革命的な思想攻勢によって最後の勝利をはやめよう
―朝鮮労働党第8回思想活動家大会でおこなった演説―

2014年2月25日
金正恩

このたびわれわれは、金正日総書記が全社会のチュチェ思想化をわが党の最高綱領として宣布して40周年になる意義深い時期に、朝鮮労働党第8回思想活動家大会を開催しました。

この機会に、すべての大会参加者と全党員の一致した心をこめて、百戦百勝の朝鮮労働党の創立者であり建設者である金日成主席と、わが党の永遠なる総書記である金正日同志にもっとも崇高な敬意をささげます。

わたしは大会を通じて、全国の職場と哨所で革命のラッパ手、時代の先導者として熱血をたぎらせて奮闘努力してきた大会の参加者と全党の思想活動家、全国の初級宣伝活動家に、朝鮮労働党第一書記の名であつい感謝と戦闘的な挨拶を送ります。

わが党の歴史上かつてない規模でひらかれた今回の思想活動家大会は、チュチェ思想の旗を高くかかげ、朝鮮革命を勝利の道ひとすじに導いてきた金日成主席と金正日総書記の不滅の業績をとわに輝かせ、革命発展の要求に即して思想活動の重要性を再認識、再確認し、思想戦の砲声を高くとどろかせるうえで画期的転換の里程標となるでしょう。

人民の運命に責任をもって革命をすすめる党にとって、もっとも強力な武器は思想であり、また唯一の武器も思想です。思想なくしては党が生まれることも存続することもできず、思想活動をぬきにした党活動、革命闘争というものはありえません。思想によって革命の命脈が守られ、思想の力によって革命が前進するのです。

赤手空拳ではじめた朝鮮革命において唯一無二の武器は革命思想でした。朝鮮の革命家は思想の力によって同志を得、武器も解決し、思想の力によって帝国主義強敵をうちやぶり、富強な社会主義を建設しました。どの国、どの党の歴史にも、朝鮮革命のように第一歩から自己の確固たる指導思想をもってはじめた革命、思想を闘争と変革の強力な武器にした革命はありません。

朝鮮革命の全道程は実際上、金日成主席と金正日総書記の革命思想がもつ真理の力をあますところなく発揮させるための思想戦の歴史であったといえます。

朝鮮革命においてはつねに思想活動が第一の重大事となり、革命の開拓期にすでに思想活動の伝統がきずかれました。

革命指導の全期間、思想活動を確固と優先させ、人民大衆の精神力を発揮させて万事を解決してきた金日成主席と金正日総書記の賢明な指導があったがゆえに、朝鮮革命は歴史の雪道をふみわけながらも、その旗に勝利のみを印すことができたのです。わが党は、軍隊と人民の精神力を高めて、革命の成否と進退を決する試練の局面を革命の一大高揚期にかえ、朝鮮革命は思想活動に転換がもたらされるたびに大きな山を一つずつこえてきました。

思想の力によって革命の画期的局面をひらいてきたわが党の歴史において、いまから40年前、金正日総書記が全社会のチュチェ思想化をわが党の最高綱領として宣布した朝鮮労働党第3回思想活動家大会はとくに重要な意義を有します。

金正日総書記がわが党の指導思想を金日成主義と定式化し、全社会のチュチェ思想化を党の最高綱領として宣布したことは、朝鮮革命の最後の勝利をはやめるための進路を明示し、その遂行へと千万軍民を総決起させた政治的できごとでした。

全社会をチュチェ思想化する歴史的な進軍路において、革命的党建設史上初めて思想と指導の唯一性を実現した強力な政治的参謀部、労働党の赤旗を第一軍旗として高くかかげてすすむ不敗の革命武力、一心団結した戦闘隊伍が育ちました。

歴史は、事大主義と教条主義の根が深くはっていたこの地に、いかに自主、自立、自衛の強国がうち立てられ、世界的な政治的動乱と帝国主義の悪辣な孤立圧殺策動にも微動だにしない社会主義の強固なとりでがそびえたったかをはっきりと示しています。

