三大革命の炎を強く燃え上がらせて社会主義の全面的発展を成し遂げよう

―第5回三大革命先駆者大会の参加者におくった書簡―

2021年11月18日
金正恩

党の雄大な綱領を貫徹するために一意専心する全人民の英雄的な闘争によって、朝鮮革命の滔々たる前進を立証する貴重な成果が収められているなか、第5回三大革命先駆者大会が盛大に開催されました。

歴史のきびしい試練のなかでわが人民の信念はさらに強まり、わが国家の力はいっそう強大になって、われわれの前には偉大な転換の時代が到来しています。

わが党は、社会主義建設の途上でわれわれが到達した現段階とつぎの段階の闘争目標、革命力量の準備状態と当面の対内外の形勢を分析・評価し、それにもとづいて朝鮮式社会主義の確固たる勝利を得るための道は三大革命の旗をいっそう高く掲げ、思想、技術、文化の各領域に根本的な転換をもたらすことにあるということを改めて確認しました。

そのため党中央は、社会主義・共産主義建設で一貫して堅持している三大革命路線の戦略的地位と変革的意義を再認識・再確認させ、全国に三大革命の炎を強く燃え上がらせるための重要な事業として、第5回三大革命先駆者大会を招集することを決定しました。

第5回三大革命先駆者大会は、三大革命赤旗獲得運動と三大革命グループ運動を思想・技術・文化革命の力強い推進力にするための決定的な契機をつくり、朝鮮式社会主義の全面的発展を成し遂げるうえで今一つの里程標を立てることになるでしょう。

わたしはこの機会を借りて、わが党の総路線に忠実に従って人間改造の先駆者、集団的革新の主人公となり、思想・技術・文化革命の遂行におおいに貢献した大会参加者と全国の三大革命旗手、三大革命グループに、党中央委員会と共和国政府の名で熱い感謝と戦闘的な挨拶を送ります。

わが党が三つの赤旗をさらに高く掲げて社会主義の全面的発展を力強く導こうとする時期に、時代の先頭に立って新しい基準と手本を創造し、闘争の生きた模範を示す三大革命先駆者の隊伍が増大しているのは、われわれの偉業の勝利を確信させる大きな力となります。

三大革命路線は昨日も今日も変わらぬ社会主義・共産主義建設の綱領であり、わが党の総路線です。わが国家建設の全歴史はすなわち三大革命の歴史であり、われわれは三大革命路線を実現する道で社会主義の完全な勝利も共産主義社会も迎えなければなりません。

金日成同志によって歴史に生まれた思想、技術、文化の三大革命という言葉は、社会主義・共産主義建設の全過程で不変の指針とすべき思想と精神、原則と内容、その実現方途が集約化されている名句です。

三大革命路線に貫かれている精神は、自分の力で自国の革命を完遂する徹底した自主精神であり、ここで基本となるのは主体的な革命力量を全面的に強化することです。社会主義・共産主義への歴史的道程で革命の各段階の任務と主体的・客観的条件は絶えず変化しますが、主体を中核とする革命戦略は変わりません。

前人未踏の道を踏み分け、予測できない挑戦や難関を切り抜けなければならない社会主義の偉業遂行でつねにかたく信じてしっかりと依拠すべき主体的な力を培うところに、三大革命の大きな意義と不滅の生命力があります。

歴史的に最短期間に人間も自然も社会も根本的に一新させたチュチェ朝鮮の偉大な変革は、あくまでも三大革命によって成し遂げられたものであり、世人を驚嘆させたわが国家の全ての奇跡はほかならぬ三大革命路線の勝利です。

われわれが建国の当初から三大革命の旗を掲げられなかったならば、自分の運命を自分の力できり拓いていく英雄的人民の誕生も、廃虚の上に強国として浮上した共和国の驚異的な発展も考えることができず、世界的な大政治動乱と前代未聞の挑戦にも微動だにしない社会主義朝鮮の存在を想像すらできなかったでしょう。

三大革命路線のように社会主義・共産主義建設の合法則性にも合致し、わが人民の革命的志向にもかない、世代と世紀を継いでその真理性と優越性、不抜の威力が如実に実証された闘争綱領をもっているのは、わが党と国家のこの上ない矜持であり、誇りです。

