わが党は社会主義農村テーゼ発表50周年を迎え、農村テーゼの旗じるしを高くかかげて農業生産で革新をおこすため、全国農業部門分組長大会を開くことにしました。
今回の大会には、人民が豊かで幸せな生活を思う存分享受する日を早めるために愛国的献身の汗を流し、穀物と野菜、食肉、果物の生産計画を超過遂行した模範的な農業部門の分組長と幹部が参加しました。
わたしは大会の参加者を熱烈に祝うとともに、党の指導にしたがって社会主義農業部門をしっかり守ってきたすべての農業勤労者と農業部門の幹部、それに農村を誠心誠意支援した人民軍軍人と人民にあつい感謝をささげます。
金日成主席は、いまから50年前に「わが国における社会主義農村問題に関するテーゼ」を発表し、史上初めて農村問題解決の道を明示しました。金日成主席がうちだした農村テーゼは、農村問題を解決するうえで提起されるあらゆる理論的実践的問題に完璧な解答を与えた不朽の文献であり、わが党の社会主義農村建設綱領です。金日成主席が社会主義農村問題に関するテーゼをうちだしたことは、民衆の自主偉業、社会主義偉業の遂行における不滅の歴史的功績となります。
社会主義農村テーゼの発表後、わが国の社会主義農村建設には大きな転換がもたらされました。
農村で思想革命と文化革命が成功裏に推進されて、農業勤労者の思想的精神的品格が見ちがえるほどかわり、農村の文化生活領域でも大きな発展がとげられました。こんにち、わが国の農業勤労者は、チュチェ思想、先軍思想で武装し、党と領袖のまわりにかたく団結して、党の農業政策を貫徹するために献身する社会主義農業部門の頼もしい主人となっています。農業勤労者の文化技術水準がくらべようもなく高まり、村落が社会主義文化農村に一新して、文化生活条件において都市と農村の格差がいちじるしくちぢまりました。農村の技術革命が強力に推進されて、農業を水利化、電化、機械化、化学化し、全国の土地を社会主義の土地らしく整理するうえで大きな前進がとげられ、農業の物質的技術的土台が強化されました。
わが国の農村にもたらされた歴史的転換は、金日成主席がうちだした社会主義農村テーゼの正当性と生命力を明確に示しています。金日成主席がもたらした農村問題解決の大綱領があったからこそ、朝鮮人民は社会主義農村建設でりっぱな模範を生みだすことができたのです。
農村テーゼは、わが党がかわることなく高くかかげていくべき社会主義農村建設の旗じるしです。
われわれは社会主義農村テーゼに示された課題を貫徹して、新世紀の農村建設に新たな転換をもたらし、農村問題を最終的に解決しなければなりません。
農村で思想革命、技術革命、文化革命をいっそう力強くくりひろげなければなりません。
農村で思想革命に第一の力をそそぎ、すべての農業勤労者を、金日成・金正日主義で武装し、社会と集団の利益のため、祖国と人民のために献身し、国の農業発展のためにきよらかな良心と誠実な努力をおしみなくささげる、先軍時代の農村革命家に育てあげなければなりません。農業勤労者に社会主義にたいする確固たる信念と烈々たる反帝階級意識を植えつけ、彼らが朝鮮式社会主義を生命と見なし、熱烈に愛し、帝国主義者の思想的文化的浸透策動に抗して断固たたかうようにしなければなりません。
人民が望む社会主義文明国を成功裏に建設し、農村問題を最終的に解決するためには、農村で文化革命をおしすすめなければなりません。農村で全人民科学技術人材化のスローガンを高くかかげ、科学技術知識の普及活動を活発にくりひろげて、すべての農業勤労者が先進営農技術を学び、近代的な技術手段をたくみにあつかうようにし、より多くの農業勤労者が働きながら学ぶ教育システムにくわわって勉強するようにすべきです。農業勤労者が文化情操生活を思う存分享受できるように必要な条件をととのえ、村落をいっそう文化的に整備して、文化的で美しい社会主義の理想郷にすべきです。
科学と技術の時代、情報化時代の要求に即して農村の技術革命を力強くくりひろげ、農業の物質的技術的土台をさらに強化し、農業の科学化、近代化の水準をたえず高めるべきです。農業の総合的機械化と化学化を促進して、農業労働と工業労働の差をちぢめ、農民を骨のおれる労働から完全に解放しなければなりません。農村の水利化でおさめた成果をうちかためながら新しい灌漑施設を建設し、種々の現代的灌水方法を広くとりいれて灌漑システムを完成すべきです。
