党細胞を強化しよう
―全国党細胞書記講習会の参加者に送った書簡―

1991年5月10日
金正日

われわれはきょう、全党の大きな期待と関心のなかで、全国党細胞書記講習会を開くことになりました。わが党が創立されて以来、全国党活動家講習は何回もおこなわれましたが、全国の党細胞書記を集めて講習会を催すのははじめてです。この講習会は、党を強化し、細胞の機能と役割を高めるうえで新たな転機となるでしょう。

わたしは、栄えある朝鮮労働党の細胞書記としての誇りと自負をいだき、全国党細胞書記講習会に参加した細胞書記と党活動家を熱烈に祝賀します。

わが党は「トゥ・ドゥ」(打倒帝国主義同盟)の根から育ち、長いあいだ困難かつ栄えある闘争の道を歩んできました。その過程には幾多の試練と難関がありましたが、わが党は、いささかの動揺もなく、民衆を立ち上がらせて朝鮮革命をひたすら勝利の道に導き、その過程で組織的、思想的に強化されました。全党に唯一思想体系が確立され、党の隊伍がうちかためられ、領袖を中心とする党の統一団結は確固たるものとなりました。党と大衆が血縁的に結びつき、党の大衆的基盤が強固になり、党活動の体系と方法が改善されて党活動が対人活動に確固と転換され、革命と建設にたいする党の指導的役割はいちだんと強まりました。わが党の強化、発展は細胞の強化、発展と切り離しては考えられません。主体的な党建設路線によって、朝鮮革命の黎明れいめい期に最初の党組織が結成されて以来こんにちにいたるあいだに、わが党の細胞は数十万に増大し、党の末端基層組織としての機能と役割をりっぱに遂行してきました。党細胞が強化され、党が強力な存在になったのは、細胞書記の陰の努力に負うところが大きいといえます。これまで細胞書記は、党の基層組織の責任をになった誇りをいだき、細胞の強化、発展のために献身してきました。こんにち党細胞書記のなかには、いかなる名誉も報酬も望まず、陰ひなたなく20年、30年、さらには40年と細胞書記を務めてきた人が少なくありません。かれらはわが党の貴い宝であり、誇りであり、まさにそういう忠実な党細胞書記がいるため、細胞が強固で、わが党が強力でありうるのです。

わたしは、全国党細胞書記講習会が開かれたこの機会に、党と領袖への厚い忠誠心をいだき、細胞と党の強化、発展のためにすべてをつくしている講習参加者と全国の細胞書記に、党中央委員会とわたし自身の名であつい感謝を送ります。

党を強化し、革命と建設を促進するうえで、細胞はきわめて重要な位置を占めています。

細胞はわが党の末端基層組織です。党は領袖を中心とする党組織の有機的結合体であり、ここでもっとも基礎的な組織は細胞です。わが党は有機体の細胞になぞらえて、党の末端基層組織を細胞と呼んでいます。人間はその身体を組成する細胞が健全で円滑に作用してこそ健康でありうるのと同様、党はそれを構成している細胞が健全で機能と役割を十分に果たしてこそ、強くなるのです。細胞を強化することは、全党を強化する第 一歩となります。

党の強化発展は本質において党隊伍の組織的思想的強化であり、党の依拠している大衆的基盤の強化です。党の隊伍が組織的思想的に強化され、大衆的基盤の強固な党であってこそ強力で、指導的政治組織としての使命と任務を満足に遂行することができます。

党隊伍の組織的思想的強固さは、党員の高い政治的思想的水準と隊伍の磐石のごとき統一団結にあり、それは細胞が党員の組織・思想生活をたえず強化するときにもたらされます。細胞が革命的党生活気風を確立し、党員を革命的に教育し、組織的、思想的に鍛えてこそ、すべての党員は党の唯一思想、チュチェ思想で武装し、党と領袖にかぎりなく忠実な真のチュチェ型の革命家になれるのです。細胞が党員の組織・思想生活を強化してこそ、領袖の思想にもとづき、領袖を中心とする党隊伍の思想・意志および行動の完全かつ無条件的な統一団結をなし遂げ、それをむしばむあらゆる異質の思想的要素をそのつど克服し、純潔を保つことができます。

党の依拠している大衆的基盤の強固さも、党細胞の機能と役割によって保障されます。労働者、農民、勤労インテリをはじめ広範な大衆は、わが党の依拠している大衆的基盤です。細胞は党の末端組織としてつねに大衆のなかで直接活動します。党内には多くの組織がありますが、つねに大衆と接触し、ともに働き生活する組織は細胞です。細胞は党と大衆の血脈をつなぐ基本的単位です。大衆は細胞を通じて党の息吹を感じ、党と血縁的につながるようになります。細胞を強化し、その機能と役割を高めてこそ、党への大衆の信頼を厚くし、広範な大衆を意識化、組織化して党のまわりにかたく結集させ、党が大衆のなかに深く根を下ろし、強固な大衆的基盤にもとづいて発展することができます。

党の威力はその戦闘力と指導力にあらわれます。強い戦闘力と指導力をもつ党は必勝不敗です。党の強い戦闘力と指導力は、基層党組織、とりわけ細胞の積極的な活動によって保障されます。すべての細胞がその機能と役割を円滑に遂行すれば、党はいかなる風波と試練のなかでも微動だにせず、革命と建設を勝利に導き、たえず発展します。

細胞は党の路線と政策を実行する直接の戦闘単位です。

党の路線と政策を実行するのは、すべての党組織に課された基本的任務です。党組織の積極的な活動によってのみ、党の路線と政策が成功裏に実行され、その生命力が十分に発揮されます。ここで細胞は、革命と建設の各分野の末端単位で、党の路線と政策を直接実行する活動をします。細胞は党の路線と政策が示されれば、それを直接党員と勤労者に浸透させ、かれらと協議して、その実行方途を探しだし、具体的な対策を講じ、党員と勤労者を奮起させて、党の路線と政策を実行していきます。つまるところ、党の路線と政策が現実化し、その正当性と生命力が発揮されるところは細胞であるといえます。細胞を強化し、その機能と役割を十分に遂行してこそ、党の路線と政策が実行され、朝鮮革命がすみやかに前進するようになります。

こんにちわれわれには、党をさらに強化し、その指導的役割をたえず高めてチュチェの革命偉業を最後まで完成すべき課題が提起されています。この重大かつ栄誉ある課題を成功裏に遂行するには、細胞を党と領袖にかぎりなく忠実な細胞にしなければなりません。「すべての党細胞を忠誠の細胞にしよう!」これがこんにち、わが党の示している重要なスローガンであり、党組織の中心的な課題です。各級党組織は、党のこのスローガンを高くかかげ、すべての細胞を党と領袖に忠誠と孝心をつくす忠誠の細胞にうちかためて、党をさらに強化し、チュチェの革命偉業の最終的勝利を早めなければなりません。

1 党員を忠臣と孝子に育てるために

党細胞を忠誠の細胞にするには、すべての党員を党と領袖に忠誠と孝心をつくす真の忠臣、このうえない孝子に育てなければなりません。

党と領袖に忠誠と孝心をつくすのは、革命家が必ず身につけるべきもっとも気高い共産主義的品性であり、党員の革命的義務です。

領袖は革命の卓越した指導者であり、人民の慈父です。領袖の指導のもとに革命が前進し、領袖のふところで人民の真の生が開花します。革命家の生は、領袖と一瞬たりとも切り離しては考えられません。朝鮮人民は領袖、党の指導があるため、チュチェの革命偉業をりっぱに実現していく誇り高く尊厳ある人民としての自負をいだき、永生の政治的生命をもって、自己の運命を自主的に、創造的にきりひらいています。人民は当然、領袖を革命の卓越した指導者、慈父として高く仰ぎ、戴くべきです。党と領袖に自己の運命を全的に託し、党と領袖のためにすべてをつくしてたたかう人が真の忠臣であり、孝子なのです。党員はもっとも貴い政治的生命をもった革命の前衛闘士であるため、党と領袖への忠誠と孝心の度合いが誰にもまして高くなければなりません。