われわれは今後100年でも、200年でも三大革命路線を純潔に継承し、完璧に具現していかなければなりません。わが党は、社会主義の全面的発展を加速化して近い将来、自立、自尊によって繁栄する社会主義強国をうちたてようとしています。社会主義の全面的発展期は、三大革命路線を具現するためのわが党と人民の長きにわたる闘争の結果として到来した歴史の分水嶺であると同時に、より高い段階の三大革命によって達成される発展の新時代です。

わが共和国政府が施政初期からうち出した自主、自立、自衛の建国路線は、政治、経済、文化、国防など各分野の同時的発展を志向しており、まさにこのためにわが党と人民は三大革命の旗を高く掲げ、長い間苦難に満ちたねばり強い闘争を展開してきました。この歴史的闘争過程に共和国の政治的軍事的力は非常に成長し、ついにわれわれは社会主義建設の各分野を新しい変化と革新、成長と発展の軌道に確実に乗せる転機を迎えました。

社会主義をゆるぎなく守り、強力におし進めることのできる決定的要因と基本的条件が備わっているこんにちに至って、発展繁栄する社会主義強国は遠い将来の理想ではなく現実的な目標となっています。

社会主義強国への偉大な転換は、すなわち社会の全構成員の革命化、技術経済力の高度化、社会全般の文明化の過程です。

わが国家第一主義時代の要請に即して人々の品格と人格を高め、国家経済を全般的発展へと移行させ、農業生産構造を替え、朝鮮式の新しい文化生活様式を確立する問題をはじめ社会主義強国建設のための重大課題は、各分野、各部門、各人の変化と発展、文明を前提とし、全党、全国、全人民が参加する三大革命総進軍を求めています。

朝鮮式社会主義の全面的発展は本質上、思想、技術、文化の三大領域における新しい革命です。

全人民を党の思想にもとづいて団結させ、経済の自立的で持続的な発展を裏付ける科学技術的土台を構築し、全人民を人材化し、あらゆる文化的後進性を一掃する三大革命の目標を達成してこそ、わが国家の先進性、現代性を新たな段階にひき上げることができます。

三つの赤旗をいっそう力強くなびかせることに、社会主義の全面的発展に関するわが党の理念、朝鮮革命の要求を現実化する早道があります。

三大革命を原動力として国家・社会生活のすべての分野、全国のすべての地域の同時的均衡的発展を強力に促すというのが今回の大会の基本精神です。

「すべての革命陣地を三大革命化しよう」、われわれはこの闘争スローガンを高く掲げて進まなければなりません。

各部門、各単位、各地域が三大革命化されれば、それはすなわち、われわれが達成しようとする社会主義の全面的発展であり、自立、自尊によって繁栄する社会主義強国、人民の理想社会です。

全社会を三大革命化するためには、三大革命赤旗獲得運動と三大革命グループ運動に拍車をかけなければなりません。

思想・技術・文化革命を推進するうえで三大革命赤旗獲得運動と三大革命グループ運動より強力な推進力はなく、その正当性と生命力はわれわれの社会主義建設の実践を通じて実証されました。

党はすでに、三大革命赤旗獲得運動と三大革命グループ運動の性格と使命、この運動で堅持すべき原則と要求、方途を全面的に、かつ具体的に示しました。重要なのは、発展する時代と現実的条件に即してそれをいかに具現するかということです。

党中央は、三大革命赤旗獲得運動と三大革命グループ運動の現実態を調査・分析し、それにもとづいてこれらの運動に活力を吹き込むための方針をうち出しました。

何よりもまず、三大革命赤旗獲得運動を革命発展の要請に即して拡大強化しなければなりません。

三大革命を新たな段階で力強くおし進めるべき時代の要請からして、わが党は三大革命赤旗獲得運動を今のように機関、企業、工場、協同農場、職場や作業班だけを単位にしてくり広げるのではなく、市、郡、連合企業所を包括するより広い範囲に拡大し、名実ともに全社会的運動、全人民的運動として展開することにしました。

もっとも高い形態の大衆運動としての三大革命赤旗獲得運動の性格からしても、全人民の一致団結によって勝利していく社会主義偉業遂行の必然的要求と各分野、各地域を均等に発展させるべき現段階の革命任務からしても、この運動を市、郡、連合企業所に拡大するのは正しいことです。