人類はこんにち、金日成金正日主義に自分たちがすすむべき道を求めています。人民大衆中心の思想、自主の革命学説は、地球上のあらゆるところで真の自由と幸福を志向する人民の精神、闘争の旗じるしとしてひるがえっています。

全世界があおぎ、自主時代の指導思想が生まれた祖国で、数十年間、その思想がさし示す道にそって革命をすすめてきたわが軍隊と人民の光栄はかぎりないものです。

金日成金正日主義の旗をかわることなく高くかかげ、朝鮮革命の最後の勝利をはやめるというのは、わが軍隊と人民の信念であり、意志であり、時代と歴史の要請です。

われわれは全社会の金日成金正日主義化を党の最高綱領として高くかかげ、思想の力、一心団結の力によってかならず朝鮮革命を完遂しなければなりません。

全党と全社会を金日成金正日主義で一色化する事業における旗手は思想活動家です。

社会の全構成員を金日成金正日主義者にする事業はもちろん、社会生活のすべての分野を金日成金正日主義の要求どおりに改造するたたかいも思想活動の成否いかんにかかっています。

みなさんは、金正日総書記がみずから思想活動家大会を催し、全国の党宣伝活動家が一堂に会した場で全社会のチュチェ思想化綱領を宣布した深い意義をいま一度かみしめなければなりません。

まず党の思想部門に火を点じ、思想活動の火力を強化して、全社会の金日成金正日主義化のための朝鮮革命の進軍速度をいちだんとはやめなければなりません。

われわれには、強力な思想攻勢によって全社会をチュチェ思想化するための歴史的進軍を力強くおしすすめた豊かな経験があり、全国を一挙に高揚させる強力な宣伝鼓舞陣容と手段があります。

チュチェの思想論、この強力な武器をさらに高くかかげ、革命の最後の勝利をはやめるということが今回の大会の基本精神です。

わが党中央は、全社会の金日成金正日主義化がわが党の思想活動の総体的任務として提起されている現実的要求からして、朝鮮労働党第8回思想活動家大会に「革命的な思想攻勢によって最後の勝利をはやめよう!」というスローガンを提示します。

わたしは、すべての大会参加者と全党の思想活動家が全社会の金日成金正日主義化偉業遂行の思想的旗手としての栄誉と責任感をもち、わが党の革命思想の力、千万軍民のそこしれない精神力を百倍、千倍に発揮させるものと確信し、こんにち、党の思想活動部門に提起されているいくつかの問題について述べることにします。

何よりもまず、党の唯一指導体系を確立することに党の思想活動の火力を集中しなければなりません。

われわれが全党と全社会に党の唯一指導体系を確立する目的は、革命の政治的参謀部である党の統一団結と戦闘力を全面的に強化し、金日成主席と金正日総書記の遺訓を貫徹し、人民の夢と理想を一日もはやく実現することにあります。

いまは、党のまわりに軍隊と人民をいっそうかたく結束して、当面の革命の難局をきりぬけていかなければならない重大な時期であり、千万軍民の愛国の熱情と知恵、英知を強盛国家の建設をはやめることに最大限指向させなければならないときです。

この歴史的課題をもっとも用意周到に、もっとも完璧に実現するための思想体系、指導体系がほかならぬ党の唯一指導体系です。

わが党の思想活動は当然、こんにち党に提起されている基本任務から出発すべきであり、これに火力を集中しなければなりません。

ところがいま、党組織の活動を見ると、党の唯一指導体系の確立を口先と、文書だけでおこなう偏向があらわれています。

党の唯一指導体系を確立するための文献受容討議を全党的におこない、学習や講演もおこない、何回となく決意もかためましたが、実際には、党内における現代版分派の発生を未然に摘発、粉砕することができませんでした。

わが党の革命思想があり、もっとも正しい路線と政策があり、党組織があり、りっぱな人民がいるにもかかわらず、またもや党内に分派があらわれた責任は思想活動家にもあります。

