金正恩総書記の生誕を祝賀し
チュチェ思想新春セミナー 沖縄で開催


1月10日、那覇市の沖縄県市町村自治会館において金正恩総書記の生誕を祝賀し、金日成金正日主義研究沖縄連絡会と金日成金正日主義研究全国連絡会の主催でチュチェ思想新春セミナーが開催され、学者、議員など沖縄の各界人士とチュチェ思想国際研究所事務局長の尾上健一氏をはじめとする全国各地のチュチェ思想研究者100余名が参加しました。

セミナーでは最初に朝鮮社会科学者協会から寄せられた祝賀のメッセージが紹介されました。

日本の植民地拡張政策と琉球・朝鮮

はじめに沖縄大学名誉教授の仲村芳信氏が、全国各地から訪れた参加者を歓迎し、琉球語で挨拶しました。そして日本が歴史的に朝鮮や琉球を侵略してきた歴史を概括し、琉球独立の必然性と意義についてつぎのように述べました。

日本の領土拡張政策は1592年と1597年の豊臣秀吉の朝鮮侵略で始まります。中国侵略の足掛かりにするためでしたが、朝鮮軍の強い抵抗にあって2回とも失敗しました。

関ヶ原の戦いで敗れ、経済危機に陥っていた薩摩藩は、中国との貿易を独占し、利益を得ようと1609年、琉球国を侵略し、不平等条約を押し付けます。

薩摩は、沖縄の黒砂糖やウコン、反物などの財宝を略奪して、重税を課し、トゥングタやクブラバリと呼ばれる人減らしをおこないました。

明治政府も琉球国王を拉致して国を乗っ取り、琉球人を日本人化していきます。

沖縄戦では琉球住民は、日米両軍によって多くの人が殺されました。

日本が敗戦してポツダム宣言を受け入れ、琉球は独立するはずでしたが、米軍基地が残されました。

日本は、1910年、朝鮮国を乗っ取り、朝鮮総督府を置いて、徴用工や日本軍慰安婦として800万人近くを拉致し酷使しました。日本こそ拉致国家です。

沖縄では1950年前後に琉球独立運動がおこっていました。

独立後の琉球国はアジア太平洋地域の平和拠点、および平和主義をめざしており、日本国による琉球国の独立と主権の自主返還は日琉双方にとってウィンウィンの関係を樹立させていく出発点になります。

敵国をつくり、戦争をおこすのは政府です。戦争を阻止し、平和を作るのは国民、われわれ国民です。

たとえ一人であっても声を挙げていく

つぎに前参議院議員で、琉球大学名誉教授の高良鉄美氏が、「平和憲法公布80年と沖縄」と題して講演し、つぎのように述べました。

日本では8月15日を終戦と呼んで、日本が自ら戦争をやめたかのように思わされていますが、敗戦であるということを歴史認識として踏まえておかなくてはいけないと思います。

日本の教科書では日本がポツダム宣言を受け入れたのが、8月14日であると書かれています。7月26日にポツダム宣言が出され、天皇が出た御前会議でこれを受け入れることが決定されましたが、軍部が反対し無視しました。すでに原子爆弾を完成させていた米国は、これを口実にして原子爆弾を投下したのです。

新しい知識を得るということは大変重要なことだと思います。

わたしが帽子をかぶり続けているのも国会で帽子をかぶってはいけないという規則があり、これが天皇に主権があった明治時代に決められたものだからです。今は国民主権の時代ですから、それを示すために帽子をかぶり続けています。

いまの日本は政治も主権在米になっています。

主権が国民にあるということは、戦争が起こっても自分に責任があるということであり、自分には関係ないことだとは言えません。

わたしが国会議員のとき、ウクライナの問題でロシアを非難する決議を採択するというので、わたしはただ一人棄権しました。それで全会一致ではなく過半数の賛成ということになりました。朝鮮のミサイル発射を非難する決議にたいしては、一人で反対しました。

いま日本では、高市首相が台湾有事は存立危機事態であると発言して、平和憲法を無視して武力行使を堂々とおし進めようとするなど軍拡政策がまかり通るような状況になってきています。

こうしたなかで、わたしたちは真実を知り、たとえ一人であっても声を挙げていかなくてはならないと思っています。

チュチェ思想は自主と正義を実現するための指導指針

つぎに在日本朝鮮社会科学者協会会長の李英洙氏が、昨年10月に訪朝して得た成果を踏まえ、「朝鮮労働党創立80周年を迎えた朝鮮―社会主義強国の威容を輝かせ」と題して講演し、つぎのように述べました。