金正日同志は三大革命赤旗獲得運動の最初ののろしを上げた1970年代にすでに、今後この運動が深化するにつれて市、郡、連合企業所を単位にして展開するという賢明な方針を提示しました。わが国で市、郡は社会主義建設の地域的拠点であり、当然、三大革命の拠点とならなければなりません。

社会主義建設が深化発展するにつれて、三大革命赤旗獲得運動が市、郡を単位にしてくり広げられるのは合法則的であるといえます。市、郡を単位にしてくり広げる三大革命赤旗獲得運動は、市・郡党委員会をはじめとする各級党組織と幹部の責任ある態度と全人民の参加を前提とし、全国を三大革命で沸き立たせるきわめて威力ある方式です。

わが党は、党政策貫徹を直接的、統一的、総合的に組織実行する基本単位としての市、郡を非常に重視しており、市、郡の発展を通じてわが国家の復興を促す市・郡強化の政策を力強くおし進めています。

党政策の貫徹と三大革命は別途の問題ではありません。わが党の政策はその包括範囲と内容がすべて思想、技術、文化の三大領域に属しており、そのなかで市、郡が直接責任をもって実行すべき政策的課題はきわめて多いです。

地方産業工場を近代化し、農村を一新させ、学校と病院を改造する問題はもとより、住宅建設、園林緑化、治山治水など党がうち出す重要政策は、市、郡のような地域を単位にして実行される三大革命の課題であり、思想革命を優先させながら同時に技術・文化革命をおし進めるという三大革命遂行の原則的要求を完璧に具現するときにのみ、その成果を保証することができます。

いまのような最悪の条件のもとでも全国に名をとどろかし、あらゆる面で先頭に立っている市、郡は、例外なく党責任幹部が三大革命赤旗獲得運動の真価を知り、党政策の貫徹過程を三大革命の過程に転換させている単位です。

全国の200余の市、郡が三大革命の旗を高く掲げて奮起するならば、地方が変革する新しい局面が開かれ、近い将来にわれわれの農村は近代的な技術と文明を兼ね備えた裕福で文化的な社会主義農村に変わるでしょう。

地方の面貌が変わり、農村の昨日と今日が確然と比較されることから社会主義建設の全面的発展期が始まり、まさにここで朝鮮式社会主義の優越性と真面目が表れるようになります。

市・郡党委員会は、三大革命赤旗獲得運動を市・郡強化の強力な武器としてとらえてすべての活動をここに志向させ、市・郡党委員会の活動についての総括・評価も当然、この運動の状況を基本としなければなりません。

三大革命赤旗獲得運動は、全人民が三大革命を自分自身のための活動として受け止めるようにする政治活動から始めなければなりません。党中央が三大革命赤旗獲得運動の市、郡への拡大発展を構想しながらおおいに頼ったのは、自分の要求と利害関係を自覚した大衆の自発的で積極的な闘争です。

広範な大衆が、自分自身をより真実で文化的な人間に改造し、自分が住み次代が代を継いで住むべき地方を立派に変貌させるのがほかならぬ三大革命だということを自覚するなら、恐るべき力を発揮して立ち上がるでしょう。

市・郡内の幹部から末端の農場員に至るまで自発的に動員されるように、党中央の意図を正しく認識させるとともに、彼らを精神的、文化的に啓発させる活動をつねに先行させなければなりません。

自分の地域の発展のための展望計画や設計図を作成するにしても、芸術公演やスポーツ・文化行事一つを催すにしても政治性・文化性と品位を高めて、その過程がすなわち人々の眼界を広め、発達した文化を教える契機になるようにすべきです。

わが国の人々の意識状態がかなり変わっているので、新しいものを見せ、聞かせるほど政治意識と美学観、活動態度と生活方式において急速な変化が起こり、それが三大革命赤旗獲得運動を促す重要な要因として作用するでしょう。

市、郡を単位としてくり広げる三大革命赤旗獲得運動は、今日に至って始まるのではなく、市・郡強化路線を貫徹するための闘争の連続であり、三大革命が高揚・深化する過程です。市、郡にはすでに三大革命赤旗を授与された単位もあり、さまざまな大衆運動を通じて得た成果と経験も少なくないので、しっかりと手はずを整えて大胆に取り組みさえすればよいのです。