こんにち農業部門に提起されているもっとも重要な課題は、農業をりっぱに営んで農業生産を大幅にふやすことです。
農業部門は社会主義防衛戦の最前線であり、社会主義経済強国建設で力を集中すべき主要攻略部門です。
われわれが強大になり豊かな暮らしをすることを望まない帝国主義者は、わが国にたいする圧力と経済制裁を強化して、人民が食糧難におちいるようにし、人民の社会主義にたいする信念をくずそうと卑劣な策動をおこなっています。われわれは何としても農業をりっぱに営んで人民の食糧問題、食の問題を円滑に解決することによって、敵の反共和国反社会主義策動を粉砕しなければなりません。わが国はすでに政治思想強国、軍事強国の堂々たる地位を占めているので、農業をりっぱに営んで食糧を自給自足しさえすれば、敵がいくら策動しても朝鮮式社会主義は微動だにせず、革命と建設を思いどおりに確信をもってすすめることができます。
農業問題がこのように重要であるため、わが党は農業部門を経済強国建設の主要攻略部門と規定したのであり、今年、農業部門が社会主義強盛国家建設の先頭にたって革新ののろしをかかげていくよう呼びかけたのです。
農業部門では、社会主義農村テーゼ発表50周年にあたる意義深い今年、農業をりっぱに営み、党と国家が提示した穀物生産の課題をかならず遂行しなければなりません。そして、朝鮮労働党創立70周年を迎える2015年からはより高い穀物生産目標を達成しなければなりません。
穀物の生産を大幅にふやすとともに、野菜、畜産、果樹栽培をはじめ農業のすべての部門で新たな革新をおこすべきです。
農業生産を画期的に高めるためには、党の農業政策とチュチェ農法の要求どおりに農業を科学技術的に営まなければなりません。
チュチェ農法は、金日成主席がみずから創造してゆずりわたしてくださった貴い遺産です。チュチェ農法はわが国の実情にあった朝鮮式農法であり、いかに不利な自然気候条件においても安定した多収穫を得ることができるすぐれた科学的農法、集約農法です。
金正日総書記は、金日成主席が労苦をついやしてもたらしてくださった主体的で科学的な農法をチュチェ農法と命名し、それを貫徹するためのたたかいを精力的に指導しました。金正日総書記は発展する現実の要求を洞察し、チュチェ農法をより徹底的に具現するための先軍時代の党の農業革命方針を提示して、農業問題解決の新たな道を開きました。
耕地面積がかぎられているわが国で農業生産をふやす鍵は、党の農業政策とチュチェ農法の要求どおりに農業を科学技術的に営んで、ヘクタールあたり収量を最大に高めるところにあります。
何よりもまず、種子革命をおしすすめなければなりません。
農作においては種子が基本です。農業部門では種子の問題をキーポイントとしてとらえ、種子の問題の解決に第一の関心をはらうべきです。わが国の気候風土条件のもとで収量が多くて肥料が少なくてすみ、生育期間が短く、干ばつや風雨、病虫害をはじめ種々の被害によくたえる品種をつくりださなければなりません。自力で優良品種をつくりだす一方、外国から多収穫品種を買い入れて導入することにも関心をはらうべきです。
採種事業を改善すべきです。農業部門では採種事業を科学技術的におこない、地方別、協同農場別の需要に応じて優良種子を十分に生産、供給しなければなりません。科学的農業時代の要求に即して現代的な種子加工工場を建設し、すべての種子を精選、選別、被覆処理まで総合的におこなって協同農場に供給するシステムを確立すべきです。
営農方法において革新をおこさなければなりません。
農業で増産の重要な潜在力は、現代農業発展の趨勢に即して営農方法を革新することにあります。
適地適作、適期適作の原則で作物と品種の配置を正しくおこない、肥培管理を科学技術的におこなうべきです。
作物と品種の配置を地帯の特性と自然気候条件にふさわしくおこなわなければなりません。稲とトウモロコシがよくできる地帯では稲とトウモロコシの栽培を基本とし、ジャガイモがよくできる地帯ではジャガイモの栽培を基本とするといったように、当該地帯でよくできる作物を多く栽培するようにすべきです。自然気候条件が地域別、農場別にちがい、農場内でも圃場ごとにちがうので、どんな作物と品種を植えるのが実利的であるかを科学的に検討し、最適の作物と品種を配置しなければなりません。