党と領袖への忠誠と孝心は、わが党と革命隊伍の一心団結の強固さと威力の源です。領袖を中心とする党と革命隊伍の一心団結は、党と領袖への忠誠と孝心にもとづいてなし遂げられ、強固になります。党と革命隊伍の一心団結は、党と領袖への忠誠と孝心の結晶体であるといえます。すべての党員を党と領袖へのかぎりない忠誠とこのうえない孝心をもった革命家に育てるところに、党の強化、発展の確固たる保証があります。細胞は、党員を党と領袖にかぎりなく忠実な真の忠臣、このうえない孝子に育てなければなりません。

党と領袖を擁護するのは、党と領袖に忠誠と孝心をつくす真の忠臣、このうえない孝子の第1の任務です。党員はいかなる逆境のもとでも、党と領袖を断固擁護する前衛闘士となり、とりでとなり、盾となるべきです。

党と領袖の革命業績を固守し、代を継いで輝かせていくことは、党と領袖の権威を擁護するための原則的な問題であり、領袖のきりひらいた革命偉業を代を継いであくまで完成するための必須の要求です。党と領袖の革命業績を固守できなければ、党と領袖の権威と威信を傷つけ、血を流してかちとった革命の獲得物を失うことになります。党と領袖の革命業績にたいする立場と態度は、忠臣と奸臣を見分ける試金石です。革命闘争が深化し、敵の策動が強化されるほど、党と領袖の革命業績をさらに強く擁護しなければなりません。

チュチェ思想の創始は、金日成同志によるもっとも輝かしい業績です。朝鮮革命が比類なく困難かつ複雑な試練の道を踏み分けながらも、ささいな偏向も犯すことなくひたすら勝利の道を前進してくることができたのは、チュチェ思想がわれわれの前途を指し示してくれたからです。細胞は党員のあいだでチュチェ思想教育をさらに強化し、かれらがチュチェの革命的世界観を確立し、チュチェ思想を断固擁護し、革命と建設のすべての分野にりっぱに具現するようにしなければなりません。

金日成同志によって抗日革命闘争の時期に築かれた革命伝統は、朝鮮革命の貴い資産であり、その最終的勝利を保障する万年の礎です。抗日の輝かしい革命伝統があるため、世代が交代し環境が変わっても、われわれのチュチェの革命偉業は代を継いで純潔に継承されており、いささかの停滞とよどみもなく、力強く前進しています。細胞は党員にたいする革命伝統教育を強化して、かれらがわが党の革命伝統で武装し、それをあくまで守り、活動と生活にりっぱに具現していくようにすべきです。

金日成同志が革命闘争と建設事業を賢明に導く過程で積みあげた業績を永遠に固守し、輝かせていかなければなりません。金日成同志はチョンサンリ(青山里)精神、チョンサンリ方法とテアン(大安)の事業体系、新たな農業指導体系を創造し、政治、経済、文化、軍事の各分野で輝かしい業績を積みあげました。それには社会主義共産主義建設を偏向を犯すことなく成功裏に前進させる方向と方途が全面的に集大成されています。金日成同志によってきりひらかれた革命偉業は、わが党によってりっぱに継承され、完成されています。わが党の業績は、チュチェの革命偉業を代を継いで最後まで完成するための貴い資産です。細胞は、党員に党と領袖が革命と建設においてなし遂げた業績を明確に認識させ、代を継いで輝かせるべきです。

金日成同志の現地指導を受けた単位をりっぱに整備し、輝かせていくことは、党と領袖の業績を守るための重要な要求です。現地指導を受けた単位の党細胞は、自分の単位をよりりっぱに整備し、現地指導の際に示された課題をりっぱに実行して、すべての面で先頭に立つべきです。

党と領袖への忠誠と孝心は、金日成同志の教示と党の方針を擁護、貫徹することにあらわれるべきです。党員は金日成同志の教示と党の方針にたいする絶対的な支持者、擁護者となり、その貫徹において前衛闘士となるべきです。こんにち、朝鮮人民は「党が決心すればわれわれは実行する!」というスローガンを高くかかげ、党の意図と構想を実現するために力強くたたかっています。「党が決心すればわれわれは実行する!」というスローガンは、人民の党への絶対的な信頼とかぎりない忠誠と孝心の集中的なあらわれです。細胞は、党員が「党が決心すればわれわれは実行する!」というスローガンを高くかかげ、党の方針を無条件に受け入れ、ささいな理由や口実も設けず、そのつどりっぱに実行するようにすべきです。党の方針貫徹を不利な条件にかこつけて引き延ばしたり、中途で投げだす傾向にたいしてはそのつど闘争をくりひろげて克服すべきです。

金日成同志の心労を軽減するのは、真の忠臣、このうえない孝子の当然の道義です。細胞は、党員が金日成同志の心労を軽減するため奮闘するようにすべきです。

早くから祖国と民族の運命を一身ににない、革命の壮途についてあらゆる風波をなめつくし、国と人民の前に不滅の業績を積みあげた金日成同志は、高齢にもかかわらず、こんにちも朝鮮人民により大きな幸せをもたらそうと気を配り、精力を注いでいます。心から金日成同志の安泰と万年長寿を願うなら、金日成同志が案じている問題を解決すべきです。口先ではなく、実践によって金日成同志の案じている問題を解決する人が真の忠臣であり孝子です。細胞は、党員が金日成同志が意図し、望んでいる問題をそのつど解決して、金日成同志に喜びと満足を与えるようにすべきです。

現在、金日成同志がもっとも案じている問題の一つは人民の食・衣・住の問題を円滑に解決することです。人民がすべて、白米の飯に肉汁を食べ、絹の服を着て瓦ぶきの家に住めるようにしようというのが金日成同志の構想です。これは朝鮮人民の世紀的宿望です。金日成同志は、食・衣・住の問題を完全に解決して、人民の世紀的宿望をかなえようと不眠不休の精力的な活動をつづけています。わが党が軽工業革命と住宅建設の雄大な青写真を示し、その実現に大きな力を傾けているのも、人民になにうらやむことのない幸せな生活をさせたいという金日成同志の構想を実現するためです。われわれはなんとしても、人民経済の先行部門を確固と優先させ、既存の経済的土台を効果的に利用して、生産を高い水準で正常化し、党の農業第1主義方針と軽工業革命の方針を貫徹し、都市と農村に近代的な住宅をより多く建設して、金日成同志の遠大な構想を一日も早く実現しなければなりません。細胞は、党員が金日成同志の心労を軽減していないことに誰よりも心を痛め、金日成同志の構想と意図をりっぱに実現するため全力をつくして努力するようにしなければなりません。