市・郡党委員会は、地域内のすべての行政・経済機関と単位を三大革命赤旗獲得運動に決起させ、党の指導を深めて三大革命赤旗、二重、三重三大革命赤旗単位の隊伍を不断に拡大すべきです。

市・郡党責任書記をはじめとするすべての幹部が三大革命という言葉をつねに口にし、市・郡全体が三大革命の熱意で沸き立てば、人々の思想意識と文化水準が高まり、市、郡の面貌が一新するでしょう。

国のすべての市、郡で三大革命赤旗獲得運動の旋風を巻き起こすためには、道党委員会が舵取りを正しくおこなうことが重要です。

道党委員会は、三大革命赤旗獲得運動が活発にくり広げられるように作戦を綿密におこない、掌握・指導を深化させて、共産主義理想郷の大門を真っ先に開く市、郡が続々と出るようにすべきです。

各道に三大革命展示館を整えるべきです。自分の道内の市、郡と連合企業所が三大革命を遂行する過程で得た価値ある成果資料を展示して参観を活発におこなえば、多くの幹部と勤労者を啓発させ、彼らの奮発心と競争熱を呼び起こすのにも効果的であり、短時間内に優れた経験と方法を体得し、先進技術を共有するのにもたいへん実利的でしょう。

道党責任書記が直接掌握して三大革命展示館を、追いつけ追い越せ・見習い運動と経験交換運動をおし進め三大革命の遂行に活力を吹き込む重要な学習の場、技術交流の場、情報交流の場に整えるべきです。

全国に三大革命赤旗獲得運動の炎を強く燃え上がらせるためには、この運動にたいする幹部の見解と観点から革新しなければなりません。いま三大革命赤旗獲得運動は、一部の模範的な単位と先駆者に限られています。幹部からまず経済的困難のような目前の難関に萎縮し、この運動にたいする確信をもっていないため、少なからぬ単位が三大革命赤旗獲得運動において前進がなく、一部の単位は三大革命赤旗称号を授与されてから20年が過ぎても一等級高い称号を獲得できずにいるありさまです。

条件が困難なのでこの運動に参加できないと言ってはならず、困難であるほどこの運動に決起し、旋風を巻き起こさなければなりません。

平凡な人も英雄に育て、落伍者も先進分子に仕立て、小さな手でも伝説のチョンリマ(千里馬)を呼び寄せるのが、われわれの独特な大衆運動思想の威力であり、伝統です。

三大革命の溶鉱炉のなかで敗北主義をはじめとするあらゆる不健全な思想が一掃され、万事がうまくいくという観点、まさにここから革命が起こるものです。三大革命赤旗を獲得した単位と獲得していない単位との差は、何よりもこの運動の特性と威力にたいする幹部の観点の差です。

すべての幹部は、人民大衆の力を信じてそれに依拠すれば不可能なことはないというチュチェ思想の原理と、その具現である共和国の英雄的叙事詩を学びながら成長した革命家です。幹部は、人々の革命化、共産主義化をおし進め、集団的英雄主義と集団的革新の威力を最大限に発揮させる三大革命赤旗獲得運動の特性をよく知り、その大河の流れにためらうことなく飛び込んで単位の発展の新しい道をきり拓くべきです。

三大革命赤旗獲得運動にたいする指導を改善しなければなりません。

三大革命赤旗獲得運動の歴史はほぼ半世紀になっていますが、まだ多くの単位が三大革命赤旗を授与されておらず、すでに授与された単位のなかでもその役割をまともに果たせない単位が少なくないのを見ても、この運動にたいする指導に欠点があるということが分かります。

いま三大革命赤旗獲得運動は、判定を受けるための運動、旗を授与されればそれですむ運動のようになっています。

三大革命赤旗獲得運動にたいする指導は当然、すべての単位をこの運動に決起させることから始まり、運動の全過程にたいする恒常的な掌握と指導、公正な判定、そして赤旗を授与された単位がひき続き高い目標を立て、三大革命の遂行の先頭に立つようにするための不断の指導・援助と再判定、実質的な総括で貫かれなければなりません。