各協同農場では、営農工程別に準備を綿密におこない、それにもとづいて時期別の農作業を適期に実質的におこなうべきです。農作で時期を保障するからといって、当該地方の自然気候条件と具体的実情を考慮せず、何をいつまでにせよと一律におしつける偏向があらわれないようにすべきです。
農作物の肥培管理において肥料を科学技術的にほどこすのが重要です。農作物の特性と生育段階にあう効果的な施肥方法を採用し、少ない肥料でより多くの穀物を生産するようにすべきです。農作で窒素肥料にのみ依存する傾向をなくし、リン酸肥料、カリ肥料、珪素肥料と各種の微量要素肥料をバランスよくほどこすべきです。各協同農場では目分量、手加減で用水管理と施肥、農薬の散布をおこなう古い方法から脱し、科学的な測定と分析にもとづく先進的な肥培管理方法にきりかえるべきです。
先進営農方法と技術を広くとりいれるべきです。
いま農業部門では少ない種子と労働力、営農資材をもって収量をいちじるしく高めるさまざまな営農方法を研究、導入していますが、それを広く一般化させるべきです。各協同農場では、実践を通じて優越性が実証された前作、後作と混作による二毛作、三毛作を積極的にとりいれ、穀物対穀物、穀物対ジャガイモを基本としながら穀物対野菜、穀物対工芸作物の栽培を科学的に着実におこなって、土地の利用度と農業の集約化の水準を高めなければなりません。
有機農法を大いに奨励すべきです。
有機農法の基本は有機肥料を多く生産して利用することです。いま農業部門の幹部のあいだには化学肥料がなければ農作ができないかのように考える傾向が少なくありませんが、それはあやまった見解です。耕地に有機質の成分が多ければ、化学肥料を少なくほどこしても農作で好成績をおさめることができます。世界の農業発展の趨勢を見ても、化学肥料ではなく有機肥料をつかって農業を営む方向にすすんでいます。
土地をこやし、ヘクタールあたり収量を持続的に高めるためには、田畑に堆肥をたくさんほどこさなければなりません。堆肥の生産はすなわち穀物の増産です。農業部門では堆肥の生産に力をいれ、良質の堆肥をヘクタールあたり20～30トン以上ほどこさなければなりません。各協同農場では家畜の排泄物と都市ごみ、草ごえと河床の泥土をはじめ堆肥の源泉をのこらずさがしだして利用すべきです。
金日成主席が土にほどこす補薬だという意味で名づけたフッポサン肥料と有機質複合肥料は効能の高い有機肥料です。農業部門ではフッポサン肥料の生産に力をいれ、有機質複合肥料の生産基地を強固にきずき、その生産をふやさなければなりません。
農産と畜産の環状循環生産システムを確立すべきです。農産と畜産の環状循環生産システムを確立すれば、畜産物の生産をふやせるだけでなく、家畜の排泄物で良質の堆肥を生産して穀物の収量を高めることができるのです。各協同農場では農産と畜産の環状循環生産システムを確立するという党の方針を一貫してとらえ、りっぱに貫徹して、畜産を活性化し、穀物生産をふやさなければなりません。
農業科学技術を発展させるべきです。
農業科学研究部門では、種子と営農技術、新しい農業機械開発の問題をはじめ、党の農業政策の貫徹において提起される科学技術上の問題をりっぱに解決することに研究活動を集中させるべきです。農業部門の科学者、技術者は、科学技術のりっぱな結実をもって豊年の稲むらを高く積みあげるという愛国の心をもち、農業生産で切実に提起される問題を種子としてとらえて、研究活動を目的指向性をもって結末をつけるまで力強くおしすすめなければなりません。
農業科学技術の成果を適時に生産にとりいれるべきです。農業部門では、古い経験に固執して科学技術を軽視する傾向をなくし、科学研究の成果を農業生産に積極的にとりいれるべきです。
農業生産を高めるためには、耕地を保護し穀物栽培の面積をふやさなければなりません。