現代版分派の正体は、対外的には帝国主義者の圧力におじけづき、対内的にはブルジョア思想文化に毒された堕落した思想的変質体であるということです。

党の唯一指導体系に挑戦する分派行為はまさに思想の変質からはじまり、思想的背信者がゆきつくところはほかならぬ反党反革命です。

党と革命隊伍の思想の一色化、これが党の唯一指導体系確立のためのたたかいの種子であり核です。

党の唯一指導体系を確立するための革命的思想攻勢の目標は、金日成金正日主義とその具現である党の路線と政策を人民大衆の確固たる信念にすることです。

わが党の革命思想と人民大衆の志向と要求はつねに一致しており、人民が理解できずうけ入れられない路線と政策というものはありえません。

全党的にいま一度、金日成金正日主義全書である不朽の著作と党の文献に通達するための学習熱風をまきおこすことから思想攻勢の突破口をひらくべきです。

金日成主席と金正日総書記の著作と党の文献は、唯一思想教育のりっぱな教材であり、わが党の路線と政策が集大成されている大百科全書です。

すべての党員と勤労者、人民軍軍人が不朽の著作と党の文献を歴史的に、系統的に学習すれば、チュチェ思想、先軍思想と金正日愛国主義、わが党の革命伝統と階級意識で武装することができ、新たに提示される党の路線と政策も深く把握することができます。

誰もが自分の部門、自分の単位にたいする金日成主席と金正日総書記の遺訓と党の政策に精通し、それを活動と生活の信条とするよう、教育活動を綿密におこなうことが重要です。

各時期に提示される党の政策も、大衆がみずから共感をおぼえ、自分のものとしてうけ入れるように理路整然と、よく理解できるように解説、宣伝しなければなりません。のどがかわいた人に水がある場所を知らせるように、人々が知りたがっていること、聞きたがっていることを党の政策に立脚して耳にすべりこむように宣伝することに関心をはらうべきです。

今後、どの単位を訪ねて誰に聞いても、党の路線と政策を自分の家のことのようによく知っていれば、その単位は思想活動がうまくいき、唯一指導体系が確立していると評価できるでしょう。

思想活動においては、「特殊」を絶対に許容してはなりません。

ころがる石にもこけが生えるといわれるように、特殊化するとくさるものです。党から与えられた任務には特殊なものがありえますが、思想生活をおろそかにし、党の路線と政策を知らなくてもかまわない「特殊」というものはわが党内にありえません。特殊な単位であるほど思想活動を強化しなければならず、思想闘争の溶鉱炉のなかで鋼鉄としてきたえなければなりません。

思想活動家なら、人の目つきを見ただけでも異常な要素を見ぬくことができなければなりません。党がいったん結論をくだした問題についてかけひきをしようとする傾向、わが党の指導業績を陰に陽におとしめる傾向、党的階級的原則からはずれてわれわれの内部にハエの卵を生みつける要素にたいしては、根もとまでほりだし、適時に思想のメスを入れなければなりません。

党と革命隊伍の思想的一色化のための活動を実践と密接に結びつけておこなうことが重要です。

人の思想は、革命的言辞や誓いよりも実践と結果にあらわれるものです。口数は少なくても、党中央の構想と決心を党が定めた時間に、党が要求する水準で貫徹する人が党の思想を信念化した人なのです。

党の思想貫徹戦、党政策擁護戦、これが党にたいする忠誠心のもっとも端的なあらわれであり、党の路線と政策の正当性を信念とする重要な契機です。

昨年、馬息嶺で勝利の凱歌をあげた軍人建設者は、党中央が世界に宣布した時間は一時も遅らすことはできないという決死の覚悟で、十年を一年にちぢめる奇跡をおこすことによって、党の権威をしっかり擁護しました。