三大革命赤旗獲得運動にたいする指導を改善するうえで、党中央委員会の宣伝扇動部の任務がきわめて重要です。現在、活動上の特殊性といろいろな条件によって、少なからぬ単位がこの運動に参加しなくてもすむようになっています。

三大革命路線は、社会主義建設者なら誰もが従い貫徹しなければならないので、三大革命赤旗獲得運動に参加しない単位や勤労者はあり得ません。党中央委員会の宣伝扇動部は、すべての単位や人が三大革命赤旗獲得運動に決起するように指導書と判定規定など以前の基準を見直し、更新するものは更新し、補充するものは補充して、実のある指導になるようにすべきです。

三大革命赤旗獲得運動の熱気を高揚させるうえで、正しい賞罰制を実施することが重要です。

三大革命赤旗獲得運動で模範を示した単位と三大革命旗手にたいする政治的・物質的評価を正しくおこない、より多くの単位と広範な大衆が切実な利害関係をもって奮い立つようにすべきです。

同じ単位に長年勤務してその単位を三大革命赤旗、二重、三重三大革命赤旗単位にするのに特出した寄与をなした幹部と、党政策貫徹の赫々たる成果をもって三大革命旗手集団の栄誉を輝かせていく単位には高い勲章と表彰も授与すべきです。とくに、三大革命赤旗を獲得した市、郡には勲章と表彰を授与するだけでなく、国家的な優遇措置も実施する必要があります。何事においても総括や評価を公正におこない、賞罰を明確に適用しなければなりません。

三大革命赤旗獲得運動で遅れをとっている市・郡党責任書記、三大革命赤旗単位の隊伍から除名されたり、称号を剥奪された単位の党責任幹部は然るべき責任を負わなければなりません。

三大革命赤旗獲得運動を市、郡、連合企業所の範囲に拡大するにつれて、この運動にたいする指導を円滑に担当・遂行できるように職能を正しく作成し、必要な機構や職制も補充すべきです。

三大革命赤旗獲得運動が活性化するかどうかは、この運動を直接担当して指導する幹部の水準と能力に大きくかかっています。

三大革命赤旗獲得運動を指導する幹部は、党の思想と各時期に提示される党の方針に精通するばかりでなく、各分野の党政策にも通暁すべきであり、行政・経済活動実務や科学技術にも明るく、高い文化的素養を身につけなければなりません。とくに、自分の担当地域に秘められている党の指導業績についてよく知り、具体的実情と特性に即して指導を追いつかせるための方法論を不断に研究・適用すべきです。

道・市・郡党委員会をはじめとする各級党委員会でも、大衆運動を担当した幹部を多方面にわたって準備のできた有能な人でかためることに深い関心を払い、少なくとも五年以上は定着させる制度を樹立すべきです。

三大革命赤旗獲得運動にたいする指導を宣伝扇動部だけがおこなうものと認識してはなりません。党中央委員会から各級党委員会の各部署が下部の党組織にたいする指導を三大革命赤旗獲得運動と密接に結びつけておこない、宣伝扇動部との提携作戦、協同作戦でこの運動を積極的におし進めなければなりません。

雑誌『三大革命赤旗』を、三大革命赤旗獲得運動を先導しおし進める重要な手段となるように編集を改善すべきです。雑誌『三大革命赤旗』は、三大革命赤旗獲得運動で模範を示している党組織と幹部の成果や経験ばかりでなく、欠点や教訓となる問題も取り扱い、決意目標の作成と総括方法などの実務的な問題も取り扱えるように必要な措置をとるべきです。

三大革命赤旗獲得運動と社会主義愛国功労者に見習う運動は密接な相関関係にあります。三大革命のるつぼのなかで素晴らしい人間の典型が輩出し、社会主義愛国功労者こそは三大革命先駆者のなかの先駆者です。

党が社会主義愛国功労者を高くおし立てるのは、一生涯骨の折れる持ち場でいかなる功名や報酬も望まず、党と革命、祖国と人民のために清らかな良心と誠実な汗をささげている彼らの強い忠誠心と美しい愛国至誠が実にありがたくて大切なものであるからです。