党員が党と領袖に忠誠と孝心をつくす道は、課された仕事を責任をもってりっぱに果たすことにあります。党員に課された仕事はそれぞれ異なりますが、それはすべて党と領袖の構想と意図を実現するための栄誉ある革命任務です。革命任務に貴賎はありえず、党と領袖への忠誠と孝心は受け持った仕事をりっぱにすることにあらわれるべきです。労働者であれば職場と設備を几帳面に管理し、生産課題を超過遂行するだけでなく、製品の質を高めるべきであり、農民であれば田畑を丹念に手入れし、穀物などの農業生産物を増産すべきであり、科学者、技術者であれば科学研究活動に励んで国の経済発展に切実に必要な科学技術上の問題をそのつど解決すべきです。こうしてこそ、党と領袖に忠誠と孝心をつくす忠臣、孝子といえます。細胞は、党員がどこでどんな仕事をするにせよ、それを党と領袖が望み、祖国と人民が要請していることであることを肝に銘じ、活動において強い責任感とかぎりない献身性を発揮するようにしなければなりません。   党と領袖への忠誠と孝心は一点のくもりもなく、純潔なものでなければなりません。真の忠臣、このうえない孝子になるには、領袖を心から仰ぎ戴くべきです。

領袖を仰ぎ戴くことにおいては、私心があってはなりません。私心のある人は、表面では党と領袖にしたがうふりをしますが、裏では私利と功名を追求してよこしまなことをします。また、順境では党と領袖にしたがいますが、形勢が不利なときは本性をあらわして背信の道に走ります。領袖を仰ぎ戴く忠誠と孝心は、つねに純潔かつ真実なものでなければなりません。

領袖を仰ぎ戴くことにおいては、つねに心変わりがあってはなりません。党員は、平穏な時期もきびしい時期も、党と領袖にしたがう姿勢と立場において変化があってはならず、ひたすら党と領袖を信頼し、高く戴かなければなりません。

党員は党と領袖に忠誠と孝心をつくすことを確固たる信念とすべきです。革命的信念は革命偉業の正当性と勝利の確信であり、革命偉業のために献身しようというかたい覚悟と意志です。革命偉業は領袖の偉業であるため、革命的信念は革命的領袖観が確立されるとき、ゆるぎないものとなります。細胞は、党員のあいだで革命的領袖観を確立し、われわれの領袖とわが党がいちばんであるという確固たる観点と立場で、党と領袖への忠誠と孝心を信念化するようにすべきです。

党と領袖への忠誠と孝心は、革命的信念になると同時に、道徳的信義となってこそ真実かつ熱烈なものになります。道徳的信義は、良心にもとづいて自覚的に守り、愛と信頼にこたえる純潔な心です。真の人間にとって、良心はあざむくことも、捨てることもできないものです。革命家はいつどこにあっても、社会と集団、祖国と人民の要求と利益を先に考え、貴び、党と領袖の信頼と期待に背くことのないように生き働く革命的良心をもつべきです。党と領袖の愛と恩恵にも、革命的良心をもって真に、誠意をもって報いるべきです。細胞は党員のあいだで革命的道徳観を確立し、党と領袖への忠誠と孝心をもっとも崇高な道徳的信義とみなすようにすべきです。

党と領袖への忠誠と孝心は自己の人生観となってこそ、さらに確固たるものになります。人間は一日を生きても、りっぱに誇らしく生きるべきです。生きる誇りとはりあいは、決して自分一人暖衣飽食し享楽をむさぼるところにあるのではなく、祖国と人民、社会と集団のために献身する創造と闘争のなかにあります。党と領袖への忠誠と孝心は、祖国と人民、社会と集団を貴び、愛し、その繁栄と幸せのために献身する熱烈な愛国心と集団主義の最高の表現です。党と領袖に忠誠と孝心をつくす道に、社会的政治的集団とともに永遠に生きる誇らしい生があるのです。党員は革命家であるため当然、自己の運命を党と領袖に託し、党と領袖に忠誠と孝心をつくすことに生きる誇りとはりあいを感じるべきです。細胞は党員のあいだで革命的人生観を確立して、かれらが寝ても覚めても、楽しいときも苦しいときも、まず党と領袖を考え、生の一瞬一瞬を党と領袖への忠誠と孝心でつづっていくことを生の要求とするようにしなければなりません。

党と領袖への忠誠と孝心の模範を大いに見習うべきです。

チュチェ思想の旗のもとに前進してきたわが党の闘争史は、領袖と戦士のあいだの信頼と忠誠、愛と孝心でつづられた歴史です。朝鮮革命は党と人民、領袖と戦士のあいだの信頼と忠誠、愛と孝心の力で比類なく困難な抗日革命闘争の炎をくぐりぬけ、新しい祖国の建設ときびしい祖国解放戦争(朝鮮戦争)、戦後の復興建設と社会主義建設で世人を驚嘆させる輝かしい勝利と奇跡をもたらしました。党と人民、領袖と戦士のあいだの信頼と忠誠、愛と孝心は、朝鮮革命を推進する無限の力の源です。

朝鮮革命は終わっておらず、依然として困難かつ複雑をきわめています。あらゆる難関と試練を乗り越え、朝鮮革命を成功裏に前進させるには、すべての党員が党と領袖への忠誠と孝心の模範をつとめて見習い、それをりっぱに具現しなければなりません。

抗日革命闘士は、金日成同志にかぎりなく忠実な真の忠臣、このうえない孝子の典型です。かれらは生死を決する血戦の道で、ひたすら金日成同志がいてこそ革命が勝利するという鉄の信念と、金日成同志の厚い信頼と愛にこたえようという熱い革命的信義をもって、金日成同志を絶対的に信頼し尊敬し、金日成同志の示した革命思想と戦略的戦術的方針を貫徹し、金日成同志を命をかけて擁護しました。朝鮮人民の心に永生の名で深く刻まれている金赫キムヒョク、車光秀チャグァンスをはじめ抗日革命闘士は、困難な革命の道で金日成同志を民族の太陽として高く仰ぎ、金日成同志のために青春も生命もためらうことなくささげてたたかいました。苛烈な祖国解放戦争の決戦場で細胞総会を開き、金日成同志に忠誠の誓書を送って祖国の高地を死守した英雄戦士や、砲煙弾雨をついて訪ねてきた金日成同志に、細胞総会で労働者階級の忠誠心をこめて、戦後の復興建設は心配なさるなと切願し、その日の誓いを守ってたたかった楽元ラクウォンの10名の党員も真の忠臣、このうえない孝子でした。細胞は、抗日革命闘士と人民のあいだで強く発揮された金日成同志への忠誠と孝心の模範を大いに見習い、活動と生活に具現すべきです。

金日成同志への朝鮮人民の忠誠と孝心は、こんにちわが党への忠誠と孝心として連綿とひきつがれています。朝鮮中央通信社の五局第二細胞の党員のあいだであらわれた党への忠誠と孝心の崇高な模範はその実例といえます。わたしは、いかなる環境のもとでも、ひたすら党を信頼しあくまでしたがうという切々たる心をこめたかれらの手紙を見て、大きな力と勇気を得、チュチェの革命偉業を最後まで完成しようという信念と意志をいっそうかたくしました。中央通信社の五局第二細胞は、党を心から信頼し、党と運命をともにしようとするすべての細胞のモデルです。各級党組織は、かれらのあいだで強く発揮された忠誠と孝心を見習うため積極的に活動して、忠誠の党細胞を増やしていくべきです。

2 党生活の組織と指導を正しくおこなうために

党員の党生活の組織と指導を正しくおこなうのは、細胞の基本的任務であり、すべての問題を成功裏に解決するキーポイントです。細胞は党員の党生活の拠点であり、党生活を直接組織し指導する基本単位です。党員は誰であれ細胞に所属して党生活をし、政治活動、革命活動をおこないます。細胞は、党員の党生活の組織と指導を基本とし、つねにこれに大きな力を注ぐべきです。