将官から兵士にいたるまで、最高司令官の命令を貫徹するというただ一つの志向で胸を燃やすよう思想活動を立体的に、攻撃的にくりひろげた人民軍の現場政治活動は、党の唯一指導体系を確立するための思想戦のりっぱな模範となります。

すべての部門、すべての単位では、金日成主席と金正日総書記の遺訓、党の新たな並進路線と方針貫徹状況について、実行できなかったことは何であり、その原因は何であるかを思想的に分析、総括し、人民軍の決死貫徹の精神を見習うための火線宣伝、火線鼓舞の砲声をとどろかせなければなりません。

党の唯一指導体系を確立するための思想攻勢で打撃を与える主な対象は、党の政策を口にとなえるだけで、即時実行しない幹部のあやまった思想観点と活動態度です。

自分の部門、自分の単位、自分の地域で党の政策がきちんと実行されなくても放置し、人民が生活上の苦しみをなめていてもそのままにするという幹部の思想的病癖に闘争の火を点じるべきです。敗北主義とことなかれ主義、形式主義と要領主義、無責任さとなわばり主義などの不健全な思想的要素を根絶するための教育と闘争を、方法論をもってくりひろげなければなりません。党の宣伝部門と組織部門は提携作戦を緻密におこない、思想戦に法的統制をうらうちして、それが最大の効果を発揮するようにすべきです。

現代版分派を一掃し、党中央にしたがって革命の千万里の道を力強く歩もうとするわが軍隊と人民の高まった精神力が、革命的大高揚の炎として燃えあがるようにすべきです。

歴史的に見ても、党中央委員会第5回総会後に反党反革命分派一味を粛清した後、祖国解放戦争(朝鮮戦争)が勝利に終わり、1956年8月に分派を排除して千里馬の大高揚がおこり、党中央委員会第4期第15回総会で反党修正主義分子を暴露、粉砕した後に、反米対決と社会主義的工業化の実現において世界を驚嘆させる勝利がもたらされました。

党の思想部門では、すべての党員と勤労者が前世代のように革命的大高揚によって党中央を守る突撃戦の旗手、偉勲の創造者となるよう奮起させなければなりません。

すべての軍隊と人民が党のまわりに城壁をきずき、社会主義建設で一大高揚がおこれば、一部の信念が弱い人、動揺分子もみな気をいれかえるであろうし、全党と全社会に党の唯一指導体系が磐石のように確立するでしょう。

わが党の思想活動の重要な課題はまた、社会主義防衛戦を力強くおしすすめるための思想戦の旋風をまきおこすことです。

社会主義は昨日も今日も人類の理想であり、おしとどめることのできない時代の流れです。

われわれはいま、自主的人民の尊厳と社会主義の運命をかけて、帝国主義者の狂乱的な攻勢をしりぞけながら歴史の雪道をふみわけています。こんにちにいたって、社会主義の進路と勝利の必然性は朝鮮の革命家のたたかいにかかっています。

わが党と人民がになっているこの栄えある歴史的使命を果たすうえで、党の赤い精鋭分子である思想活動家は消えることのないのろしとなり、高らかなラッパ手となるべきです。

党員と勤労者に、こんにちの社会主義防衛戦の本質と性格を明確に認識させるべきです。

前世紀の90年代の社会主義防衛戦で、われわれは、帝国主義連合勢力の孤立圧殺策動からわれわれの思想と制度を守りぬくという歴史の奇跡を生みだしました。

こんにちの社会主義防衛戦は、すでに得た勝利と成果をうちかためながら、社会主義の優越性と威力を最大限に発揮させて、社会生活のすべての分野で帝国主義を圧倒するためのたたかいだといえます。

最近わが党は、農業部門も科学部門も社会主義防衛戦の最前線であると強調しています。これは、銃口をむけあっている戦場のみならず、われわれが住んでいるすべてのところで帝国主義との目に見えない対決と競争が熾烈に展開されていることをかたときも忘れてはならないということです。これまでの成果を自画自賛して革命と建設に拍車をかけず、人民に実際に恩恵をもたらすことができなければ社会主義は生命力を失うことになります。