社会主義愛国功労者に見習う運動を積極的にくり広げて、前世代が発揮した忠誠と愛国の模範が年代と年代を継いでひき続き再現されるようにすべきです。今後、社会主義愛国功労者大会などを催しそれを恒例化すれば、思想的精神的に、かつ道徳的に崇高な高さに達した先駆者の姿を通じて、わが党が望み、祖国が記憶する真の生に関する生々しい教本をもつでしょうし、新しい世代の教育にも非常に有益でしょう。

三大革命グループ運動を活性化しなければなりません。

思想、技術、文化の各分野で革新的な変化と発展、朝鮮式の文明を開拓していく変革の時代に当然、三大革命グループは先兵となり、前衛として活躍しなければなりません。

党の思想と路線を誰よりもよく知り、現代知識と文化を身につけた新世代の知識人集団、理想と抱負が大きく、新しいものへの志向と革命熱、創造熱の高い錚々たる青年前衛にたいする党と人民の信頼と期待は大なるものです。

三大革命グループという貴い呼称は今のような新たな革命の時代に闘争と前進の旗のように翻るべきであり、三大革命前衛という栄誉ある称号は当然、激変する時代の象徴としていっそう誇らかに輝くべきです。

現段階において三大革命グループの任務は、技術革命を基本として派遣単位の三大革命化を推進することです。

今日、朝鮮革命を支えるうえで科学と工業の果たす重大な役割とともに、技術革命の意義はよりいっそう大きくなっています。

経済・技術分野で新たな革命が起こらずには、現代文明へと進むことができず、社会主義の思想的基盤を強固にすることもできません。

それゆえ、党は三大革命グループをほかならぬ朝鮮革命の重要陣地に技術革命の別働隊として派遣したのです。

三大革命グループは、技術革命ののろしを上げて技術改造、技術創造、技術跳躍のための闘いに青春の熱情を注いで当該単位の発展と飛躍の早道を開拓しなければなりません。

三大革命グループは、現実のなかに深く入り、現場の技術者や勤労者との創造的協力を強めて、派遣単位の生産と経営活動に実際に役立つ科学技術の成果を上げるべきです。

全国各地の三大革命グループが確実な科学技術の成果を一件ずつ提出し導入するだけでも、現実での難問が少なからず解決され、それを火種にして全国に技術革命の炎を強く燃え上がらせることができます。

生産現場で探究しながら学び、学びながら探究して、新しい技術創造の先頭に立つのが三大革命グループの活動方式とならなければなりません。

三大革命グループは、覇気と情熱に溢れ、進取の気性に富む青春時代に、祖国と人民のために遠い将来にも誇り高く追憶しうる創造の足跡をはっきりと残すべきです。

三大革命グループは、派遣単位の三大革命化を強力に推進できる大きな潜在力をもっています。

三大革命グループは、党的・国家的眼識と革新的な考察力をもって現実を透視し、派遣単位の三大革命の遂行に役立つ斬新かつ建設的な意見を積極的に提起すべきです。

当該単位の党組織の指導のもとに大衆政治活動もおこない、つねに大衆のなかで、大衆の先頭に立って模範を示し、新しい知識と新しい技術を普及する主人となって技術革新の雰囲気を主導していくべきです。首都の発達した文化、都市の先進文化を地方へ、山間僻地へ普及させるうえでも強い伝播力と影響力を発揮しなければなりません。

三大革命グループがあるところなら、どこでも革命的で生気はつらつとした雰囲気がみなぎり、創造と闘争の熱風が起こるべきであり、三大革命グループなら、みなが尊敬し見習う三大革命の先駆者になるべきです。

わが党は、党と国家の強化発展を担っていく有望な後続幹部を育成するうえで、三大革命グループ活動を非常に重視しています。われわれのすべての革命陣地を三大革命化するためのたたかいは幹部革命をともない、若くて有能な後続幹部を体系的に、かつ大々的に育成することを求めています。

三大革命グループはグループ活動期間を、党と国家の恩恵に報いる第一歩であると同時に、自身を将来の民族幹部に鍛える時期として大切にし、気高い思想的精神的品格と高い実務的能力を備えるためにたえず努力しなければなりません。

党の意図に理想を追いつかせ、党が心配する問題の解決のために毎日、毎瞬間、思索と実践を続けていく真の革命家、進取的かつ革新的であり、困難を恐れぬ剛毅な気質の持ち主、遠い将来にも自分の活動を祖国と人民の前に誇らしく総括できる誠実で良心的な人間、高尚な文化と道徳によって人々の心をとらえる素晴らしい青年になるのが三大革命グループの熱烈な志向とならなければなりません。