党員の党生活の組織と指導において重要なのは、自覚的な党生活気風を確立することです。

党員は、強要や要求によってではなく、本人の意思で入党した革命家なのですから、当然、党生活に自覚的に参加すべきです。党生活は自覚的に参加してこそ実質的なものになり、自らをたえず鍛え、政治的生命を輝かせていくことができます。

党組織にたいする正しい観念をもつことは、自覚的な党生活気風を確立するための先決条件です。党組織観念とは、党組織にたいする観点と態度です。党員は党組織にたいする正しい観念をもってこそ、すべてを党に託し、党生活への自覚的な参加を習性化することができます。党員が党組織にたいする正しい観念をもつには、党を厚く信頼し、党組織の貴さを深く認識しなければなりません。細胞は、党員にわが党の偉大さと指導の賢明さ、不滅の業績を深く認識させ、かれらが党を厚く信頼し、党の指導に忠実にしたがうようにすべきです。細胞は、党組織が領袖と党員のあいだの血縁的つながりを結び、政治的生命をたえず輝かせるよう見守り、導く保護者であることを党員に深く認識させ、かれらが党組織を愛し、尊び、党組織にしっかり依拠して活動し、生活し、党組織の指導と統制を受けるため意識的に努力するようにしなければなりません。

党規約と党生活規範を明確に知り、それを厳守するのは、自覚的な党生活気風を確立するための重要な要求です。党規約と党生活規範は、党員がすべての活動と生活において義務的に守るべき行動規範であり準則です。党員は党規約と党生活規範を知ってこそ、そのとおり党生活に参加し、課された革命課題も成功裏に遂行することができます。細胞は、党員のあいだで党規約と党生活規範の学習を強化して、かれらがそれを明確に知り、そのとおり活動し生活するようにしなければなりません。

自覚的な党生活気風は、問題討議に積極的に参加し、党組織の決定を誠実に実行するところにあらわれます。党員が問題討議に積極的に参加し、党組織の決定を誠実に実行するのは党生活の要求であり、党員の義務です。党員は問題討議に積極的に参加し、党組織の決定を誠実に実行する過程で党員としての自覚がさらに高まり、それを体質化することができます。細胞は会議の運営において格式や枠をなくし、民主主義を高く発揚して、すべての党員に建設的で創造的な意見を積極的に提起させ、いったん決定された問題は是非を論じたり引き延ばしたりせず、無条件そのつど実行する革命的気風と強い組織規律をうち立てるべきです。

党員にとって学習は重要な政治思想生活です。党員が政治的生命を維持し、革命をあくまで遂行するためには、地道に学習して政治的糧を摂取し、それを自分の血とし肉とすべきです。学習は課された革命任務をりっぱに遂行するための必須の要求です。党員は金日成同志がきりひらき、導いてきたチュチェの革命偉業をりっぱに継承し、完成すべき前衛闘士です。チュチェの革命偉業を完成する闘争は、自然と社会を革命的に改造する困難かつ複雑な闘争です。この革命課題を円滑に遂行するためには、党員が学習を強化して政治実務水準を高めなければなりません。人間は知識の程度に応じて分析し、判断し、働くものです。党員は知識がなければ、大衆を教育し導くことも、革命課題の遂行において前衛的役割を果たすこともできません。細胞は党員のあいだで学習を強化し、かれらの政治実務水準の向上に深い関心を払うべきです。

学習はあくまでも自発的にしなければなりません。学習は自分自身のためにすることであり、他人が代わりにやってくれることではありません。党員は学習にたいする正しい観点と態度をとり、政治実務水準の向上のため統制を受けなくても地道に学習すべきです。どんなに仕事が忙しくても、学習計画を具体的に立て、それを確実に実行し、集団学習に欠かさず参加して誠実に学ぶべきです。学習は自発性とともに統制がともなわなくては成果をおさめることができません。党員のなかには正しい学習観点をうち立てられず、学習を怠ける人がいないともかぎらないので、党員の自発性にまかせるだけでは足りません。細胞は、学習対話などさまざまな形式と方法で党員の学習状況をつねに調べ、総括して、かれらが学習を日常化、習性化するようにしむけるべきです。学習を嫌う人にたいしては、いちがいに批判ばかりせず、学習に関する任務を分担し、それを実行する過程を通じて自ら自覚し、学習に励むように導くべきです。

党員への任務分担を日常的におこない、そのつど総括するのは、党員の党生活の組織と指導において重要な位置を占めます。

党生活は、党員が党組織から分担された任務を遂行する過程です。党員は党組織から分担された任務を遂行する過程で自らを政治的、思想的に鍛え、党の路線と政策を実行する革命活動をくりひろげます。任務を日常的に分担し、正確に総括してこそ、党員は党生活に積極的に参加し、政治活動家としての本分をまっとうすることができます。細胞は、すべての党員が自分自身を政治的、思想的にたえず鍛え、革命課題を成功裏に遂行するためつねに頭を働かし、活発に活動するよう、任務の分担と総括を正しくおこなうべきです。

党員への任務分担は、細胞内のすべての党員にもれなく日常的におこなうべきです。これは、かれらを党生活に積極的に参加させ、細胞に提起された革命課題を成功裏に遂行する重要な方法です。細胞は、すべての党員に任務をもれなく日常的に分担して、かれらが活発に活動するように導くべきです。

党員への任務分担は、党員のレベルと特性に即して具体的におこなうべきです。党員のレベルと具体的活動条件を考慮せず、一律に任務を分担しては成果をあげることができません。細胞は党員の党生活状況を具体的に知り、それにもとづいて、政治的思想的水準と実務能力、性格、趣味、年齢、性別、活動条件に合わせて任務を分担し、誰がどんな仕事をどういう方法でいつまでに遂行せよ、というように具体的に与えなければなりません。

党員への任務分担は政治的なものでなくてはなりません。党員は政治活動家であり、党生活は政治生活である以上、任務分担は当然、政治的なものであるべきです。細胞は党員に任務を一つ分担しても、かれらが政治活動家としての品性と資質を身につけ、大衆を教育、改造して党のまわりに結集し、党政策の実行へと奮い立たせる政治活動、対人活動がりっぱにできるようにすべきです。経済活動での問題を解決する任務を分担する場合にも、行政的な作業を分担するように実務的にではなく、大衆に党の経済政策を浸透させ、その実行において先頭に立って大衆を導くよう、政治的任務として与えなければりません。

党員への任務分担は、革命課題を成功裏に遂行できるように与えるべきです。任務を分担し総括する目的はそれ自体にあるのでなく、党員を動かして党に提起された革命課題を成功裏に遂行するところにあります。細胞は、その単位に提起された革命課題を成功裏に遂行することに力点をおき、任務を実質的に分担して、その遂行過程が革命課題の遂行過程になり、革命課題の遂行において党員がつねに大衆の模範になり、前衛的役割を果たすようにしなければなりません。

党員に任務を分担した後は、それを確実に遂行するよう助けることが大切です。細胞は任務を分担することにとどまらず、その遂行状況を随時調べ、党員がそれを誠実に遂行できるよう十分に援助しなければなりません。党員が分担された任務を遂行する過程でよく分からないことがあれば教え、難問があれば解決して、それをあくまで実行するように導くべきです。

党員の任務分担遂行状況の総括をそのつど実質的におこなうべきです。これは、分担された任務の遂行において党員の責任感と積極性を高め、党生活を強化するための重要な要求です。分担された任務の遂行状況の総括をきちんとしなければ、党員の任務分担にたいする観点と態度を正しくうち立てることも、党組織の規律を強化することもできません。細胞は党員に任務を分担した後は、その遂行状況を総括することを制度化すべきです。総括のときには、その遂行においてあらわれた長所と短所はなんであり、遂行の過程で得た経験と教訓はなんであるかといったことを分析し、総括しなければなりません。総括がすめば新しい任務を分担し、かれらがつねに活動するようにしなければなりません。