土地は農業の基本的な生産手段であり、次世代に代々ゆずりわたすべき国の貴重な財産です。農業部門では、土地の保護に力をいれて耕地をなくすことがないようにすべきです。植樹と河川整備、構造物の補修と管理を日常的に着実におこなって、雨期に洪水による耕地の冠水と流失をなくし、傾斜耕地の草垣段々畑建設を計画的におしすすめて、自然災害から耕地を保護しなければなりません。これとともに、洪水によって流失した耕地を原状どおりに復旧し、地籍図よりちぢまった面積の土地をとりもどすための事業も積極的にすすめるべきです。とくに、土地を流用、浪費する傾向をなくさなければなりません。耕地をみだりに侵したり、他の目的に利用したりするといった不法行為があらわれないよう厳格な規律と秩序をたて、それらの傾向にたいする行政的法的統制を強化すべきです。新しい土地を得るための海面干拓にひきつづき力をいれると同時に、できるかぎりいろいろな方法で耕地をふやしていくべきです。
林農複合経営方法は、山林の土地を効果的に利用して穀物の生産をふやすすぐれた方法です。金正日総書記は、すべての山を食べる物も得られ、着る物も得られる黄金の山、宝の山にすべきであると述べています。各市・郡では対象地を的確に定め、林農複合経営を大々的におこなって、穀物の生産をふやし、山の樹林化もおしすすめなければなりません。
農業部門では食糧の生産を最大にふやすことができるように、農業生産の構造を穀物を基本とする生産構造に改善しなければなりません。食糧問題を解決することがわれわれにとってもっとも切実な要求となっている状況のもとで、できるだけ非穀類作物の栽培面積を減らし、稲とトウモロコシの栽培面積をふやすべきです。内閣は農業省以外の単位が所有している耕地の利用実態を全般的に検討し、対象別に穀物の生産計画を与え、それを無条件に実行するようにさせるべきです。
農業部門では、自力で農業を営む運動を力強く展開すべきです。
農業生産の主人は農業部門の幹部と農業勤労者です。農業を自力で営むのは、農業部門の幹部と農業勤労者の当然の本分です。いまの状況下で協同農場が自力で農業を営むのは容易ではありませんが、けっして不可能なことではありません。金日成主席と金正日総書記の指導業績が秘められている模範的な協同農場では、農場員の自覚と熱意を高め、すべての営農工程を周到に手配して、自力で穀物の生産計画を超過遂行し、農場員の分配量もふやしています。すべての協同農場が模範的な協同農場の経験を見習い、自力で農業を営むために奮闘すべきです。
分組は、農業の発展と農業生産において重要な位置を占める農村の末端単位です。
分組の役割を強めてこそ社会主義農業を発展させることができ、農業生産で革新をおこすことができます。
分組管理制の優越性を発揮させるべきです。
金日成主席が創出した分組管理制は、農場員が共同経営に愛着をもち、生産と管理に主人らしく参加するようにするりっぱな生産組織形態、すぐれた管理方法です。分組管理制の優越性は実践を通じて実証されています。
農業部門では発展する現実の要求に即して分組管理制を的確に実施し、農場員の責任感と創造的熱意を発揮させるべきです。分組管理制の要求どおりに農場員に土地の管理と営農工程の遂行、生産計画遂行の課題を明確に与え、その総括をそのつど着実におこなって、すべての農場員が主人としての自覚と熱意をもち、仕事を責任をもっておこなうようにすべきです。最近、農場員の生産意欲を高めるため、分組管理制の枠内で田圃担当責任制を実施するようにしましたが、協同農場はそれぞれの実情に即して正しく適用し、農業生産で実効があらわれるようにしなければなりません。
分組管理制を実施するうえで、分配をあくまで社会主義的分配の原則にもとづいておこなうことが重要です。分配における均等主義は社会主義的分配の原則とは縁がなく、農場員の生産意欲を低下させる有害な作用をおよぼします。分組は、農場員の作業日の評価を労働の量と質に応じて、そのつど正確におこなわなければなりません。そして、社会主義的分配の原則の要求に即して、分組が生産した穀物のうちで国家が定めた一定の量をのぞいた残りは、農場員に各自の作業日に応じて現物を基本として分配すべきです。国は、国の食糧需要と農場員の利害、生活上の要求を十分検討したうえで合理的な穀物義務売り渡し課題を定め、農業勤労者が自信をもって奮闘するようにしなければなりません。
分組長の責任感と役割を強めなければなりません。
分組長は、社会主義農村基盤をかためるうえでわが党が依拠している農村の中核であり、分組の農作と管理を手配し実行する農村の初級指揮メンバーです。分組長がその任務をどのように遂行するかによって、党の農業政策が貫徹されるか否か、分組管理制の優越性と生命力が発揮されるか否かが左右されます。