李英洙会長は、はじめに在日本朝鮮社会科学者協会代表団がチュチェ思想国際セミナーに参加したのは、実に1977年以来のことで2回目であるということ、このような機会が得られるように尽力してくれたチュチェ思想国際研究所事務局長に感謝すると前置きしたうえで、今回の国際セミナーは、チュチェ思想が正義で平和な世界を建設するための旗印であることを確認した歴史的な意義のあるセミナーであったと述べました。

また世界のチュチェ思想研究者が、時代の先覚者、先進思想の伝播者、世界の自主化の先駆者としての自覚を強めたセミナーでもあったと述べました。

チュチェ思想は民族、体制、宗教、文化などの違いを乗り越えて人類を愛や思いやりの心で結ぶ大きな力をもっています。

李会長はつぎに、朝鮮労働党創立80周年記念行事はどのような行事であったのかということについて、また、それがどのような思想にもとづいておこなわれたのかということを期間中に発表された金正恩総書記の演説の内容を紹介しながら、明らかにしました。

金正恩総書記は、期間中におこなった演説において、党の歴史の本質と特徴、伝統と業績、勝利の秘訣と哲理を新しく規定しました。とりわけ重要なことは、党も国家も軍隊も人民のために存在し、すべてを人民に依拠して人民とともにたたかうときにだけ勝利するということ、これが金正恩総書記の核心的思想だということです。

李会長はつぎに、朝鮮の社会主義建設の現段階は「躍動」「飛躍」「繁栄」に「富強」「光輝」を加えた時代だと表現できると述べました。

李会長はまた、金正恩総書記の為民献身を核心とする人民観は、人民大衆を革命の主人とみなし、人民大衆の底知れない力に依拠して革命を前進させ、人民大衆のために献身的に奉仕する観点と立場であると述べました。為民献身は、滅私奉仕の精神で人民の生命と生活に責任をもち、無条件的な奉仕で人民に仕える実践の指針、行動の基準であり、人民に対する滅私奉仕を生の目的、生きがいとみなす人生観です。

チュチェ思想は単なる理論ではなく実践の指針であり、チュチェ思想を自分自身の人生観、指針として活かしていかなければならないということを強調して講演を締めくくりました。

最後に白充弁護士が挨拶し、つぎのように述べました。

沖縄でJ アラートが鳴ったとき、米軍嘉手納基地で働いていた人が言うには、何の出来事もなかったというのです。これは、あくまでも朝鮮をバッシングするための政治宣伝に過ぎないということを示しています。

朝鮮は自国のためだけではなく世界の自主化のためにたたかっています。米国のベネズエラ侵攻を見ると、朝鮮が核をもったことがいかに正当なことであるのかということが分かります。

自主とセットになっているのが人民第一主義です。人民第一主義は、外国人を排斥するというものではなく、この社会にいるすべての人々を大切にするということです。

白弁護士は、今年も頑張っていきましょうと言って挨拶を終えました。

迎春文化公演

セミナー終了後、迎春文化公演がおこなわれました。

はじめに琉球民謡を田福真美さんと名嘉太一郎さんが披露しました。

八重山諸島石垣島出身の田福さんは、透き通った美しい声で「安里屋ユンタ」を皮切りに「涙そうそう」「デンサー節」「島人ぬ宝」などを歌い、会場の参加者も一緒になって手拍子を送り、掛け声をかけました。

「てぃんさぐぬ花」では、親の教えは何よりも尊いと教える歌詞を紹介しながらしっとりとうたいあげていました。

また名嘉太一郎さん作曲のオリジナル曲「うちなーさんぽ」をうたい、最後は会場の参加者も一緒になって手振りを交えて「結まーる」をうたいました。

つぎには遠山洋子さんが登場し、はじめにオリジナル曲の「石割桜」、そして「花~すべての人の心に花を」うたいました。つづいて遠山氏の恩師が遺した「赤壁城の夢址」、そして「北の居酒屋」を披露しました。

つづいて金貞淑さんがピアノ演奏をおこない、「永川アリラン」を披露しました。金貞淑さんの情熱的で心のこもった演奏に参加者は聞き入っていました。

最後に遠山洋子さんが再び登場し、金貞淑さんのピアノ伴奏で朝鮮の歌を披露しました。朝鮮労働党はわたしたちのオモニ(母)であるということをうたった「ウリオモニ」、そして「社会主義守ろう」、最後に金正恩総書記のことをうたった「親しい父」をうたいました。

新しい年の初めに開かれたチュチェ思想新春セミナーは、チュチェ思想が自主と正義を実現するための指導思想であることを確認し、この思想を広範な人々に広めるための活動を積極的におし進めていくうえで大きな意義をもつものとなりました。