最近の三大革命グループにたいする指導は一言でいって、中身のない外形ばかりのものだといえます。中央から下部に至るまでの整然たる指導体系がないので、統一的な指揮と深みのある具体的な指導が保障されず、三大革命グループ運動は活気を失っています。

党中央委員会の当該部署と各級党組織は三大革命グループ活動の実態を全面的に、かつ具体的に分析し、不合理な要素をもれなく探し出して適切な改善対策を講じるべきです。

三大革命グループ運動の活性化は当然、三大革命グループの質的量的強化から始まらなければなりません。

政治的、思想的に健全で、学業成績の優れた大学卒業生を厳選する原則を堅持するとともに、経済部門間の均衡を保ち、全般を盛り立てるのに役立つように派遣陣容をさらに強化すべきです。

三大革命グループを生産単位にだけ派遣していた従来の枠から脱して地域単位にも派遣し、党の市・郡強化路線の貫徹において一役担うようにすべきです。こうすれば、重要経済部門を盛り立てる活動と地域の発展を促す活動を同時におし進めながらも、三大革命グループにたいする指導をより着実におこない、グループの役割も強めることができます。

全国的規模で提起される技術陣の需要と派遣可能性を十分に検討し、経済発展と人民の生活向上においてキーポイントとなる重要生産単位と各地域に派遣する三大革命グループの規模を適切に定め、グループ派遣を策略的に、かつ能動的におこなうべきです。

党組織と幹部はグループにたいする指導を重要な党の課題としてとらえ、高い責任感をもってたえず深化させ、三大革命グループをおし立てて自分の地域、自分の単位で懸案となっている科学技術上の問題も解決し、三大革命化の突破口をきり拓かなければなりません。

三大革命グループがわが党の派遣員という誇りをもって最大の馬力を出すように活動条件と生活条件を十分に保障し、実績を上げるグループ員をおし立て、さまざまな方法で表彰もして、彼らの精神力と創造的熱意を高揚させなければなりません。

各級党組織は、三大革命グループ活動期間に活動と生活で模範を示す大学卒業生を幹部として積極的に抜擢、登用し、彼らが生産現場で革命化、労働者階級化した知識人らしく党と人民のために変わることなく忠実に奉仕するように正しく導かなければなりません。

国家科学技術委員会をはじめとする当該部門、当該単位は、三大革命グループが技術革命の前衛としての役割を円滑に遂行できるように指導を下部に接近させ、要求の度合いを強めなければなりません。

三大革命グループの技術革新活動が国家の利益と時代の趨勢、現実の要求に即して正しくおこなわれるように掌握・指導と審議を責任をもっておこない、展示会、参観をはじめ三大革命グループの視野を広め、創意を啓発する活動を多様に組織・展開しなければなりません。

三大革命先駆者はわが党が大事にし、おし立てる中核であり、宝です。思想、技術、文化の三大戦線をしっかり守っている皆さんのような立派な忠臣、愛国者が多いので、わが党と国家の基盤は強固であり、全国を三大革命化する闘争は躍動と前進の激流をもたらすでしょう。

すべての大会参加者は、金日成同志と金正日同志の貴い革命遺産であり、社会主義建設の強力な推進力である三大革命赤旗獲得運動と三大革命グループ運動を新たな段階に引き上げるための闘争で先駆者としての栄誉をひき続き輝かせなければなりません。

わが党がうち出した闘争目標は膨大であり、困難は依然として折り重なっていますが、われわれはあらゆる条件が備わるまで待っているわけにはいきません。ひたすらわれわれの力とわれわれの方式の発展針路にそって、屈することなく力強く前進しなければなりません。

わたしは、すべての幹部と党員と勤労者が三大革命の力強い炎を燃え上がらせて歴史のあらゆる挑戦をはねのけ、朝鮮式社会主義の全面的復興を必ずもたらすものと確信しています。

ともに、必勝の信念と不屈の意志をもって偉大なわが国家の尊厳と栄光のために、社会主義の完全な勝利のために力強くたたかっていきましょう。