われわれは、資本主義がまねをすることも、もつこともできない社会主義の優越性と威力を高度に発揮させて、一日もはやく強盛国家を建設することによって、すべての面で社会主義と資本主義の差を天と地ほどの差にしなければなりません。

強盛国家の建設で軍民大団結の威力をさらに強く発揮させるための思想戦を強力に展開すべきです。

党のまわりにかたく結集した軍隊と人民の一心団結は朝鮮式社会主義の礎であり、強盛国家建設の大本です。最近、祖国の山河をゆるがしながらつぎつぎとおこったすばらしい奇跡は、いずれも軍民大団結、軍民共同作戦の産物です。

人民軍は今後も、軍民大団結の威力を強化するうえで主動となり先駆者とならなければなりません。祖国防衛においても社会主義建設においても思想の強兵の威力をとどろかせるための宣伝鼓舞活動を深化させなければなりません。軍隊の党組織と政治機関は、朝鮮の決心はすなわち実践であり現実であることを百折不撓の革命精神によって証明した革命強兵の誇るべき歴史を継ぎ「馬息嶺速度」のような時代語をひきつづき生みだし、社会の党組織は、革命的軍人精神と闘争気風を見習うための活動に拍車をかけるべきです。

今後、敵と決死の戦いをくりひろげなければならないときが来たら、革命的軍人精神にもとづく軍民大団結の威力、全民抗争の威力によって最後の勝利をもたらさなければなりません。

すべての部門、すべての単位で集団的革新の炎を燃えあがらせるための思想攻勢作戦を強力に展開すべきです。

朝鮮人民はすでに転換の1970年代に人民あげての集団的革新運動によって社会主義建設の一大全盛期をひらいた貴重な経験をもっています。

革命の陣太鼓、速度戦の進攻ラッパの音が高く鳴りひびいた1970年代にわれわれはアメリカ帝国主義の大規模な戦争演習に軍事的に対応するなかにあっても、祖国の歴史にいまだかつてなかった創造と変革をなしとげました。この時期にわが国は、世界で初めて税制を廃止し、全般的11年制義務教育を実施し、発展途上諸国と、たたかう人民に莫大な支援を与えました。

わが党は、経済強国、文明国の建設もまさに1970年代のように社会主義の威力、集団主義の威力を発揮してりっぱにおこなおうというのです。

人民軍と社会で呉仲洽第7連隊称号獲得運動と三大革命赤旗獲得運動の炎をさらに強く燃えあがらせ、部門別、単位別、地域別、段階別に猛烈な社会主義的競争をおこなって、全国に集団的競争の熱風がまきおこるようにすべきです。

わが党はいま、軍隊と社会のすべての部門でモデル単位をつくり、それを火種にして連帯的革新をおこすことを求めています。思想活動家は、時代の先頭をゆくモデル単位の創造においても、モデル単位を追いこす競争においても、大衆の創造的熱意と積極性をふるいおこすことに注目をはらわなければなりません。

権柄と官僚主義に反対する思想闘争の度を強めて、すべての活動家が大衆と生死苦楽をともにしながら集団の心を一つに集める柱、集団的革新運動の力強い先兵となるようにすべきです。

歴史のきびしい試練のなかでその威力が如実に示された自力更生の精神を高く発揮させるための宣伝鼓舞活動に力をいれるべきです。

朝鮮式社会主義の全歴史を集約すると、自力更生だともいえます。自力で社会主義を建設する日々、わが党と人民は前代未聞の試練と難関を経ましたが、数千年の民族史をかけて享受できなかったすべての栄光を迎えました。われわれが外部勢力の圧力に屈服して自力の原則を放棄したならば、チュチェの社会主義は地球上に生まれることもできなかったであろうし、世界社会主義体制の崩壊とともにわれわれの国号も光を失ったはずです。自力更生の軌道のうえに、廃墟のうえに千里馬が飛翔し、人工衛星の製作および打ち上げ国、核保有国が生まれるという民族史的奇跡がおこりました。