すべての分組長は、今年初の大会として農業部門分組長大会を開催した党の意図を心に銘記し、分組長としての任務を責任をもってりっぱに遂行しなければなりません。
第一に、分組長は、わが党の農業政策とチュチェ農法の積極的な擁護者、宣伝者、貫徹者とならなければなりません。
分組長は、党の農業政策とチュチェ農法をもっとも正当な行動の指針、確固たる信念とし、いかなる環境と条件のもとでも断固擁護しなければなりません。分組長は、わが党の農業政策とチュチェ農法を誰よりもよく知り、農場員に積極的に解説、宣伝すべきです。分組長は、すべての農作業を党の農業政策とチュチェ農法の要求どおりにおこない、分組に与えられた生産課題を国の戦闘命令と見なし、まちがいなく遂行しなければなりません。
第二に、分組長は、分組の農作と管理を責任をもって創意的におこなう分組の真の主人、有能な指揮官とならなければなりません。
分組長は、分組の実情にあわせて営農工程別計画を先を見とおして立て、労働力の配置と作業の手配を綿密におこない、すべての営農作業を適時に質的におこなうべきです。分組長は、豊穣の秋をもたらす元肥となる覚悟をかため、朝露も他にさきがけてふみ、睡眠も人より少なくとって、分組の農作の骨のおれる仕事の先頭に立つべきです。分組長は、生産をふやし、分組の管理を改善するためにつねに頭をはたらかせ、思案をめぐらすべきです。分組長は、主観と独断を排し、分組員の衆知と創意を発揮させて、分組の管理をたえず改善すべきです。
第三に、分組長は、すべての農作業に精通し、現代的な農業科学技術知識を身につけた新世紀の真の模範的農民とならなければなりません。
分組長は、農作業で知らないこと、できないことがあってはならず、現代的な農業科学技術知識を身につけ、各種の農業機械をたくみにあつかえるようにならなければなりません。分組長は、新しいものに敏感で進取の気性に富んでいなければならず、先進営農技術と方法、すぐれた営農経験をためらうことなくとりいれなければなりません。
第四に、分組長は、農場の共有財産を大事にし、愛護し管理する着実な世帯主とならなければなりません。
分組長は分組員と心をあわせて、土地と農業機械、役牛、営農機材を自分の財産、自分の肉親のように大事にし、愛護し管理すべきです。分組長は、すべての分組員が共同経営の主人であるという強い自覚をもって生産と管理に主人らしく参加するようにし、彼らのあいだに農場の財産と生産物をぞんざいにあつかったり浪費したりする傾向があらわれないようにしなければなりません。
第五に、分組長は、分組員を肉親のように愛し見守る分組の長兄、長姉とならなければなりません。
分組長は、性格や趣味、水準がことなるすべての分組員にあたたかく接し、彼らとの活動に力をいれて、すべての分組員を社会主義の大家庭の一員にしなければなりません。分組長は真に分組員のためを思い、自分の家庭のことより分組員の暮らしのことを先に心配し、彼らの生活を責任をもって見守るべきです。分組長はつねに分組員に礼儀正しく接し、彼らと喜びも悲しみも分かちあいながらむつまじく楽天的な生活をおくることによって、分組員から「われらの分組長」と親しく呼ばれるようにならなければなりません。
農業部門の分組長にたいするわが党の信頼と期待は大であります。すべての分組長はその任務をよく知り、それを実践して、農業生産で革新の熱風をまきおこす農村の先駆者、旗手とならなければなりません。
農村にたいする国の支援を強化しなければなりません。
農村を支援するのは、農村テーゼに示された社会主義農村建設の基本原則の一つです。農村にたいする国の支援をぬきにしては農業の科学化、現代化を実現することができず、農業生産をたえず高めることもできません。
農業部門にたいする国の投資をふやし、物質的供給活動を改善しなければなりません。農村にたいする国の支援で重要なことは、農業生産に必要な肥料を適時に供給することです。肥料はすなわち米です。社会主義農業部門に弾薬を供給する兵器廠である南興青年化学連合企業所と興南肥料連合企業所に電力と石炭を供給し、肥料の生産を高い水準で正常化するようにしなければなりません。窒素肥料とともに、リン酸肥料、カリ肥料、珪素肥料と各種の微量要素肥料も生産、供給すべきです。農村にトラクターをはじめ近代的な農業機械をたくさん送るとともに、電力、燃料油、ビニールフィルム、農薬などの営農資材も営農工程にあわせて十分に供給すべきです。