党生活総括は党生活の基本形式の一つであり、党員を革命的に教育し鍛える、もっとも有力な手段です。党生活総括を実質的なものにすれば、党員を党性、組織性、規律性の強い真の政治活動家に育てることができます。

党生活総括はあくまでも、党と領袖への忠実性を高め、党の唯一思想体系を確立し、党の統一団結を強化し、党に提起された革命課題を成功裏に遂行することを基本とすべきです。

党生活は党員の政治思想生活であるので、党生活総括は当然、政治的思想的総括にならなければなりません。細胞は党生活総括の指導を正しくおこなって、すべての党員が活動と生活で提起される問題を政治的、思想的に分析、総括するようにすべきです。党と領袖への忠誠心を高めることに基本をおき、組織思想生活と革命課題遂行における本質的欠陥を思想的に深く分析、総括すべきです。

党生活総括は強い批判の雰囲気でおこなうべきです。批判は党員を革命的に教育し鍛える強力な武器です。党員は批判を通じて、自分を組織的、思想的にたえず鍛え、修業を積むようになります。細胞は党生活総括をつねに強い批判の雰囲気でおこなって、それが党性鍛錬の重要な契機になり、りっぱな学校になるようにすべきです。そのためには、すべての党員が批判にたいする正しい観点と態度で、積極的に批判に参加しなければなりません。

批判は率直かつ真実なものでなければなりません。自分の欠陥を率直にさらけだして自己批判しないのは、党組織に心を許さない誤った態度です。党員は欠陥がいかに重大なものであっても、それを党組織にありのままうち明けて自己批判し、同志の援助を受けて是正しなければなりません。党員が誰も知らない欠陥を自ら深く反省して党組織に率直に話した場合は、問題視してはなりません。批判は同志の欠陥を心から是正させ、活動を発展させる原則でおこない、批判の場で同志を中傷したり仕返しをすることがあってはなりません。

党生活総括の準備を十分にしなければなりません。そうしてこそ、短時間内でしかも高い政治的思想的水準で実質的におこなうことができます。細胞は党生活総括に先立って、党員が自分の活動と生活を金日成同志の教示と党の方針、党の唯一思想体系確立の原則、党規約と党生活規範にもとづいて全面的に検討し、あらわれた欠陥とその原因、是正方途を自ら見いだすようにしなければなりません。とくに、党の唯一思想体系の確立状況と職務の遂行状況、分担された任務の遂行状況の総括を具体的に準備し、他の党員の活動と生活にあらわれた欠陥を是正させる批判の準備も十分にすべきです。

党員が党生活総括に欠かさず参加するのは党生活の初歩的な要求であり、党生活を改善するための先決条件です。細胞は党生活の指導において決して二重規律を許してはならず、所属の党員が党生活総括に全員参加して党生活状況を総括する強い規律をうち立てるべきです。もし、やむをえない事情で党生活総括に参加できない党員がいる場合は、後で個別的にでも総括をおこなうようにし、特別な理由もなく党生活総括に参加しなかった党員にたいしては、問題視して批判し、そのようなことがあらわれないようにすべきです。

党生活を革命課題の遂行と密接に結びつけておこなうことは、党生活の本質上の要求であり、党生活指導の根本原則の一つです。革命課題の遂行をぬきにしたただの党生活はありえません。党員の党生活の組織と指導は、革命課題をよりりっぱに遂行することに方向づけなければなりません。

党生活を革命課題の遂行と密接に結びつけておこなうためには、党生活指導の一つひとつが革命課題の遂行と密接に結びつけられるようにしなければなりません。細胞は党会議、党生活総括、任務の分担、学習など、党生活指導の一つひとつが革命課題の遂行と密接に結びつけられ、党生活の過程が革命課題の遂行過程となるようにすべきです。

党員の党生活の評価も、革命課題の遂行状況を基本にしておこなわなければなりません。党と領袖への忠実性は革命課題の遂行においてあらわれるべきです。講演会や集団学習などに欠かさず参加する党員であっても、革命課題を満足に遂行できない人は忠実な党員とはいえません。細胞は党員の党生活を評価するとき、あくまでも革命課題の遂行状況を第1とし、それに党生活総括、会議、集団学習、講演会の参加状況などを結びつけ、党の原則に立って公明正大におこなわなければなりません。

細胞は、党員の党生活の組織と指導を発展する現実の要求に即して改善し、細胞内に革命的な党生活気風をうち立て、党員が革命課題の遂行において前衛的役割を果たすようにすべきです。

3 大衆との活動を正しくおこなうために

大衆との活動を正しくおこなうことは、党の威力を強化し、革命闘争と建設事業を成功裏に遂行するための重要な保証です。広範な大衆はわが党が依拠している大衆的基盤であり、革命と建設の担い手です。大衆との活動を正しくおこなってこそ、各階層の大衆を党と領袖のまわりにかたく結集して党の大衆的基盤を強固にし、かれらの革命的熱意と創造的積極性を強く発揮させて、革命と建設を成功裏に前進させることができます。こうしてこそ、朝鮮民族の最大の宿願である祖国の統一も成功裏に実現することができます。大衆との活動においては、大衆のなかで直接活動する細胞がきわめて重要な任務をになっています。細胞は大衆との活動を正しくおこなうことが、党と革命の運命にかかわる重大な問題であることを肝に銘じ、つねにこれに大きな力を入れなければなりません。

基本大衆は、わが党が依拠している階級的基盤であり、革命の中核力量です。基本大衆との活動を正しくおこなってこそ、党の階級的陣地を強固にし、党と革命隊伍をうちかため、革命と建設を力強く推進することができます。細胞は、基本大衆がつねに過去の境遇と大本を忘れず、階級的立場をしっかり守り、革命課題の遂行と組織生活をはじめ、活動と生活のすべての面で模範となるようにすべきです。とくに革命家の遺族、戦没者の遺族、敵に虐殺された人の遺族、社会主義愛国犠牲者の遺族をはじめ、基本大衆が党の中核大衆らしく自己の持ち場でりっぱに働き、代を継いで党と領袖に忠誠と孝心をつくすようにすべきです。

青年は朝鮮革命の継承者であり、社会主義建設のもっとも強力な部隊です。青年との活動を正しくおこなってこそ、社会主義建設のすべての部門に躍動する力と活力を吹き込み、チュチェの革命偉業の洋々たる未来を確信することができます。青年との活動は朝鮮革命偉業の未来を確定する重大事であるため、われわれはこの活動を重視しており、これに大きな力を傾けています。わが党は青年との活動の重要性にかんがみて、最近、青年デーを制定する措置を講じました。細胞は青年の思想教育と組織生活を強化し、かれらを実践闘争のなかでさらに鍛え、チュチェの革命偉業の頼もしい継承者に育てなければなりません。工場の党細胞は青年労働者との活動に力を入れて、かれらが革命の指導階級としての自覚をもち、生産と建設で偉勲をとどろかすようにし、農村の党細胞は、農村の青年が社会主義農村の建設において青春を輝かすようにすべきです。細胞は青年を積極的に引き立て、かれらの活動を党の立場で十分にバックアップすべきです。