思想活動家は幹部と勤労者のあいだで、われわれの社会主義建設の歴史を通じての教育を強化し、自力更生が強盛国家建設の進路であることをはっきりと植えつけるべきです。

自力更生は、われわれの力、われわれの資源、われわれの技術で世界を追いこす民族自存の精神であり、最先端突破の精神です。素手でトラクターと電気機関車をつくりだしたあの闘志、われわれの力と技術で宇宙を征服したあの精神を力強く継いでいくようにすべきです。誰もが最先端突破戦はまさに自分の持ち場と職場で自分たちがくりひろげなければならないということを自覚し、わが祖国のすべてのものを世界にない社会主義の財産にするためのたたかいに立ち上がるよう、宣伝鼓舞攻勢をくりひろげるべきです。先端技術を独占しようとする帝国主義者の策動に突破口をひらき、最新科学技術をわれわれのものにするためのたたかいを思想的にあとおしすべきです。

科学技術という機関車を先頭に立たせてすすむ自力更生の大進軍で、科学者、技術者が自分の革命陣地をかたく守るように積極的に鼓舞するのが重要です。全社会的な科学重視の気風、全人民科学技術人材化の旋風をまきおこすうえで、思想活動家が大役を果たすべきです。

社会主義を何としても抹殺しようとする帝国主義反動勢力を思想的、精神的にうちやぶるための宣伝攻勢を展開すべきです。

いま帝国主義者は共和国制裁圧殺策動を執拗におこなう一方、黒白を逆転する謀略宣伝に熱をあげており、わが軍人と青少年をねらってくさりきった反動的思想文化をたえず浸透させています。かつて侵略の道案内であった反動的思想文化が、こんにちは侵略の主役となっています。

社会主義防衛戦は、外部的にはわれわれの前進をはばむ帝国主義者を政治的、思想的に制圧し、内部的には非社会主義と退廃的な思想文化を革命的な思想文化で一掃する攻撃戦にならなければなりません。

思想活動家は、われわれの思想と偉業の正当性を広く宣伝し、帝国主義者の脆弱性と醜悪な正体をあますところなくあばきだす高度の対敵言論戦、電波戦によって敵の気をくじくべきです。敵には鉄槌をくだし、わが軍隊と人民には必勝の信念を与える思想のミサイルをより多くつくりださなければなりません。

敵が執拗に浸透させる資本主義の毒素がわれわれの地に越境できないように二重三重に蚊帳をつるとともに、帝国主義の思想的文化的浸透策動を水泡に帰させるための主動的な作戦を展開すべきです。

もともと、勤労人民大衆はその本性からして黄金万能、弱肉強食を説くブルジョア思想文化を排斥します。人民大衆の美しい夢と理想がもりこまれ、民族的な香りがあふれる朝鮮式の健全かつ革命的な文学芸術作品と記事、編集物をより多く創作、普及して、人民自身がブルジョア思想文化に背をむけるようにすべきです。帝国主義者が人類の達成した最新科学技術の成果を盗用して、反動的な思想文化を大々的に流布させているのに対処して、インターネットをわれわれの思想と文化の宣伝の場にするための決定的な対策を講じるべきです。

思想活動部門と関係単位では、大衆および対外宣伝手段の近代化、情報化を実現するための計画を綿密に立て、根気よくおしすすめるべきです。

党の思想活動を攻撃的におこなうべきです。

思想活動におけるわが党の戦略戦術は、まっこうからたちむかう攻撃精神で思想戦の熱風をまきおこし、全国を革命的大高揚のるつぼとしてわきたたせることです。

わが党の思想陣地は防御型ではなく攻撃型に編成されなければなりません。

全社会を労働党の赤い思想で一色化する思想教育活動も進攻的に展開し、千万軍民の精神力をふるいたたせる政治活動も火線式に展開し、あらゆる不健全な思想、病癖を一掃する闘争も電撃的に展開しなければなりません。

