しなければなりません。
文化公演がおこなわれる

セミナーでは、金日成主席の生誕を祝賀して文化公演がおこなわれ、はじめに藤間貴美与志と弟子たちが、日本舞踊で安井郁先生の和歌「一生かけて抱きつづけしこの夢をわが若きらに託し、目守らん」を演じました。踊りには、安井郁先生が生涯を込めて追求してきた平和と人間解放の夢が託されたチュチェ思想研究普及活動をしっかりと引き継いでいくというあつい思いと決意が込められていました。
つぎに金日成主席の意志を引き継ぎ、チュチェ偉業を力強くおしすすめる金正恩総書記の姿を思い描きながら「舞」を踊りました。
文化公演では最後に、開催地群馬の伝統的な民謡である八木節が披露されました。
桜が満開を迎えるなかで開催された4月のチュチェ思想全国セミナーは、チュチェ思想研究普及活動をいっそう力強くおしすすめていくうえで大きな意義をもつものとなりました。