インテリは社会発展において重要な役割を果たします。インテリの積極的な役割によって科学と技術が発展し、文化的進歩がもたらされ、社会の発展が促されます。わが党はインテリが革命と建設で果たす重要な役割にかんがみて、創立当初からかれらとの活動に大きな力を注いできました。その結果、インテリは革命と建設を前進させるのに大きく寄与しました。細胞はインテリとの活動にひきつづき力を入れ、かれらが今後もいささかの動揺もなくわが党を信頼し、党の建設と活動において永遠なる同行者、忠実な援助者、りっぱな助言者となるようにすべきです。細胞はインテリを大事にし、十分に援助して、かれらが党の信頼と期待に努力と技術をもってこたえるようにすべきです。細胞はインテリの活動条件と生活条件を十分に保障し、知恵が足りなければ知恵を与え、力が足りなければ力を与え、かれらがつねに党に信頼され愛されるなかで、自信をもって生き、働くようにしなければなりません。

経歴の複雑な大衆は、基本大衆とともに朝鮮革命の原動力をなしています。革命を遂行するには、基本大衆はもとより、経歴の複雑な大衆もすべて教育、改造して、党と領袖のまわりにかたく結集させるべきです。細胞は基本大衆との活動に第1義的な関心を払う一方、経歴の複雑な大衆との活動も一貫して進めなければなりません。経歴の複雑な大衆との活動においての基本は、かれらがいつどこにあっても党を心から信頼するようにすることです。細胞は経歴の複雑な大衆をためらうことなく信頼し、包容し、かれらを差別したり敬遠したりしてはいけません。細胞はかれらのレベルと素質、能力に応じて重要な任務を与え、かれらがそれを円滑に遂行するよう援助し、成果をあげたときは公正に評価すべきです。こうして、かれらが党の信頼を心から感じ、党と領袖のために忠実に働くように導くべきです。

大衆との活動において党の原則をしっかり守るべきです。

一人でも多くの人を党と革命の側に結集させることは、大衆との活動でわが党が堅持している重要な原則です。革命の勝敗は、誰がより多くの大衆を獲得して結集するかにかかっています。労働者階級の党が革命闘争で勝利するためには、一人でも多くの大衆を獲得して革命の側に結集しなければなりません。大衆獲得は国土が分断されているわが国においていっそう重要な問題となっています。細胞は、一人でも多くの人を獲得して革命の側に結集させるという党の大衆活動原則を貫いて、獲得できるすべての大衆を党のまわりにかたく結集しなければなりません。

大衆との活動では階級的原則を厳守しなければなりません。大衆との活動において、敵と味方をはっきり見分け、獲得できる人はすべて党と革命の側に結集すべきですが、わが党と社会主義制度に不満をいだき、意識的に反対する極少数の敵対分子にたいしては譲歩せず、徹底的に孤立させ、反革命的行為を働いたときには容赦なく打撃を加えるべきです。細胞は大衆との活動で提起されるすべての問題を、革命の根本的利益、労働者階級の利益の見地から分析し、処理しなければなりません。

現在の動向を基本にして大衆との活動をおこなうことは、わが党が一貫して堅持している原則です。現在の動向を基本にして大衆との活動をおこなうということは、人を階級的土台や家族関係、社会政治生活の経緯によってではなく、本人の現在の思想的動向を基本にして評価し、それにもとづいて活動するということです。人間の思想は行動に具体的にあらわれるもので、その人の思想を知ろうとするならその行動を見るべきです。人を評価するうえで出身成分を絶対視してはなりません。人の出身成分は、思想上の構成成分を意味し、それは固定不変のものではありません。階級的土台や家族関係に欠点のない人でも、悪い影響を受ければ悪くなり、階級的土台や家族関係の複雑な人でも、革命的影響を受ければりっぱに発展するものです。われわれが階級的土台や家族関係、社会政治生活の経緯を見るのは、あくまでも本人の世界観の形成に及ぼした影響を参酌して正しい教育対策を立てるためであって、それによって人を評価しようというのではありません。現時点で健全な人にたいしては、階級的土台や家族関係、社会政治生活の経緯を問題視すべきではありません。

大衆との活動は対象の特性に即して創造的に、老練におこなうべきです。人の性格や趣味、レベルはそれぞれ異なり、革命任務も異なるのですから、大衆との活動を対象の特性を考慮せず千篇一律におこなっては成果をおさめることができません。大衆との活動に万能の処方というものはありえません。細胞は大衆との活動をありきたりの枠にあてはめておこなう傾向を一掃し、対象の特性に応じて創造的におこなうべきです。

大衆との活動を創造的におこなうためには、具体的な環境と条件、大衆のレベルと心理をよく知らなければなりません。大衆との活動を対象の特性に応じて創造的におこなうということは、相手に受け入れられる最適の方法でするということです。細胞は相手の具体的な環境と条件、レベルと心理を深く把握し、それに適した方法で大衆との活動を正しくおこなわなければなりません。

大衆との活動を老練におこなうためには、わが党の大衆工作方法を具現しなければなりません。相手の特性を深く把握し、正しい処方を下した後の大衆との活動の成果いかんは、もっぱらかれらとの活動をいかに老練におこなうかにかかっています。わが党は革命と建設を指導する過程で、大衆のなかに入り、直接かれらとの活動をしながら、りっぱな大衆工作の方法と経験を得ました。細胞は党の大衆工作の方法と経験を十分に具現して、具体的な環境と条件、相手の意識状態に即して大衆との活動を老練におこなわなければなりません。

大衆から提起される問題を慎重に扱い、そのつど解決してやるべきです。これは、かれらをして党を尊び、心から信頼させるために重要なことです。大衆が党組織に訴えごとをするのは、それだけ党を信頼しているからです。細胞が大衆の提起する問題を軽視していい加減に処理すれば、党にたいする大衆の信頼を裏切ることになります。細胞は大衆の提起する問題に慎重な態度をとり、革命の根本的利益に即して解決してやり、細胞で解決できないことは上級党組織に提起して解決すべきです。

大衆から提起される問題は、細胞が主動的に調べて解決するのが理想的です。なかには、活動や生活上の問題を党組織に話すことをためらう人もいるはずです。細胞は大衆が訪ねてくるのを待つのではなく、かれらのなかに入り、提起される問題を主動的に調べて解決すべきです。細胞はいくら仕事が忙しくても個別的な話し合いや家庭訪問をおろそかにせず、大衆から提起される問題を調べ、解決すべきことはそのつど解決しなければなりません。

大衆から提起される問題に偏見や先入観をさしはさんではなりません。大衆から提起される問題を党の原則で見きわめず、先入観をもって扱えば、正当なことを誤って処理し、誤ったことを正しいものとして処理しかねません。大衆から提起される問題は党の原則で正しく見きわめ、正確に処理すべきです。

大衆との活動を地道に、忍耐づよくおこなうべきです。大衆との活動は一時的にではなく、恒常的におこなうべき活動です。大衆との活動は人々の思想を改造して党と領袖のまわりに結集する活動である以上、一、二度会って話し合いをするくらいでは成果をおさめることができません。

細胞は大衆との活動を日常的に、地道に、時間をかけて着実に進めるべきです。経歴の複雑な大衆との活動に力を入れることが強調されると基本大衆との活動をおろそかにし、基本大衆との活動に力を入れることが強調されると経歴の複雑な大衆との活動を投げだすといったことがあってはなりません。

大衆との活動は中核大衆にしっかり依拠しておこなうべきです。細胞は一人が十人、十人が百人、百人が千人を動かすわが党の伝統的な活動方法どおり、大衆との活動に中核大衆を積極的に引き入れるべきです。中核大衆を掌握して、大衆との活動で守るべき党の原則と大衆工作方法を教え、かれらが大衆との活動を着実におこなうようにすべきです。