思想活動を攻撃態勢で展開するためには、思想活動家のあいだにあらわれる敗北主義的な観点から一掃しなければなりません。

敗北主義にとらわれた思想活動家は、思想攻勢の先頭に立たせても自分の足で一歩もすすむことができません。

白頭の密林で生まれた「延吉爆弾」精神、小汪清と車廠子の決死抗戦の精神は平穏な日々に生まれたのではなく、千里馬の伝説と速度戦の奇跡、革命的軍人精神と江界精神もいまより有利な状況で生まれたのではありません。

同志のみなさん。

思想活動における敗北主義は、経済活動における敗北主義より危険です。こんにちの思想攻勢は、思想活動家の敗北主義をほうむりさることから始まらなければなりません。

チュチェ思想の祖国で思想活動をおこなう活動家は奇跡がおこるのを待ち望むのでなく、思想の武器をたずさえて目的意識的に大衆のなかにはいってともに方途を模索する積極的な実践家、献身的な創造者にならなければなりません。

みなさんが守っている祖国防衛の哨所、工場と農村、そのどこにも兵士と人民の素朴な声から禍を福に、逆境を順境にかえる妙策を見つけだした不世出の偉人たちの卓越した指導芸術の手本が記されています。

金日成主席と金正日総書記の革命指導史を教科書として活動するならつまずくこともわからないこともないはずであり、わが党の思想活動はそのまま飛躍の熱風をまきおこすあつい火種となるでしょう。

革命的な思想攻勢を成功裏におこなうためには思想の砲門をひらき、集中砲火、連続砲火、命中砲火をあびせなければなりません。

まず、準備されている宣伝鼓舞陣容と手段を総動員して思想活動を機動的に、集中的に展開しなければなりません。

党が新しい路線と政策をうちだせば教育・講演・鼓舞網とマスメディアが迅速に総動員され、中央の幹部から人里はなれた山奥の村の農場員にまでもれなく知らせなければなりません。思想活動の内容と形式、手段と方法を確実に革命課題の遂行に密着させ服従させなければなりません。党が重視している対象に宣伝鼓舞陣容と手段を集中させ、新たな飛躍の火の手を燃えあがらせるための陣太鼓を強くうち鳴らさなければなりません。

思想活動はまた、党の声が一時も中断することなく伝えられるようにし、思想闘争をひきつづき強めてあらゆる不健全な思想、病癖がわれわれの内部にはいりこめないようにすべきです。

たとえていうなら、飛行場に雪が降るとき放射除雪機で滑走路に雪が積もらないように吹き飛ばしてしまうのと同じことです。思想活動を熱しやすく冷めやすいやり方や行事式にするのでなく、日常的な活動として時と場所を選ぶことなくおこなって、人が空気を吸いこむように党の思想を体得できるようにすべきです。異質の思想潮流と生活様式を一掃するための思想闘争も間断なく度合を強めておこなうべきです。これにおいてお決まりの話や同じ方法のくりかえしを徹底的に警戒する必要があります。

思想活動においてはまた、人々のレベルと特性、思想動向にもとづいて思想戦の標的を正しくさだめ、適切な手段と方法を適用することが大事です。

金日成主席はつとに対人活動は、同じ血筋を継いだ息子であっても母親が長男に言うことと末っ子に言うことがちがうように、一人ひとりに対応しなければならないと教えています。思想活動家は自分の単位に一万名の従業員がいるとしても、各人が考えていることを手にとるように知らなければならず、一万の処方をもって活動しなければなりません。

われわれの革命の道は平坦ではなく、革命戦線のどこでも不屈の革命精神に徹した真に準備された思想活動家を求めています。

実際上、わが党の宣伝活動家と教育網、講演網、鼓舞網に網羅されている初級宣伝活動家の陣容は膨大です。数千数万に達する思想活動家さえしっかり準備されていれば強力な精鋭軍団を編制することができ、この陣容であればおそれることはなく、不可能ということもありません。