農村を労力的にも支援すべきです。農業の機械化がまだ相応の水準に達していない状況のもとで、国をあげて農村を労力的に支援しなければなりません。農村労働支援を各地方、各協同農場の実情にあわせて合理的に手配し、農村支援者が農民とともに営農に責任を負う立場に立って、農作業を丹念におこなうようにしなければなりません。農村支援を強化するとともに、協同農場の労働力と営農設備を営農とは関係のない他の仕事に動員する傾向をなくさなければなりません。
内閣と農業指導機関の役割を強めるべきです。
全力を集中して農業生産に転換をもたらすことができるか否かは、内閣と農業指導機関の役割に大きくかかっています。
内閣は、強盛国家の建設において農業部門を重視している党の意図に即して、農業に力を集中する原則に立って経済作戦と組織活動、指揮を綿密におこなうとともに、農業生産で提起される問題をそのつど解決しなければなりません。国の経済状態がよくないからといって、農業部門にたいする供給活動を、計画を下達し、事務室にいすわって督促するといったやり方でおこなうのではなく、生産現場にでむいて懸案を見つけ、積極的な対策を立てなければなりません。
農業指導機関は、農業部門の担当者らしく農業の指導を責任をもっておこなわなければなりません。農業の指導で宿弊となっている主観主義と官僚主義、形式主義を根絶しなければなりません。農業指導機関は、農業を指導するうえで技術指導を基本としてとらえ、先進営農技術と方法を一般化させ、協同農場がすべての農作業を科学技術的におこなうよう要求の度合いを強め、実質的に助けるべきです。
農業部門にたいする党の指導を強化すべきです。
党組織は、国の農業発展における金日成主席と金正日総書記の不滅の業績を固守し輝かせ、党の農業政策を貫徹することに党の活動を指向させるべきです。
党組織は、農業部門の幹部と勤労者の精神力を発揮させるための政治活動を着実におこなうべきです。
農業増産の鍵は、農業部門の幹部と農業勤労者の精神力を大いに発揮させるところにあります。党組織は、農業部門の幹部と勤労者が金正日愛国主義を胸に秘めて実際の活動に具現し、苛烈な戦火のなかで戦時食糧生産を保障した前世代の農民の英雄的闘争精神を見習うようにすべきです。党組織は政治活動の舞台を田畑に移し、生産鼓舞活動を活発にくりひろげて、農場員の熱意と気勢をもりあげ、農場のすべての田野が穀物増産運動でわきたつようにすべきです。
農村でモデル単位をつくり、すべての単位がモデル単位に追いつき、追いこすための競争を力強くくりひろげるようにすべきです。モデル単位をつくり、それを火種にして他の単位に一般化させるのはわが党の伝統的な活動方法です。党組織は、モデル単位をつくるための活動を当該単位を助ける方法ではなく、その単位が自力でモデル単位になるよう後おしする方法でおこない、すべての単位がモデル単位に追いつき、追いこすための競争を活発におこなうようにすべきです。協同農場内でもモデル作業班、モデル分組をつくり、他の作業班と分組がその単位に追いつくための競争熱風をまきおこすようにすべきです。
党の農業政策を貫徹して食糧問題を解決するうえで、郡党委員会の位置と役割はきわめて重要です。郡党委員会のもっとも重要な任務は、その郡の農業をりっぱに営むようにすることです。郡党委員会は、郡協同農場経営委員会をはじめ行政経済機関の幹部が強い責任感をもって営農で革新をおこすための作戦と指揮を着実におこなうよう積極的に後おしし、あらわれる偏向をそのつど正さなければなりません。また、農村のすべての党組織が農作業に力を集中して、それぞれの単位に与えられた農業生産の課題をまちがいなく遂行するよう、党としての指導を綿密におこなわなければなりません。
分組長の陣容をかためなければなりません。党組織は、党に忠実で愛国心が強く、技術知識を身につけた有能な人で分組長の陣容をかため、彼らが穀物を増産することによって党と人民の大きな期待にこたえるよう助け導くべきです。
わたしは、農業部門のすべての幹部と勤労者が勝利の信念をもち、社会主義農村テーゼの旗じるしを高くかかげて農業生産に新たな転換をもたらすものと確信しています。