大衆との活動に勤労者団体組織を積極的に引き入れるべきです。職業同盟、社労青、農業勤労者同盟などの勤労者団体は大衆的な思想教育団体です。細胞は、勤労者団体が自己の使命と任務に応じて、同盟員との活動を着実におこなうように援助しなければなりません。また、勤労者団体の同盟員との活動状況を日常的に調べ、そのつど偏向を是正させ、活動条件を十分に保障すべきです。

4 細胞書記の役割を高めるために

細胞書記の役割を高めることは、細胞を強化するための重要な保障です。細胞書記の役割を高めてこそ、党員を忠臣と孝子に育てることも、党生活の組織と指導も、広範な大衆を党と領袖のまわりに結集する活動もりっぱにおこなうことができます。細胞をしっかりかため、それをたえず強化するためには、細胞書記がその役割を十分に果たさなければなりません。

細胞書記がその役割を十分に果たすには、自分の活動にたいする高い誇りと自負をいだくべきです。細胞書記は末端基層組織の責任をになっているわが党の中核であり、党員の党生活を直接組織し指導する末端政治活動家です。わが党は細胞書記の活動に大きな期待と関心をよせています。細胞書記が党の信頼と関心のなかで活動しているのは誉れ高く、誇りあることです。

細胞書記は専任の党活動家とは違って、自分の職務を遂行しながら細胞活動をしなければならないので、他の人より少ししか休息をとれず、睡眠も十分にとれないでしょうが、それを負担と思ってはなりません。党と領袖の信頼を得て、組織と集団のために働き生きること以上に貴く、誉れ高い生き方はありません。細胞書記は、党と革命のために身も心もささげて働くところに、真の生の誇りとはりあいを感じるべきです。細胞書記は革命家です。細胞書記は党の厚い信頼と関心のなかで細胞書記の活動をしているのだという高い誇りと自負をいだき、細胞の強化、発展のために献身しなければなりません。

政治実務水準を高めることは、細胞書記がその役割を十分に果たすための基本的条件の一つです。いかに細胞書記の覚悟が強く熱意があっても、政治実務水準が低くては、党の意図と要求に即して細胞活動を展開することはできず、所期の成果をおさめることもできません。細胞書記がその役割を十分に果たすためには、政治実務水準をたえず高めなければなりません。

細胞書記はなによりもまず、金日成同志の教示と党の方針をよく知っていなければなりません。金日成同志の教示と党の方針は、活動において必ず堅持すべき指導指針であり、正否を見定める基準です。金日成同志の教示と党の方針を知らずには、正否を見定めることはできません。細胞書記は金日成同志の教示と党の方針を明確に知ってこそ、いささかの偏向もなく活動を自信をもって進め、活動において原則を守ることができます。細胞書記は金日成同志の教示と党の方針を着実に学習し、それを自分の血とし肉とすべきです。とくに、当該部門と党活動部門に関する金日成同志の教示と党の方針に精通しなければなりません。細胞書記は金日成同志の教示と党の方針が新たに示されれば、一、二度の学習にとどまらず、深く研究してその真髄を把握し、正しい遂行方途を見いだすべきです。

細胞書記は党活動の実務に明るくなければなりません。経験に頼って活動していた時期はもう過ぎ去りました。細胞書記が党の意図と要求どおり細胞活動を正しくおこなうためには、党活動の実務に明るくなければなりません。党規約と党生活規範を着実に学習して、党生活の組織と指導、党勢拡大など、細胞活動で提起されるさまざまな実務的問題をすべて知っていなければなりません。

細胞書記が政治実務水準を早く高めるには、党機関紙や雑誌『細胞書記』のような党の出版物を多く読むべきです。党機関紙や『細胞書記』を読めば、各時期に示される党の戦略的戦術的意図と政策的要求を知り、細胞書記の実際の活動で参考となるさまざまな知識と経験を習得することができます。細胞書記は、毎日、党機関紙を読むことを生活化、習性化し、『細胞書記』などを毎号読むべきです。

共産主義的品性を身につけることは、細胞書記の役割を高めるための重要な要求です。細胞書記は共産主義的品性を身につけてこそ真の革命家になり、細胞に提起される革命課題を円滑に遂行することができます。

細胞書記は党と領袖にかぎりなく忠実であるべきです。党と領袖への忠実性は、チュチェ型の共産主義的革命家の思想的精神的特質を規定する基本的徴表であり、第1の生命です。忠実性のない人は細胞書記の資格がありません。細胞書記は党と領袖を心から高く仰ぎ、党と領袖のためにすべてをささげてたたかう真の忠臣、このうえない孝子になるべきです。

細胞書記は活動と生活を革命的におこなうべきです。社会主義共産主義建設はきわめてけわしく、困難な闘争をともないます。革命性なくしては、自然と社会と人間を改造する闘争で勝利することはできません。細胞書記は、革命の道では死ぬも生きるも栄光というゆるぎない信念をもって、革命偉業の遂行にすべてをつくし、いかに困難な課題が提起されてもためらったり動揺することなく、勝利の信念をもって、立ちはだかる難関を自力で乗り越えなければなりません。また、活動において消極性と保守主義を排撃し、いったんはじめたことは結末をつけるまで大胆におし進めて、りっぱな結実をもたらすべきです。

細胞書記は党の原則に徹していなければなりません。細胞書記に原則がなければ、活動において厳正を期することができず、したがって細胞は戦闘力のない無気力な組織になってしまいます。細胞書記は党と革命の利益を断固擁護し、それを損ねる傾向とは動揺せずに容赦なくたたかうべきです。細胞書記は職権に抑えつけられて言うべきこともいえない気弱な人になったり、同志たちと平穏無事に過ごそうとするお人好しになってはいけません。党の原則、階級的原則に反する行動をする人にたいしては、それが誰であれ、職責と功労にかかわりなくきびしく批判できる骨のある人にならなくてはなりません。

細胞書記は活動を責任をもっておこなうべきです。責任感のない人は党と領袖に忠実ではありえず、自己の任務を円滑に遂行することもできません。細胞書記は革命にたいする主人らしい態度で、何をするにしてもきちんと、丹念におこなうべきです。革命家は自分の活動に満足することがありません。自己満足する人は、何をするにしても手間をかけて着実にせず、心配することもありません。自分の仕事について心配しない人は、仕事の研究もしません。慢心は安逸と倦怠、無責任さを生みます。細胞書記はつねに自分の仕事について安心してはならず、何かしら足りないと思い、要求の度合いを高めて仕事をより円滑に遂行しなければなりません。仕事においての形式主義、要領主義は無責任さのあらわれです。細胞書記は形式主義、要領主義を排撃し、何をするにしても主人としての立場で着実におこなうべきです。

細胞書記は活動を創造的におこなうべきです。革命活動はいつも同じ条件、同じ環境でのみおこなわれるものではありません。人を相手とする党活動はなおさらそうです。党活動家にとって、創意性は他の人にましてさらに大切になってきます。細胞書記はどんなことでも、自分の単位の具体的実情と相手の特性に応じて創造的におこなわなければなりません。つねに自分の仕事を深く研究し、それに精通し、活動の環境と条件を詳しく知っていなければなりません。

細胞書記は献身的に働くべきです。党と革命のために一身をささげることのできない細胞書記は人々から尊敬されず、自分の活動を正しくおこなうことはできません。細胞書記は党と革命のために献身するところに真の生きがいと幸せを感じるべきです。細胞書記はいつどこにあってもまず党と革命を考え、党と革命のためにすべてをつくすべきです。「人民に奉仕する!」というスローガンを高くかかげ、つねに人民のために献身すべきです。細胞書記は活動と生活においてつねに率先垂範すべきです。困難な仕事にまっさきに身を挺し、前進する隊伍の先頭に立って突破口を開かなければなりません。もっとも困難なところには、いつも細胞書記が立たなくてはなりません。困難な仕事ではいつも先頭に立つべきですが、喜ばしいことは他に譲るべきです。

