自主と世界平和を達成するための朝鮮労働党のたたかい

チュチェ思想国際研究所理事長
ラモン・ヒメネス・ロペス

朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会ならびに金日成・金正日主義研究全国連絡会のみなさん、また在日本朝鮮人総聯合会とチュチェ思想国際研究所のみなさんに愛情をこめてご挨拶申し上げます。

みなさんにメッセージを送ることによって、わたしも朝鮮労働党創建75周年を記念しておこなわれる「チュチェ思想と自主・平和のためのセミナー」に参加することができました。セミナーに参加できるようにしてくださった尾上健一チュチェ思想国際研究所事務局長に、とても感謝しています。みなさんに(そのうち何人かは個人的な知りあいかもしれません)メッセージを送ることはわたしの大きな喜びです。みなさんに心からの挨拶を送ります。

地球上で全般的な戦略をはじめとして金融、軍事地政学の再形成が生じている現在において、すべての金日成・金正日主義研究普及組織が熱望している自主と世界平和の新時代をたぐりよせるために、数百万の人々が自覚的にたたかっています。

社会主義建設と発展において、世界でもっとも貴重な経験を積み、自主と世界平和の新時代へとゆるぎなく主導する朝鮮労働党が、本年75周年を迎えたことを熱烈に祝賀します。

金日成主席と金正日総書記、そしてこんにちにおいては金正恩委員長が先頭で導く朝鮮労働党のように、数十年間におよぶ革命の全期間にわたって、人類史上多くの勝利をもたらした闘争をわたしは知りません。

朝鮮は、領袖、党、人民大衆の一心団結により、アメリカ帝国主義の侵略戦争後、短期間で繁栄する自主的な国家に発展し、社会主義建設をゆるぎなくおしすすめてきました。

ベルリンの壁が崩壊し社会主義国が挫折した当時、帝国主義諸国が社会主義の終焉を騒ぎたてたにもかかわらず、金正日総書記が指導する朝鮮労働党は人民大衆の士気と社会主義への信頼を高めるために思想活動を力強くおしすすめました。このことはたいへん貴重でした。なぜならば、社会主義の終焉が到来しているという帝国主義者のプロパガンダの影響をうけて、各国の指導者が社会主義にたいする信念をなくし、世界が非常に困難な状況 に直面し展望をうしなっていたときに、世界の進歩的勢力や民主勢力、左翼勢力の士気をふるいたたせたからです。

朝鮮労働党はすべての分野で社会主義の旗を高くかかげました。

自主と世界平和のためにたたかうすべての政治勢力は、教条主義やセクト主義を排して、革命思想をつねに自国の独自な状況に創造的に適用するという教訓を学ぶために、朝鮮労働党の誕生と発展について深く分析し学ぶことが重要です。

また、新自由主義崩壊後の新しい世界をきずくために、人民大衆の意識化、組織化そして動員に力を入れることも大切です。これは新型コロナウイルスにともなう保健衛生危機で、よりむきだしになった新自由主義の危機後に課せられた当面の課題です。

わたしは、人類の生命が危機的状態にあったなかで、とくに新自由主義が世界をおおった時期に、朝鮮労働党は、偉大な領袖に導かれ、いつも正しい方向をさだめ、幻滅と動揺を生みだしたアメリカ帝国主義のあらゆるプロパガンダに対して明白な回答をあたえることができた事実について深く研究したいと思います。

朝鮮労働党は、自国民をすばらしいたたかいへと導きました。とりわけアメリカ帝国主義の軍事介入によって引き起こされた1950年から1953年にわたる朝鮮戦争において、不当な侵略に対抗して、人民大衆を組織動員しました。

朝鮮労働党は、休戦協定が結ばれた後、アメリカが残した廃墟を短期間で復興するために、はかりしれないほどの努力をしました。こんにち朝鮮は、強盛国であり、 新しい世界を建設する人類のたたかいの先頭にたっています。

また、朝鮮労働党は困難な時期、そのなかでもとくに1995年から1996年の自然大災害時にも、節度と能力をもって、繁栄する社会主義国を建設しつづけるために自国人民を動員し、人民の士気を高めました。

朝鮮労働党は、すべての面において重要かつ基本的な活動の一つである思想闘争を通して、社会主義の旗を高くかかげ、自主と世界平和のためのたたかいをおしすすめてきました。くりかえしますが、朝鮮労働党は、人民の歴史において、とくに困難な時期に前進しつづけ、強盛国家を建設できることを示しました。

科学と技術分野における朝鮮労働党の業績は、たいへん意義があります。朝鮮のりっぱな科学者たちは、自力で国産の長距離ミサイルや核兵器を開発することによって、朝鮮の主権と自主権を無事に守ることができたのです。核武力を堅持する先軍思想の政治的勝利は、朝鮮民主主義人民共和国の国際的地位を高めるための朝鮮労働党の基本的方針になったのです。

また、人民が政権をにぎり自己の運命を決定するとき、創造性を発揮し短期間ですばらしい建築物が建ちます。朝鮮のめざましい経済建設、発展にとって基本であったのが朝鮮労働党の政治思想的指針でした。

わたしは、朝鮮労働党創建75周年に際し、みなさんが同党の業績を祝賀すべく開催された本セミナーにこめた努力に加え、朝鮮労働党の闘争課題について高く評価する四つの重要な点について述べたいと思います。

第一の重要な点は、朝鮮の自主的平和的統一のためのたたかいです。このたたかいは完全な統一がなされるまでまえへすすめなければなりません。南朝鮮から米軍基地および戦術核兵器の撤去をおこなうことのみならず、沖縄から米軍の撤収と米軍基地の撤去も実現しなければならないでしょう。これは世界の自主と平和を実現するためのたたかいに大きな貢献になるでしょう。

第二の重要な点は、指導者であり元帥である金正恩委員長が現在遂行しているように、朝鮮人民の物質生活条件を向上させるためのたたかいです。つまり人民が享受できる娯楽事業や行楽施設、良質の食物摂取、豊かな物質生活をめざし強盛社会主義祖国を建設することです。

第三の重要な点は、朝鮮の主権と自主権を擁護するたたかいです。このたたかいは先軍政治の勝利により達成されました。先軍政治とは、国の主権と自主権の擁護ならびに領土の保全のために軍事を優先させることです。

最後の重要な点は、世界的範囲で自主と世界平和を達成するための朝鮮労働党のたたかいです。

朝鮮労働党創建75周年にあたり、大いなる確信をもって、「朝鮮労働党万歳!」と称えましょう。