金正日総書記は一編の映画や文章は数千トンの食糧や数万発の砲弾にかわることができるとし、革命戦士のなかでも思想戦線を守っている活動家を誰よりも大事にし愛し、手をとり足をとって導き励ましました。

わが党の思想活動家の肩には重い荷が担わされています。

わが党の思想活動家は一人ひとりがみな、敵が一個師団や軍団の兵力よりおそれる思想と信念の強者にならなければなりません。

外見は素朴で平凡であっても心臓の鼓動は常に党の意志どおり鼓動し、全身が革命の熱意、闘争の熱意に燃えている活動家、これがわが党の望む宣伝活動家の姿です。思想活動家はのどをつきさされても党の思想活動原則を守って死ぬ正真正銘の革命家にならなければなりません。党の声を即刻伝えるため一夜のうちに数里の道を歩む精神、数夜を明かして党政策を学習し、知識と技術を学ぶ情熱が思想活動家の身にしみついた習性とならなければなりません。

人民観を確立する問題は、人々の心のとびらをひらくべき思想活動家にとって死活の要求として提起されます。

わが党の宣伝活動家は、大衆を教えるまえに大衆から学び、人民の苦労を十分察することのできる人民の真の息子、娘とならなければなりません。そうするためには、大衆に接するたびに、金日成主席と金正日総書記が一生、天のごとく見なし師としてつかえた、その人民がまさに自分のまえにいるということを先に考えなければなりません。

勤労人民への愛と尊重は、労働を愛する精神から生まれます。活動家は、手に油をにじませ、泥にまみれたくつをはいて大衆とまじわることを誇らしく思うべきです。

金日成主席と金正日総書記は、一生涯人民のために偉大な業績をつみあげましたが、自分自身のためには何ものこしませんでした。

思想活動家は、党の思想と信頼を一生の富とし、党の政策を一人でももっと多くの人に知らせ、うけもった単位で集団的革新をおこすことに生きがいと誇りを感じなければなりません。人々が、いつも党の声を聞きたがり、党の政策をもろ手をあげて支持するとき、万感胸にせまる思いを千金よりも大事にする人が真の思想活動家なのです。

わが党の思想活動家の足がおよぶところごとに、党の声と革命歌謡がひびきわたり、労働党万歳、社会主義万歳の声が聞こえれば、それは党にとって大きな励ましとなります。

全党が宣伝員、扇動員となり、すべての活動家がみな政治活動をおこなわなければなりません。

党活動家や行政経済活動家、初級幹部はみな、大衆の精神力を奮起させることを鍵としてとらえ、ここに相応の力をいれなければなりません。とくに、道・市・郡党の責任書記とすべての部門、すべての単位の党責任幹部が思想活動を直接掌握し、力をいれて真剣におこなわなければなりません。

党の指導のもとにすべての活動家が抗日遊撃隊式に背嚢をせおって下部へでむき、青山里精神、青山里方法の要求どおり大衆をふるいたたせ、革新の炎を燃えあがらせた1970年代の躍動する気象が全国にみなぎるようにしなければなりません。

同志のみなさん。

われわれに提起されている革命課題は膨大であり、情勢は依然としてきびしい状況にあります。しかしわれわれは、未来をたぐりよせ飛躍すべきであり、つねに闘争のなかで前進しなければなりません。

みなさんは大会場を発ったその足で、兵士と人民のなかにはいって党中央の意図を知らせ、新たな覚悟をもって思想攻勢の出発陣地を占領しなければなりません。

いま一度強調しますが、思想部門がわきたてばそれだけ大衆の精神力が噴出し、千万軍民が奮起すればそれだけ革命も前進するものです。

わたしは、大会の参加者をはじめわれわれのすべての思想活動家が金日成主席、金正日総書記型の政治活動家となって全国をわきたたせ、全軍を革命化することによって最後の勝利をはやめるものと確信しています。