細胞書記は大衆とわけへだてなく交わるべきです。大衆性のない細胞書記は大衆と親しくなれず、大衆に慕われません。細胞書記はいつも大衆とともに働き、生活し、大衆が歌をうたえば一緒にうたい、踊りをおどれば一緒におどるべきです。細胞書記は何をするにしても大衆の心理をよく知り、それに合わせておこなうべきです。大衆の心理をつかめない人は対人活動を正しくおこなうことができません。細胞書記は、自分がいつも大衆と一緒に働き生活しているからといって、大衆の心理を知り、それに合った活動をしていると思いこんではなりません。大衆の心理を知らずに活動する人は、身は大衆のなかにあっても大衆とうちとけることができません。細胞書記は謙虚かつ素朴であるべきです。そうでなければ、大衆から支持され愛されることもなく、悪評の的になり、しまいには細胞書記としての資格を失うようになります。細胞書記は革命的な大衆観点に立って、大衆を尊重し、大衆の意見に耳を傾けるべきです。いたずらに格式ばったり、人前に出ようとしたり、大衆をないがしろにすることなく、つねにかれらから謙虚に学び、大衆に気難しくあたらないようにすべきです。奢侈しゃしと虚飾を排し、あるがままに質素に生活し、働くべきです。

細胞書記は人を愛し、いたわるべきです。人情味のない細胞書記は大衆に忠実に奉仕することができず、人々から信頼されません。細胞書記が人の心をとらえゆり動かすためには、かれらを愛し、いたわらなければなりません。細胞書記は、誰でも訪ねてきて自分の心の内を打ち明けたがるほど胸が熱く、度量が大きくなければなりません。人の苦しみを自分の苦しみのように思い、人のためになることなら骨身を惜しまず努力するようでなくてはなりません。欠陥があったり過ちを犯した人であるほど、真心をもって接し、信をおくべきです。欠陥があるからといって敬遠するのは党活動家の姿勢ではありません。細胞書記は欠点のあるわが子にいっそう気を配る母親の気持ちで、欠点のある人の政治的生命に傷がつかないように、こまやかに見守り、あたたかく導くべきです。

細胞書記は楽天的に働き、生活すべきです。革命家は難関の前でためらうことも動揺することもなく、つねに革命勝利の信念をもって楽観と情熱にみちて戦闘的に生活し働くものです。細胞書記は、革命の道に横たわる一時的な難関に恐れをなして動揺したり、敗北主義に陥ったりしてはいけません。たたかいが困難であるほど、赤旗を高くかかげて革命の歌、闘争の歌を力強くうたいながら前進するのが真の革命家です。細胞書記は、朝鮮革命は必ず勝利するという確信と楽観をもって、難関を突破する闘争の旗手となり、党員と勤労者を英雄的偉勲へと奮起させる進軍のラッパ手となるべきです。細胞書記は、天が崩れ落ちてもはいでる穴はあるという胆力がなければならず、いかに困難な課題が提起されても悲観せず、満々たる闘志と自信をもって党員と勤労者を立ち上がらせなければなりません。生活も楽天的にすることです。細胞書記が楽天的に生活すれば、党員も楽天的に生活するようになり、そうなればおそれるものはありません。

細胞書記は清廉潔白であるべきです。清廉潔白は党と革命、祖国と人民のために働く党活動家の活動と生活の鉄則とならなくてはなりません。党活動家が経済的、道徳的に潔白な生活をせず、物欲にとらわれるようなきらいがあっては、自分の本分をまっとうすることができません。細胞書記は特恵や特典を望んだり、無償のものを欲しがってはならず、絶対に物欲にとらわれてはなりません。細胞書記が物欲にとらわれると活動と生活において原則を守ることができず、ひいては組織と集団を売り渡すようになります。

忠実性、革命性、原則性、責任感、創意性、献身性、大衆性、人間性、楽天性、清廉潔白は、細胞書記が必ず身につけるべき大切な品性です。細胞書記は共産主義的品性を身につけて、活動と生活のすべての面で党員の鑑かがみとなり、モデルとなるべきです。わたしはすべての細胞書記が、党員と勤労者から「われわれの細胞書記」、「細胞書記のおじさん」と親しみをこめて呼ばれるようになることを望みます。「われわれの細胞書記」、「細胞書記のおじさん」という呼び名は、細胞書記にたいする党員と勤労者の尊敬と愛情、信頼の表示です。すべての細胞書記が党員と勤労者から尊敬され愛され、そういうふうに親しみをこめて呼ばれるようになれば、党と大衆の血縁的つながりはさらに深まり、わが党は母なる党としての本分をまっとうすることができるでしょう。

細胞書記の役割を高めるためには、各級党委員会がかれらを正しく指導しなければなりません。

各級党委員会は、細胞書記の陣容をしっかりかためるべきです。そうしてこそ、党員の党生活の組織と指導をはじめ全般的な細胞活動を円滑に進めることができます。各級党委員会は細胞に入り、党員をくわしく知り、党と領袖にかぎりなく忠実で、党の立場、労働者階級の立場がゆるぎなく、党員のあいだで信望が厚く、政治的、実務的に資格をそなえた人で細胞書記の陣容をしっかりかためるべきです。また、細胞書記にたいする教育を強化して、すべての細胞書記が党と領袖への忠実性を守りつづけ、自己の任務をりっぱに遂行するようにしなければなりません。

細胞書記にはそのつど活動方向を示すべきです。そうしてこそ、細胞活動を党の意図どおり進めることができます。各級党委員会は、細胞書記に金日成同志の教示と党の方針をそのつど伝達、浸透させ、それを貫徹するための上級党の決定、指示を知らせ、党細胞の活動方向を明確に示すべきです。活動方向を示すときには、実行の方途と方法まで具体的に教えなければなりません。細胞書記に活動方向を明示するのと同時に、いったん手配したことは必ず総括することを制度化すべきです。活動総括は、細胞書記が経験と教訓を求め、活動の発展に役立つよう実質的におこなわなければなりません。

細胞書記を積極的に援助すべきです。上級機関が下級機関を援助し、上部の人が下部の人を援助するのはわが党の伝統的な活動方法です。各級党委員会は下部の指導において、党活動家が細胞に直接入って党員の党生活を指導しながら、細胞書記を積極的に援助し教育すべく党の要求を確実に実行しなければなりません。「細胞書記の日」を欠かさず運営し、細胞書記のための講習と方式講習、経験交流会なども開いてかれらのレベル向上をはかるべきです。細胞活動においてりっぱな経験を蓄積し、それを一般化するのは、細胞書記を援助し教育するよい方法の一つです。各級党委員会は金日成同志の現地指導を受けた単位や生産と建設において重要な任務をになっている単位の細胞活動を積極的に援助して経験を蓄積させ、それを一般化する活動を着実におこなうべきです。

各級党委員会の活動家は、毎年1か月間、細胞書記として現地の党員とともに生活する機会を利用して現実体験をするだけでなく、党員と勤労者を党と領袖のまわりにかたく結集し、当該単位の細胞書記に党活動の方法を教えるべきです。

細胞書記にたいする党の信頼と期待は大なるものです。わが党は細胞書記を通じて全党員の党生活を組織、指導し、その路線と政策を実行しています。

すべての細胞書記は党の信頼を胸に深くきざみ、党中央のまわりにかたく団結して、党の強化、発展と朝鮮革命の最終的勝利のために力強くたたかわなければなりません。